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石破茂 Headshot

党首討論、慶大先端生命科学研など

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石破 茂 です。

沖縄・うるま市での事件は極めて残忍非道の所業で、法に基づき厳正に対処されるべきは当然です。事件・事故が起こる度に綱紀粛正が叫ばれ、地位協定の運用改善が図られてきましたが、根絶に至っていないのは誠に慙愧にたえません。

現行憲法の解釈の下でも、日本国自身が国家の独立ならびに地域の平和・安定のために可能なことは法的、能力的にまだ多くあるのだと思います。沖縄の悲しみと怒りを真摯に受け止め、負担を減らしていくために何が出来るのか、現実を直視し徹底的に考えて実行に移していかなくてはなりません。

今週18日に行われた党首討論は彼我の相違が鮮明になり、それなりに有意義なものでした。

野党共闘を意識してか、民進党・岡田代表の主張は、消費税率引き上げは延期する、不足分は国会議員の歳費の削減と赤字国債で賄う、安保法案は廃止する等々、相当に共産党や小沢一郎氏のそれに近いものでしたが、選挙目当てのポピュリズム的色彩が濃く、民進党の保守系の方々は本当に納得しているのか、他党のことながら極めて訝しく感じられます。

私がかつて新進党に在籍していた時、解散当日にファックスで送られてきた「消費税は21世紀まで3%に据え置く、集団的自衛権は認めない」との公約の内容を見て、離党を決意し、無所属で立候補した時のことを思い出しました。政党中心の小選挙区制のもと、無所属で立候補することの矛盾は、選挙制度改革を訴えてきた者として一番感じてはいましたが、それ以外に選択の余地はありませんでした。

あれから20年近くが経過し、未だに日本の政治構造の変革をなしえていないことに、無念の思いがしてなりません。

舛添東京都知事の問題については、事実関係がいまだ明らかでない以上、軽々な発言は控えなくてはなりませんが、都知事選挙当時、党本部幹事長として有権者に支持を訴えた者として、深刻に受け止めております。新聞の論説にどなたかが書いておられた「牧民官に求められるもの」を我がこととして考えさせられました。

今週も、京都で開かれた建築板金業の全国大会前夜祭出席など、移動の多い週でした。

今週の移動の帰途で読んだ本の中では「和の国富論」(藻谷浩介対談集・新潮社)、「この国が戦争に導かれる時・超訳 小説日米戦争」(佐藤優・徳間文庫カレッジ)に共感を覚えましたし、「知性で戦え 昭和史大論争」(文芸春秋スペシャル)に収録されている論考からも啓発されるところ大でした。

往路の飛行機や新幹線の中では講演やスピーチの準備などでとても本など読んではいられないので、復路の間だけが唯一読書の時間です。

15日日曜日に訪問した山形県鶴岡市の慶応義塾大学・先端生命科学研究所からも幾多の刺激を受けました。所長の富田勝教授は実に独創的な方で、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

地方における学問や研究の在り方について、多くの示唆を受けたことを感謝致しております。これについてもまた改めて論じさせていただきたいと思っておりますが、皆様におかれても是非教授の所論をご覧くださいませ。

週末は、21日土曜日が徳島新聞社インタビュー(15時・徳島新聞社)、徳島県内市町村長・県議との懇談会(16時20分)、福山守代議士を励ます会・地方創生セミナーで講演(17時)、同懇親会(18時・以上徳島市グランヴィリオホテル)。

22日日曜日が「時事放談」出演(午前6時・TBS系列・収録)、新潟市(有)高儀農場農家レストラン視察(13時)、ローソンファーム新潟圃場視察(14時20分)、新潟市長・農業特区関係者との意見交換会(15時・新潟卸売市場)、石崎とおる衆議院議員「徹山会」年次総会で講演・その後懇親会(16時・ANAクラウンプラザホテル新潟)、という日程です。

今週も熊本地震対応の補正予算審議や、会期末を控えての参議院内閣委員会における国家戦略特区法案審議、各種会議などで慌ただしく過ごした一週間でした。

来週は伊勢志摩サミット、そしていよいよ会期末が近付く緊迫した一週間となりそうです。

皆様、ご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2016年5月20日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)