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石破茂 Headshot

いすみ市、幌加内町など

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石破 茂 です。

6日火曜日にテレビ朝日の「橋下×羽鳥の番組」なる、バラエティなのか報道なのかよくわからない番組の収録がありました(放映は12日月曜日午後11時15分)。2時間の収録でしたが、実際にオンエアされるのは40分くらいのものだと思われます。2時間のほとんどは橋下前大阪市長と私との、バラエティとはおよそ程遠い硬い内容のやり取りでしたが、これをどのようにバラエティらしく編集するのでしょうか。

今から27年も前、当選1回生の頃に「朝まで生テレビ!」に出始めて以来、テレビには随分と出演してきました。勿論生放送は生放送なりの、収録は収録なりの多大なリスクを承知の上ですが、いつも「どのように話せば解ってもらえるのか」という試行錯誤の連続です。

当選同期の畏友 故・新井将敬代議士が自死の前日、本会議場で隣席であった私に「メディアに受けようとしてどんどんと発言が過激になってしまった。持ち上げるだけ持ち上げて、その後に落とすだけ落とすのが報道のやり方であることをもっと知るべきだった。お前も気を付けろよ」と遺言のように言っていたことをいつも思い出し、自戒してはいるのですが。

安全保障や地方創生、農林水産などはそれなりに理解しているつもりですが、外交などのテーマからはしばらく遠ざかっていたため、ここ数年の論説を可能な限り読んで理解するのがかなり大変で、結局睡眠時間を削る他はありません。世の中には自分の知らないことがなんと多くあることか、いつも思い知らされます。

4日日曜日に開催した政策グループ「水月会」の研修会はフェルドマン博士の講演など、とても充実した内容でした。かつて渡辺美智雄先生が「確信犯が20人いれば世の中は変わる」と仰っていたことを思い出します。

「自民一強」は、人口や財政、社会保障の持続可能性の回復、安全保障の法制や装備・人員の整備など、今やらなくては日本の将来が危ういことに対して、たとえ強い批判があってもその解を見出すためにあるものです。

1868年の明治維新以来、日本人は半世紀に一度、「グレート・リセット」を行って国家を再生・発展させてきた、との見方があります。再来年は明治維新から150年。1968年の明治100年以降、日本はグレート・リセットを怠ってきたのではないでしょうか。己の責任を痛感しつつ、今こそもう一度それが必要な時であると考えています。

研修会では私も40分ほど話し、その8割を政策論に割いたのですが、報道は「石破氏 総裁選に意欲」というものばかりで、どうせそんなものだとわかってはいるものの、とても残念な思いがしたことでした。

健全な民主主義は健全な報道があってこそ成り立つものなのですが、政局偏重の報道ぶりには危惧の念を感じずにはいられません。

現時点で直近の詳細な状況はわかりませんが、北朝鮮の度重なる核実験については、その意図、就中金正恩体制移行後のそれを多角的に、詳細・精密に分析しなくてはなりません。北朝鮮は「瀬戸際外交」を企図するというより、アメリカの大統領選を睨んで冷徹に核抑止力の保持を志向している可能性も決して否定できません。

この春36年ぶりに行われた労働党大会、その後の最高会議における憲法改正の意味、中国の北朝鮮に対する対応と同じく隣国で核実験を行ったパキスタンに対する対応との類似点など、論ずべき点は多々あります。

先週末は千葉県いすみ市、今週水曜日・木曜日には北海道幌加内町に行って参りました。

派手ではなくとも、今地元にある魅力を最大限に生かし、発信していくという地方創生の理念に共感し、呼応して頂いている自治体や民間の方々は確実に多くなりつつあることを実感しています。

いすみ市の鉄道を生かしたまちづくり、幌加内町の町立高校の独自の教育(そば打ちが必修科目)による人づくりなど、それぞれの地域の素晴らしさに大きな感動を覚えた1週間でした。

週末は、10日土曜日が自民党「とちぎ未来塾」中央研修会で講演(午前10時・党本部)。

11日日曜日は「今枝宗一郎衆院議員を育てる会」「同君の自民党国土建設委員長就任祝賀会」で講演・挨拶(午後6時・ゲストハウス プリエール・愛知県豊川市)という日程です。

夏はいつもあっという間に過ぎ去ってしまい、気がつけばもう秋の中にいるというのが昭和54年の就職以来37年間ずっと続いていますが、今更ながらに自分のオンとオフの切り替えの下手さ加減が嫌になります。いつも書く「待て暫し。やがて汝もまた憩わん」(ゲーテ)というのは本当かな……。

9月も半ば近くになりましたが、残暑厳しい日々が続きます。皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2016年9月 9日 「石破茂オフィシャルブログ」より転載)