マンガ「地方は活性化するか否か」など

「地方版総合戦略」は、全国の約半数の自治体が先月中に策定し、上乗せ交付金を交付いたしました。

石破 茂 です。

先週も少しご紹介したのですが、マンガで地域活性化を論じた「地方は活性化するか否か」(こばやしたけし作・学研プラス刊)は、とても内容の深い、それでいて平易に読める優れた作品です。

作者のこばやし氏を私は存じ上げないのですが、「おわりに」の中で、

「私は学者でも政治家でも地域の有力者でもありません。専門的な知識や社会的な地位など欠片もなく、地方でイラストやマンガを描きながら細々と生計を立てている一般市民です。その一般市民の目線から、難解になりがちな地方の問題に向き合い、専門家とは別の切り口で一冊の本にまとめてみました」

「実際にマンガにしてみて分かったのですが、『地域活性化』『地方創生』というテーマは決して難しいものではありません。むしろ身近すぎるがゆえに問題視しづらいという面が大きいように思います」

と記しておられます。

地方創生を女子高校生が論じる、という試みはとても面白く、かつ彼女たちの口を借りて語られる「地方創生失敗のパターン」即ち「やりっぱなしの行政、頼りっぱなしの民業、全然関心なしの市民」は、まさしく物事の本質を突いていると得心させられます。御一読をお勧め致します。

「地方版総合戦略」は、全国の約半数の自治体が先月中に策定し、上乗せ交付金を交付いたしました。

「カネがない、時間がない、人がいない」という苦情を口にされる自治体もありますが、その中で「産・官・学・金・労・言」の総参加を得て、手作りで内容の充実した素晴らしい計画を立案して頂いた自治体、例えば長野県飯綱町の取り組みなどには本当に心が動かされます。

「やりっぱなし、頼りっぱなし、関心なし」を克服できるかどうかは、地域の主権者である住民一人一人の意識の変革にかかっており、政府としてはそのような意識を持った地域を可能な限り支援する他はありません。

「お任せ民主主義」の結末は必ず自分たち自身に返ってくるという、民主主義の厳しい一面を日本人が直視できるかどうかに、この国の将来はかかっているように思われます。

週末は、7日土曜日が9:15~福島県議会議員選挙・大竹としや候補、佐藤よしのり候補 応援街頭演説会(会津若松市・リオンドール神明通り店前)、自民党新潟県連政経文化セミナーで政府代表挨拶(新潟市)、広島銀行関係者との意見交換会、富永広島県議主催「地方の発展を語る会」で講演(広島市)。

8日日曜日がJA尾道市「ええじゃん尾道店」視察、石破茂広島後援会で講演(尾道市)、大阪商業振興センター創立30周年記念講演会で講演、同懇親会(大阪市)という日程です。

岩手、宮城、福島の被災3県については特例として党幹部・閣僚が応援に入ることになっており、岩手、宮城に続いて今回は福島に入ります。

土曜日の日程は超過密となりますが、今なお困難に直面している被災地で懸命に活動する自民党の同志が一人でも多く当選するべく、微力を尽くしたいと思います。

皆様、お元気でお過ごしくださいませ。

(2015年11月6日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)

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