BLOG

駆けつけ警護など

2016年11月26日 01時56分 JST | 更新 2016年11月26日 01時57分 JST
Anadolu Agency via Getty Images
JUBA, SOUTH SUDAN - NOVEMBER 21: The 63rd Japanese brigade to UN Peacekeeping arrive at the Juba International Airport in Juba, South Sudan on November 21, 2016. Japan sent troops abroad for the first time since the end of World War II for the UN peacekeeping deployment. (Photo by Bullen Chol/Anadolu Agency/Getty Images)

石破 茂 です。

今週22日火曜日には外国人特派員協会で、24日木曜日には東大・早大・慶大合同授業で講演・講義の後にかなりの時間をかけて質疑応答が行われました。国内のマスコミとは当然立場の相違もあるのでしょうが、政局関連の質問などは一切なく、政策に絞った簡にして要を得た質問が続いて、とても緊張感に満ちた有意義な時間でした。国内マスコミがすべて悪いとも思いませんし、外国マスコミにも酷いものは多々あるのでしょうが、政局ネタに偏った質問ばかりされているといい加減うんざりしてしまいます。

自衛隊に新たに付与された任務である「駆けつけ警護」について世論は否定的な意見が多いようですが、海外において同胞が(これに限るものではありませんが)危難に遭遇している時に、自衛隊が駆けつけなくて一体何処の国が駆けつけてくれるというのでしょう?

防衛庁長官在任時、イラク・サマーワに自衛隊を派遣した際、近隣に展開している他国の部隊がゲリラやテロリストに襲われても自衛隊は助けに行けないのに(これは憲法第9条にいう「国際紛争」ではないので憲法問題では全くなく、あくまで政策判断でした)、「自衛隊が襲われたらどうか助けに来て貰いたい」と英国やオランダの国防大臣に依頼に行った時の何とも言えない気持ちは今でも鮮明に覚えていますが、他国の部隊どころか自国民すら駆けつけて警護が出来ないというのは一体どういうことなのか。

従来、防衛法的には「自己保存」ではない「危険に自ら接近する任務遂行型」は認められないとの見解でしたが、これが国際法の慣習や常識と大きく乖離していることは明らかでした。軍隊の機能は基本的に対外的に作用するものであるが故に、従うべきは国際法や国際慣習であることは当然のことなのですが、これがほとんど理解されていないことに強い危惧を感じています。

今週の政策集団「水月会」の定例勉強会は若狭勝衆院議員による「テロ戦争に勝ち抜くために至急とりかかるべきこととは」という講演で、テロ対策立法の必要性と緊要性を改めて痛感させられました。これを内閣提出法案としてではなく、議員立法で次の通常国会で成立させるには幾多の困難が予想されますが、なんとしても実現のために努力したいと思っております。

今週目を通した本の中では、藻谷浩介氏と観光カリスマである山田桂一郎氏の討論集「観光立国の正体」(新潮新書)をとても面白く読みました。いつもながら実証的かつエッジの効いた主張には共感するところが多くあります。

週末は26日土曜日が西野一北九州市議会議員政経セミナー(午後1時・リーガロイヤル小倉)、津田公治福岡県議会議員政経フォーラム(午後3時・北九州八幡ロイヤルホテル)、自民党戸畑支部講演会(午後4時半・飛幡八幡宮戸畑祇園会館)、上野照弘北九州市議会議員政経セミナー(午後6時・うえの後援会事務所)でそれぞれ講演。

27日日曜日は北國新聞主催昼食会(正午・ANAホリディ・イン金沢スカイ)、北國新聞政経懇話会で講演(午後1時・同所)、という日程となっております。

24日金曜日は東京都心では観測史上初の11月の積雪(降雪としては34年ぶり)となりました。日本海側に育った私には、東京に出てきた頃、ほんの少しの雪で交通機関が麻痺するなどの大混乱となる東京という街がとても不思議に映ったものでした。もうあれは44年も前のことになるのですね。

秋らしい日々もないままにいきなり冬になってしまい、あまり体調が優れない日々が続いています。

皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2016年11月25日「石破茂ブログ」より転載)