熊本地震、鶴巻温泉「陣屋」など

熊本地震は、いまだ余震が続き、被災された方々は大変な思いをされていることと存じます。心よりお見舞い申し上げますとともに、政府として全力を尽くしてまいります。

石破 茂 です。

昨夜の熊本地震は、いまだ余震が続き、被災された方々は大変な思いをされていることと存じます。心よりお見舞い申し上げますとともに、政府として全力を尽くしてまいります。

国会では会期が少なくなる中、残った法案審議に臨まなくてはなりません。昨日は衆議院本会議で私が担当する地域改革推進整備法・国家戦略特区法の趣旨説明と質疑が行われましたが、所管法案の早期成立に努めたいと思います。

先週末は、佐賀市と小松市、今週火曜日は千葉県館山市で講演をして参りました。

佐賀市は鍋島藩の化け猫騒動(「忠犬」ならぬ「忠猫」のお話ですが)、小松市は義経・弁慶の歌舞伎の勧進帳、館山市は滝沢馬琴の南総里見八犬伝(これにも化け猫が登場します)の舞台となったところです。日本中あちらこちらに様々な面白いお話があるもので、とても興味深く思っています。

月曜日は、国会審議が無かったため、かねてから一度行ってみたかった神奈川県秦野市の鶴巻温泉にある旅館「陣屋」の取り組みを拝見して参りました。

多くの報道でも紹介されているので、すでにご存じの方もおられると思います。ここは明治時代から続く由緒ある旅館で、一万坪の庭園を有し、将棋や囲碁の棋士が王座を争う場としても有名なのですが、ご多分に漏れずバブル崩壊やリーマンショック後に経営が悪化し、倒産寸前となった時、三代目の主が逝去、急遽ホンダで燃料電池の開発に携わっていた四代目の現社長・宮崎富夫氏が後を継ぐことになり、ITをフルに活用するなど、旅館業界としては革新的な経営により見事に再生した、という事例です。

詳細はネットなどでご覧いただきたいのですが、「メーカーでは当たり前のことが全く行われていなかった」「旅館業界ではとても考えられなかった週休二日(平日に休業)を実施することにより、平日の稼働率の低さの問題に対応した」「顧客の満足度と従業員の満足度、どちらも追及するのが経営者の務めである」「お客様が何を食べ残したかを分析し、食べ残しを減らして、食の質は上げながらコストを下げる」等々、言葉の一つ一つに大きな共感を覚えました。

この手法は「陣屋コネクト」として比較的安価で多くの旅館業が利用できるようになっています。もちろんそれぞれの事情や判断がありますが、このような取り組みが広がるようにと願っています。

上野と札幌を結んでいた名夜行列車「北斗星」に使用された車両が4月末に解体されるそうで、これを保存するプロジェクト「北斗の星に願いをプロジェクト推進委員会」がその資金をクラウドファンディングによって募っています。

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週末は、16日土曜日が自民党愛知政治大学院第15期開校式で講演(午前11時・自民党愛知県連)、大山健太郎仙台経済同友会代表幹事との懇談(16時・ホテルメトロポリタン仙台)、仙台経済同友会4月例会で講演(16時半・同)、仙台経済同友会交流会(17時45分・同)。

17日日曜日は「時事放談」出演(午前6時・TBS系列・収録)、衆議院北海道5区補欠選挙街頭演説会(午前8時・当別町 遊ingファッションよねぐち前、午前8時50分・新篠津村 JA新しのつ前)、兵庫県自民党議員団政務調査会「地方創生会議 兵庫にチカラを!in日本のへそ西脇」で講演(午後2時・西脇市民会館)、兵庫県自民党議員との懇談会(午後5時・西脇市内)という日程です。

名古屋→仙台→札幌→兵庫・西脇と、随分と移動の多い日程ですね。

来週後半になると、四月もはや下旬となります。いつも同じことを書いてしまい恐縮ですが、時の流れは歳を重ねるごとに間違いなく加速度的に速くなります。一升瓶でもウイスキーでも、瓶に残された量が半分になると、その後の減り方が随分早くなくなってしまうように感じるのと似たような感じでしょうか(違うだろうなあ・・・)。

熊本は雨が予想されています。蒲島知事、そして政府も全力を挙げて、まずは今晩中にすべての避難されている方々が屋内に避難できるようにし、激甚指定も可及的速やかになされるよう努力しています。自衛隊も陸海空統合1700名体制で迅速に事に当たっています。

他の地域も、季節の変わり目、不安定な天気になりそうです。

皆様、どうかくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

(2016年4月15日「石破茂(いしばしげる)ブログ」より転載)

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