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議員生活32年目など

2017年07月09日 01時18分 JST | 更新 2017年07月14日 23時08分 JST

石破 茂 です。

都議会議員選挙は予想以上の自民党大敗となりました。前回「今回は今までとは全く異なる雰囲気を感じており、結果は開けてみなければわからない」大意そのように記しましたが、まさにその通りでした。

一言で言えば「自民党は本当に国民の側を見て政治をしているのか」が問われたのだと思います。勿論そうでなくてはなりませんし、そのように努めている議員も大勢居るのですが、どうしてそのように有権者に思われたのかを分析し、改善しなくてはなりません。選挙区の大半が中選挙区の都議選においてこうなのですから、小選挙区の衆議院選挙においてはもっと鮮明に結果が表れます。対抗する政党など出るはずがないと過大に楽観視するのは禁物です。

安倍総裁は「政権奪還時の原点に回帰して挙党体制で信頼回復に努める」と述べられましたが、「原点」とは自民党が野に下った時の徹底した総括と真摯な反省であったと思います。共に同じ船に乗っている者同士が責任の押し付け合いや犯人捜しなどしている場合でないことは当然ですが、同様に挙党体制というものが一切の意見や批判を許さないことと同義ではないことも当然だと思います。

  

閣僚の失言や衆議院当選二回生の一部の言動が選挙結果に影響を及ぼしたのも事実ですが、根はもっと深いように感じられました。日々多忙な有権者は、政策の細部まで子細に比較検討する余裕を持ってはいないにせよ、政党の姿勢を敏感に見抜く目は持っています。マスコミの報道にも言いたいことは多くありますが、どんなに苦しく、悔しく、辛くても、民主主義に必要なインフラとして甘受する他はありません。

憲法第9条改正の議論にしても、事の本質は決して難しいものではないにもかかわらず、「第二項の削除は国民の理解が得られるはずがない」といった硬直的なものの見方しかしない一部の論調には大いに疑問があります。

「自衛隊は国の独立を守ることを任務とする『軍隊』である」「交戦権は自衛権と一体の主権国家としての権利であり、これを否定して活動することは本来ありえない」という当たり前のことを、どうして国民の理解が得られるはずがないと決めつけるのか。このように物事の本質から目を逸らしてきたことこそが、国民の精神性を蝕んできたように私には思われます。

政治が国民に語りかける真摯さを放棄し、「どうせわかるはずがない」と勝手に思い込んでしまう姿勢が私は苦手です。国民を信じない政治家がどうして国民から信じてもらえるのか。

今日から衆議院議員として32年目に入りました。「政治家の唯一の使命は勇気と真心を持って真実を語ることである」という渡辺美智雄先生の教えと、「たとえ聞いてくれる人がいなくとも、私は辻立ちしてでも説得する」という竹下登先生の姿勢に、少しでも近づきたいと思っています。

週末は、8日土曜日が「ウェークアップ!ぷらす」出演(午前8時・読売テレビ系列・中継)、日本青年会議所近畿地区尼崎フォーラムにて講演・春香クリスティーン氏とのトークセッション(午後1時・尼崎市総合文化センター)、AbemaTV「みのもんたのよるバズ!」出演(午後8時・テレビ朝日スタジオ)。

9日日曜日は足助町内視察(正午・愛知県豊田市足助町)、ジビエ加工施設「猪鹿工房」視察(午後1時同市新盛町)、古橋懐古館訪問・古橋理事長との懇談(午後2時・同市稲武町)、自民党豊田市支部稲武地区大会にて講演(午後3時・稲武中学校多目的ホール・同市桑原町)、三江弘海豊田市議会議長就任祝賀会で挨拶(午後4時半・ホテル岡田屋・同市武節町)、という日程です。

 

九州地方などで梅雨末期の豪雨災害が発生しています。現地の皆様のご苦難に思いを致し、心よりお見舞い申し上げますとともに、全力で対応に当たっておられる自衛隊、消防、警察、自治体の各位に敬意を表します。

皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2017年7月7日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)