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内閣人事局制度など

2017年08月05日 21時56分 JST

石破 茂 です。

 

内閣改造・党役員人事も終わり、永田町には悲喜こもごもの中にもつかの間の静けさが訪れています。

 

今回の人事を巡って新聞各紙が様々な形でその背景や意図を報じていますが、何が真実なのかは知る由もありません。

国家国民のための人事であったと思いますし、昨日の会見や総務会での安倍総裁の言葉通り、自民党が政権に復帰した時の原点に立ち返り、国民の期待や厳しい眼に応えられるよう、一層努力しなくてはなりません。

福田康夫元総理が共同通信のインタビューに応じられ、内閣人事局の運用について「各省庁の中堅以上の幹部は皆、官邸の顔色を見て仕事をしている。恥ずかしく、国家の破滅に近づいている」「政治家が人事をやってはいけない」「自民党が潰れるときは役所も一緒に潰れる」と厳しく批判しておられます。

 

実際のご発言すべてが報じられているわけではないと思いますが、あの冷静沈着・公平公正な福田元総理がここまで言われるのはよほどのことだと思います(福田康夫元総理についてはイシバチャンネルの最新号で私なりの思いを述べています)。

各省幹部約600人の人事を取り仕切る内閣人事局制度は「縦割り人事の弊害を一掃する」との理由から、自民党が政権復帰した後の安倍内閣で2014年5月にスタートしたものです。

 

この構想は福田政権下で当時の渡辺喜美担当大臣が強力に推し進め、各省の大臣室を廻ってその必要性を説いておられたのですが、当時防衛大臣であった私は「そうなると幹部職員は大臣より官邸の方を見て仕事をするようになり、大臣の権限が行き届かなくなるおそれがある。対象となるすべての人を人事局が多方面から公正に評価することも困難で、人事局に気に入られたいばかりに甘言を弄する者も出てくる結果となるのではないか」と難色を示した記憶があります。

どんな制度も人間がつくる以上完璧なものはありませんが、今回の内閣改造にあわせて、内閣人事局長は政治家ではなく事務の官房副長官が務めることとなりました。

改善に向けた第一歩であると思いますが、己の利益を超えて国家のために正論を唱えた者が不当に処遇されることのないよう、また既に退官した者も活躍できるような方策はないのか、さらに改善できるといいと思います。

週末は、5日土曜日に倉吉打吹まつり、鳥取市鹿野町夏祭り、八頭町観光協会ぷらっとフェスタ、八頭町市場地区納涼祭などの催しに顔を出す他は、例年通り、お初盆を迎えられるお宅を廻る予定にしております。

長くお世話になっていながらお通夜にもご葬儀にも伺えなかった方も多く、そのお詫びも兼ねて誠心誠意お参りしたいと思っております。

今週末の都心は最高気温が30度を下回る比較的しのぎやすい日々でした。

齢を重ねたせいか、浦富海岸の民宿に10日あまり泊まって朝から夕方まで海水浴に興じていた子供の頃や、漱石や鴎外の全集をひたすら読んだり、法律サークルの夏合宿で法律論議に明けくれていた学生時代の夏の日々がたまらなく懐かしく思い出されます。

皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2017年8月4日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)