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在職30周年、韓国、ロシアなど

2016年11月05日 20時21分 JST | 更新 2016年11月05日 20時21分 JST
ASSOCIATED PRESS
Japanese Defense Agency chief Shigeru Ishiba gestures as he speaks at a news conference at Defense Agency in Tokyo Friday, Jan. 9, 2004. Ishiba told reporters that he issued the formal order for an advance team of soldiers to leave next week for Iraq to prepare for Japan's biggest and most controversial military dispatch since World War II. (AP Photo/Itsuo Inouye)

石破 茂 です。

1日の総務会で自民党総裁任期を現在の2期6年から3期9年に変更することが了承され、来年3月の党大会に諮ることとなりました。総務会後、マスコミの諸兄姉が私のところに殺到して「ご感想は?これに関してご発言はなさいましたか?」などといつものようにお尋ねになり、いい加減うんざりしながら対応したのですが、他に訊くことは無いのですかね?

正式な機関で議論して決めたことなのですから、それはそれで良いのです。今回の任期延長については、次の党大会で一般党員によって判断されることになります。

10月31日に「衆議院在職30年にあたり石破茂を囲む会」を開催させて頂きました。全国各地から2千名を超える方々にお出かけ頂き、心より感謝申し上げます。

政治資金パーティは、企業や個人の皆様に時間的・金銭的なご負担をお願いするもので、内心とても心苦しいのですが、利益率が下がっても料理と飲み物は出来るだけお出しするように心掛けております(一応飲食の対価として会費を頂戴することになっています)。次回からは、会それ自体をさらに楽しんで頂けるような趣向を考えたいと思っております。

閣僚の発言には常に細心の注意が必要です。重要法案などを抱えて疲労が極限に達している時など、特に気を付けなくてはなりません。自分では気がつかなくとも、聞いている方々に喜んでもらおうと思うあまりに発言して、それを聞いた人の百人に一人でも違う捉え方をすればどうなるか、万全の心配りが求められます。そうすると平板なつまらないスピーチになってしまいがちですが、それもやむを得ません。以上自分の反省から。

それにしても、本件についてのコメント欄を見ていると、そんな捉え方もあるのかと考えさせられますね...。

韓国の大統領職には何故あのように政権後半になると決まってスキャンダルが起こるのか、どうにもよくわかりません。1987年に盧泰愚政権において民主化宣言がなされ、民主主義が導入されて既に30年が経っており、未だ定着していないとも思えませんが、民主化以前も含めて歴代10人の大統領のうち8人が暗殺、自殺、投獄、亡命などの末路を辿っており、これは半島国家の民族性という言葉で片付けられるものでもないようです。隣国の政治風土についても深く考察する必要性を感じています。

外交は内閣の専権事項であり、我々には交渉の内容を窺い知ることも出来ませんが、中学生の頃読んだ司馬遼太郎の「坂の上の雲」の中に、

「ロシヤ人は、民族としてはお人よしだが、それが国家を運営するとなると、ふつう考えられないようなうそつきになるというのは、ヨーロッパの国際政界での常識であった」

と書かれていたことをよく覚えています(第2巻215頁)。

日露戦争の前、日露協商論の伊藤博文と日英同盟論の桂内閣の対立を描いたこのくだりは、同書の中でも最も面白い部分のひとつで、他にも

「ロシヤと手をにぎれば小娘が手も足もしばられて手ごめにされるようなものであり、しかも結婚の約束となると蹴倒されてにげられてしまう」

「『ロシヤ国家の本能は、略奪である』とヨーロッパでいわれていたように、その略奪本能を武力の弱い日本が、外交のテーブルの上で懇願してかれ自身の自制心によって抑制してもらうというのは不可能であった」

などといった記述がみられます(引用はすべて原文のまま)。

私は司馬史観の絶対的な信奉者ではありませんが、考えさせられること、深く頷かされることは多々あります。 オホーツク海の聖域化がロシアの核戦略上決定的に重要であることはこの地域の安全保障を考える上での常識であり、ソ連以来不変のものと思われます(中国が南シナ海に執念を燃やす理由も恐らく同様です)。だからこそ、オホーツク海に面していない歯舞・色丹の2島返還という話になるのかも知れませんし、政府はすべてを勘案して交渉に臨んでいることと思いますが、何が日本の国益に資するものなのか、私たちはよく考えなくてはなりません。

日経BP社より、内閣府地方創生人材(シティマネージャー)第1期生として地方に派遣された諸兄姉が書いた「未来につなげる地方創生」という本が発売されています。

従来中央政府から地方自治体に派遣されるのは道府県や、県庁所在地など比較的大きな市の部課長として2年ほど赴任するのがほとんどであり、本当に人材を必要としている人口5万人以下の小規模の自治体には派遣されていませんでした。

このような市町村を対象として始めた地方創生人材派遣制度で赴任した第1期生は私にとっても同志・戦友のような方々で、その苦闘の記録には大きな意義があるものと思います。よろしければ御一読下さい。

週末は5日土曜日が、JAいなば国府支店と船岡支店のJAまつり、JAいなば青壮年部・女性部との意見交換会(15時・JAいなば本所)、日刊建設工業新聞新春インタビュー受け、とっとりジビエフェアで挨拶(19時・ホテルニューオータニ鳥取)。

6日日曜日は学習院大学国際政治研究会2016年度講演会で講演(演題「日本の安全保障政策」、午前10時半・学習院大学西2号館201号教室)、高野光二郎参議院議員の国政報告会で講演・懇親会(午後4時・クラウンパレス新阪急高知)という日程です。

11月に入り、今年も残り少なくなりました。寒さに向かいます折、どうかご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2016年11月4日「石破茂ブログ」より転載)