日英安全保障講演会など

今週は英国王立防衛研究所主催のセミナーで今後の日英関係についてスピーチをする機会がありました。

石破 茂 です。

今週は英国王立防衛研究所主催のセミナーで今後の日英関係についてスピーチをする機会がありました。

当時は勿論集団的自衛権という概念は存在していなかったのですが、日英同盟の締結から破棄に至るまでの経緯は、この問題を考えるにあたって大きな示唆を与えてくれます。

もう絶版になっていると思いますが、「日英同盟 日本外交の栄光と凋落」(関栄次著 学研刊)はとても興味深い論考です。

「自ら助くるの意思と力があって茲(ここ)に初めて価値ある同盟国も出来るのである。同盟や協商の外交的工作に自国の存立を託し、若しくは重要国策を依存せしめんとするが如きは、痴人の夢と一般、不可能事である」

本書に紹介されている元外交官本多熊太郎の言葉はなかなか含蓄の深いものです。本多熊太郎についての評価はともかく、この言葉は確かな真理を含んでいるように思います。

国会議員の定数はとにかく削れ、歳費はとにかく引き下げろ、的な議論が一部にありますが、ほとんどの議員は1日の休みもなく、朝7時から夜10時まで働いているのが実情ですし、宿舎近くのスーパーでは1円でも安い食材を買い求めている議員も多く見かけます。あちらこちらの地方議会で議員のなり手が無く、無投票が増えているのもかなり深刻な事態だと認識しています。

あらゆる批判に晒されるのが公人の務めであるとは知りつつも、若い議員たちの窮状を見るにつけ、本当にこれでいいのかという思いが致します。

本日は六時二十分発の飛行機で沖縄市へ参ります。

週末は19日土曜日が自民党千葉県連大会。

日曜日は沖縄市長選挙の事前遊説でまた沖縄市に参ります。日曜日10時より「激論クロスファイア」(BS朝日系・収録)に出演致します。

さる土・日と衆院補欠選挙事前遊説で奄美・徳之島、公示日であった今週火曜日は鹿児島・指宿というような日程で、まだ4月とはいえ日差しの強い地域での屋外活動が続いています。少し体調管理に気をつけなくてはならないと思っています。

今週は鹿児島、沖縄、それに加えて練馬区長選挙など選挙関係日程が立て込んでしまいましたため、纏まった文章が記せませんことをお詫びいたします。

皆様、お元気でお過ごしくださいませ。

(2014年4月18日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)

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