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彼岸花など

2014年09月12日 21時36分 JST | 更新 2014年11月12日 19時12分 JST

 石破 茂 です。

 早いもので、地方創生担当国務大臣を拝命してから一週間が過ぎました。

 大臣補佐官に伊藤達也衆院議員、副大臣に平将明衆院議員、大臣政務官には小泉進次郎衆院議員が着任、能力も人柄も優れた方々に恵まれたことを有り難く思っております。

 態勢も徐々に整いつつありますが、全体像を示したうえで、短期・中期の施策を立案する作業はまだまだこれからです。なにはさておき、臨時国会に提出する法案の作成を急がなくてはなりません。

 毎日お越しになる朝野の方々から、地方創生についてのお話を聞かせて頂いておりますが、これがそれぞれ実に面白い。昨日は「なぜローカル経済から日本は蘇るのか」の著者冨山和彦氏のお話を承りました。

 7年前、福田内閣の防衛大臣として防衛省改革を手掛けていた際、改革チームのメンバーに同氏の著書「会社は頭から腐る」を配布し、組織改革の参考としたのですが、直接お目にかかるのは今日が初めてでした。

 本も面白いのですが、実際僅か1時間弱聞いていて、「目から鱗」の話が多くあり、実体験に基づくプレゼンテーション力の高さにも感嘆したことでした。

 その他、官庁幹部の話にも興味深いものが多くあり、思わず手を叩きたくなるほどでした。

 こんな体験は本当に久しぶりで、長く手掛けてきた安全保障や外交、憲法などの、極めて重要ではあっても、抽象的かつ国民から遠いテーマとは明らかに異なります。

 勿論面白がってばかりいてはいけませんが、「地方創生」というテーマが国民の皆様の関心を呼び、国民運動となる可能性を十分に感じています。 

 朝日新聞の「吉田調書」「従軍慰安婦」に関する報道についての私の考えは、昨晩のBS日テレで申し上げておいた通りですが、「記者の国語能力」などという問題は些末的なことで、本質は「第四の権力とも言われるにもかかわらず三権分立などのチェック機能が働かないマスコミのあり方」にあるのだろうと思っています。

 チェック機能が働かないが故に、マスコミには強い矜持と自浄能力が求められるのですが、所詮人間の為すことですから、過度の期待を持つことは危険です。良く知られているように、先の戦争を一番煽ったのはマスコミだったのであり、なかでも朝日新聞のそれは顕著でした。

 権力とマスコミが一体となったとき、あるいはそれを更に超えてマスコミが権力を主導するようになった時の恐ろしさを改めて思わずにはいられません。秦郁彦氏が編著された本の中に、この辺りについて優れた論考があったように記憶しています。書名を失念してしまったので、次回改めてご紹介します。

 週末は、本日金曜日夕刻より奈良駅東口での街頭演説、自民党小林茂樹衆院議員の後援会の地方議員の会で講演。

 13日土曜日は石川県金沢市での自民党金沢市支部ならびに福井県春江市支部の政経パーティで講演。

 14日日曜日は地元。

 15日月曜日敬老の日(毎年9月15日が「老人の日」、9月第3週の月曜日が祝日の「敬老の日」で、今年はたまたまこの2つが重なっています。とてもややこしいですね)は東京で県人会他に出席します。

 母の命日が9月12日、父の命日が16日、母は没後23年、父は33年になります。早めのお彼岸参りを兼ねて墓参したいと思っています。

 両親はどちらも73歳で亡くなったのですが、私も段々とその齢に近づいてきました。いつまでも時間があるわけではないことを考えずにはいられません。

 この季節、両親の墓の近くには彼岸花が多く咲いています。彼岸花の別名は、天界に咲く花を意味する「曼珠沙華」で、花言葉は「情熱」「独立」「悲しい想い出」「想うはあなた一人」なのだそうですが、澄んだ秋の空と彼岸花の光景は私の心の中の原風景の一つです。

 大雨の被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。

 不順な天候が続いていますが、どうか皆様お元気で週末をお過ごしくださいませ。

(2014年9月12日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)