「自己重要感」とは、「自分という存在は、自分にとって一番重要なものなのだ」と思う、そんな自然な「こころ」の働きだ。そしてそれは生きるエネルギーにもつながる。

あなたや周囲の人で次の項目に当てはまる人はいるだろうか?

①物事を完璧にこなさないと気が済まない。

②何をするにも常に「心配」が先に来る。

③他人に褒められてもなかなか素直にそれを受け取れない。

④何かにつけて自分自身を責めてしまう。

⑤やたらと周囲の目が気になる。

⑥何かと言い訳をつけてチャレンジしない。

⑦他人と自分を比較して、自分が劣っていると感じてしまう。

このような人は、「こころ」の中の最も「大切なもの」が脅かされている可能性がある。

その大切なものとは「自己重要感」と呼ばれるものだ。

「自己重要感」とは、「自分という存在は、自分にとって一番重要なものなのだ」と思う...そんな自然な「こころ」の働きだ。

そしてそれは生きるエネルギーにもつながる。

それは人間だれしもが生きるために、「無意識」に必要としているものでもあるのだ。

この「自己重要感」が満たされていないと、自傷行為やうつ病等さまざまな「こころ」の問題を発症する。

免疫系等に支障を来たし、身体のあちこちに影響を及ぼすことさえあると言われている。

「自己重要感」とは自分をどれだけ受け入れることができるか、認めてあげることができるか、大切だと思うことができるか...ということだ。

自分を愛することは簡単にできるはずなのに、それがなぜかできない。

「自分を信用できない」「自分には価値がない」と思い込んでしまっている人が以外と多いのだ。

日本の教育は試験にパスすることを目的としている。

私たちは子供の頃から、他人と比較され、できないところを指摘される。

人間で一番大切なことは「その人がその人らしくどうしたら幸せになれるか」ということだが、そんなことは学校では教えてくれない。

常に100点を目指すのが日本の教育なのだ。

だから常に「できていないこと」「苦手なこと」の克服に問題がフォーカスされる。

自分は常に「〇〇が苦手だ」という意識を抱え、それを克服するために「努力しなければいけない」という思考パターンを持ってしまう。

そして、それができない自分は「ダメな奴だ」と、自分で思ってしまうのだ。

100%完璧な人間なんてこの世に存在しない。

だから、今の自分を自分で認める、今「できていること」にフォーカスする。

人間は、「自分を大切にする」というプログラムを抱いて生まれてくる。

それは「無意識」の中にインストールされている「生きる」ための基本フォーマットだ。

ところが自分を「ダメな人間」「自分には価値がない」と「意識」している人のいかに多いことか。

「自己重要感」が低い人は、常に自分に呪いをかけ、可能性を潰しているようなものだ。

「無意識」はあなたが一番大切なものだということを知っているので、一生懸命あなたを守り、あなたの生命を維持し、あなたを唯一のものと信じている。

ところが「自己重要感」が低い人は、「自分には価値がない」「自分は無力だ」「自分には能力がない」と常に自分を「意識」して攻撃している。

常に「意識」と「無意識」が葛藤をおこし、戦争をしているような状態なのだ。

自分で自分を愛するのは、そんなに難しいことだろうか?

周囲を認めさせることより、自分で自分を認めることは遥かに簡単なはずなのに、多くの人がそれができずに苦しんでいる。

自分を信じると書いて、「自信」となる。

「自己重要感」が高い人は「自信」がある。

それが「自己重要感」の持つエネルギーなのだ。

「自己重要感」が高い人は魅力的なので、周囲からの「愛」も「尊敬」も「信頼」も得られやすくなる。

一方「自己重要感」が低い人は、「自分の無力さ」を他人から「愛されない」「尊敬されない」「信頼されない」理由として受け入れてしまう。

自分自身が自分を「愛してない」「尊敬してない」「信頼してない」人をどうやって他人はみとめてくれるのだろうか。

人からの愛を期待する前に、自分を「愛し」「尊敬し」「信頼する」ことが先決なのだ。

自分が自分の一番の理解者であることは、すべてにおいての前提となる。

自己重要感を高めるためには、簡単なこと、例えば「朝決められた時間に起きる」「朝食を食べる」「お風呂に入る」という日常の行動から「自分を褒める習慣を身につける」こと、それが「自己重要感」をアップさせるポイントになる。

人間は完璧な生き物ではない、そして物事には完璧はない....「これでいいのだ!by バカボンパパ」ぐらいがちょうどいい。

さて、あなたの「自己重要感」はどれぐらい満たされているだろうか?

(2016年12月05日「ボトルボイス」より転載)