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中野区長選挙の低投票率に思うこと

2014年06月09日 18時37分 JST | 更新 2014年08月09日 18時12分 JST

 中野区長選挙が昨日、8日(日曜日)に行われた。投票率は29.49%、前回より0.79%下回った。

 選挙の結果、誰が当選した云々は置いておこう。それよりもこの投票率の低さに愕然とする。中野区民は259,862人。少し前まで私もここの1人だった。しかし投票に足を運んだのは76,632人だ。パーセントで言われるとピンとこなくても、実際に数字で見るとよく分かる、26万人近くも有権者が住んでいて、そのうちの7万6千人しか投票に行ってない。残りの18万人強は、投票に行かなかった。

 誰がやっても同じだろう。どういう政策か分からなかった。政策の違いが分からない。選挙活動がうるさくて頭にきた。候補者にいい人がいなかった。面倒だから。興味がない。投票しないことで誰も彼もダメだと示したかった。そもそも区政を信じてない。私がやりたかった。

 理由はいくらでもあるだろう。でも。それでも。私は投票に行って欲しかったと、心から思う。まず、誰がやっても同じというのは違うと思う。それぞれ政策があり、こういうことをやると各々が言っている以上、誰がやっても同じということはない。そして政策が分からない、違いが分からないのなら、それを調べてほしい。街頭演説をしていたら話しかけて、分からないことを聞いてみてもいい。たとえば「私は街にいて、これこれ、こういうことが不便だと思ってるが、あなたはどう思う?」でもいい。それに答えてくれない、無視する、そういう候補なら、最初からもう除外だろう。市民の話を聞かないリーダーはいらない。でも、そこで話を聞いてくれる人なら、たとえ政策に少し違和感を持っても、その人は話を聞いて、対話してくれる人だ。期待してもいいかもしれない。

 それはハードルが高いというのなら、今はネットで幾らでも情報はあるのだから、その候補者の言い分をツイッターやフェイスブックで見るといい。応援してる人がどんな人たちで、その人たちが何を言ってるかも見るとよく分かる。1時間もネットサーフィンすれば、十分に理解できるはずだ。

 そんなことに興味はない、と言う人には、それはあなたは自分の生活を捨てていることですよ、と、厳しいながら言いたい。特に今回のような自治体の選挙は毎日の生活に直結している。税金やゴミ問題、街の再開発や、ちょっとした区の施設運営などの細かいことに関わってくる。自分の生活が崩され、税金があがり、不便になっても文句も言いません、構いません、あるがまま、流されるままに不自由に生きていきますというのならいいけど、そうでないのなら、興味は持つべきだ。

 そしていい候補者がいないので棄権するというのは、ベストを求めているのですか?と問いたい。選挙も、友達や親子、恋人関係と同じで、ベストの選択というのはないと思う。よりベターな候補を選ぶしかない。棄権してしまったら、それは委任してしまうことになると思う。誰がどうやってもいいですよ、というのと同じだ。そして今、日本は議会制民主主義の危機にある。憲法という最も大切なものを解釈、などというわけの分からない言葉で丸め込んで、それをないがしろにしようとしている。私たちが民主主義を積極的に守ろうとしなければ、それは崩れていく危機にある。だからこそ、一票を積極的に投じてほしい。ベストはなくても、ベターを選んでほしい。

 投票という行為は私たち、一市民が持つ、最大の武器だと思う。これはどんな武器よりも強いもの。それでいて、誰をも傷つけない。それを行使しない手はない。

 さらに。こうして選挙が終わったら終わりではないと思う。当選した候補者が間違ったことをしてると思う、それはダメだと思ったら、意見を言いに行く、事務所や役所にFAXを送る、メールする。あなたは選挙のときにこう言っていたじゃないですか!それは話が違いますよ!そんな公約はしてなかったじゃないですか! どんどん言うべきだ。選挙に行ったら終わりじゃない。投票した後にこそ、市民は参加していくべきだ。そのためにも、「私は有権者です」と堂々と胸を張るべきためにも、投票には行ってほしい。

 さて。次は都内では6月29日に杉並区長選挙がある。ぜひとも1人でも多くの人に投票に足を運んでもらいたい。