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私たち日本人がもう一度中国から学ぶ時代が来た

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あなたは中国に住んだことがあるか?


この記事を読んでいる方は、少なからず中国に興味のある人たちであると思うが、中国に対してどのようなイメージをお持ちだろうか。

そのイメージは、中国に住んだことがあるかないかで大きく分かれるだろう。

おそらく中国に住んだことがない方は、政治や経済など大きな単位でしかイメージができない。

一方、中国に住んだことある人はかなり詳細にイメージをすることができる。

・中国ではアプリを使わないとタクシーがつかまらないことが日常。
・ツイッターやFacebookは使えないが、中国国内のサービスで事足りる。
・WeChatがないと友達もできないし、名刺を交換することもできず、もはや生きていくことはできない。
・大手インターネット企業が配信する日本の漫画が無料で、しかも縦スクロールで読める(もちろん海賊版ではない)。

などである。上述したことをイメージできた人は本記事を読む必要はない。

昔は中国から学んできた私たちの祖先


はるか昔、日本人は最先端の技術や文化を学びに、命がけで中国へ渡った。中国は文明の誕生以来、アジアで絶対的な存在であった。

しかし、近代化のタイミングで学ぶ立場が逆転した。西洋思想を学びに、多くの優秀な中国人が日本に来たのだ。抽象的な表現をする熟語は日本から中国に輸出されたのは有名な話である。

その後日本と中国は戦争をする。中国は政治闘争などで経済成長をうまく達成できない中、日本は戦後高度経済成長を実現し先進国の仲間入りを果たす。中国には金銭的、技術的な援助をする立場になった。

2010年を過ぎたあたりから、中国のGDPが日本のGDPを超えるなど、次第に中国の国際的なプレゼンスも上昇してきた。とはいえ、GDPが規模的に逆転されたとはいえ、日本の車は中国でよく売れているし、食品などでは日本の方が品質が高い。

少し話が逸れてしまったが、要は「まだ中国から学ぶことはない」と思ってはいないだろうか?

もしあなたが、そのように考えていたなら、その考えは今日をもってやめることを勧める。

お分かりだと思うが、中国はある分野で日本よりも完全に先行しているのだ。

私たちは中国から何を学ぶのか


それはインターネット、特にモバイルだ。

ただここで、中国のモバイルが日本よりただ単に「発展」していると言うことは避けたい。

日本と中国ではそもそも社会的な構造が違うため、異なる「展開」をするのは当然だ。中国の方が便利ではあるが、それを一律的に資本主義的な「進んでいるか」という観点のみで見ることは避けたい。

もちろん資本主義なのだから、単純に多くの人に使われ多くのお金が集まっているものを上位とみなすのは正解かもしれない。しかしそれだけの理由で中国のモバイルから学ぼうと言っているわけではない。

日本の社会構造が中国に近づく遠くない未来 ~中国化する日本~


話がそれたが、なぜ私たちは中国のモバイルから学ぶ必要があるのか?

そして何を学ぶ必要があるのか?

日本では簡単にコンビニで美味しいものが食べられるし、病院に行けば当たり前のように医療サービスが受けられる。戸籍による身分差別もない。(もちろんあるが、目に見えて大きな問題にはなっていないという意味で)

中国では農民として生まれた人が都市部で教育などの社会保障を受けるのは相当に苦労する。日本のように美味しい食べ物がどこでも食べられるわけではない。

だから、「問題大国から学ぶことはない。」ということもできる。

しかし、その前提が崩れたらどうか。そしてその前提は崩れるだろう。

経済成長を望めないにも関わらず、国家予算が膨張し続けることは不可能であり、今のようなサービスを政府が提供することができなくなるのは目に見えている。現在のような均質化されたサービスを享受できるだけの収入を日本人が維持できるかもわからない。

政府が提供するサービスは質と量ともに下り、国民の格差が進行する。そう、日本は「中国化」、「問題大国(今でも問題は山積みだが)」に近づいている。

中国の起業家が現在解決しようとしている問題は、日本が将来的に抱えることになる問題を内包しているのではないか、または将来日本が中国社会と似た構造になったときに同じようなビジネスが生まれるのではないか、とも考えることができる。

さらに、中国政府は経済成長実現のために、ITの力を最大限に活用しようとしている。

大手のインターネット企業は日本では考えられないほどの影響力を持っており、スケールを生かした利便性をユーザーに提供している。チャットアプリのWeChatなどはその最たる例であると思うが、そういった事例も参考になるはずだ。

中国の問題しか発信しない日本のメディア


最近、中国関連の報道を見るとき、中国の「問題」はよく報じられている。

訪日観光客のマナーが悪いとか、中国製品は問題があるとか。

もちろん「問題」を伝えることは必要だ。

しかしその「問題」の原因を調査し、その「解決策」もしくは「解決に取り組む人たち」までは伝えきれていないのではないだろうか。

問題ばかりが報じられ、偏った中国だけが伝わってしまっている。

このブログでは、普段大手メディアで見る中国とは違った一面を伝えていく。

次回以降は、具体的に中国のモバイル事情と、モバイルサービスを生み出す起業家が生まれている背景や状況を説明したい。

参考:『中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史