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粕尾将一 Headshot

縄跳び競技「フリースタイル」で無理に難しい技を入れてはいけない!

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こんにちはー。 縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

先日、縄跳びの個人レッスンをしてきました。

まだまだ日本で縄跳び競技を教えられる人って限られてるんですよ。とくにフリースタイルの演技は難しくて、いきなりゼロから創れと言われても...無理な話です。

さらに日本のレベルが高いのも良くない作用をしてて、フリースタイルの演技は上手な人しかできないんだ...という勘違いを助長してるんです。

たしかにトップ選手は世界レベルの高難度の技を演技中でやっています。しかし難しい技をするだけがフリースタイルじゃないんです。

むしろ無理して難しい技をやらない方が、実は競技的にも高得点が出るんですよ。

評価基準は難易度だけじゃない


難しい技というと三重跳び、四重跳び、アクロバットといったイメージが先行します。たしかにこの辺の技は難度点を取るには良いでしょう。しかしフリースタイルの難度点は半分だけ。もう半分は演技点という基準です。

こちらは難易度じゃなくて「音楽との調和」「移動」「姿勢・フォーム」「独自性」といった項目、そして「要求技」を採点します。

どうしてもYoutubeに上がっている演技を見ると技の難しさに目が行ってしまいます。が、初心者ほど演技点をきちんと押さえる方が点数を取ることができるのです。

熟練度が低い技を演技に入れるデメリット


難しい技に挑戦するのはいいことです。しかし無理して難しい技を演技に入れるのはあまりオススメできません。

まず成功率が低いと減点リスクが高くなります。縄跳び競技では一回のミスで12.5点〜25点(およそ500点満点中)の減点です。はじめてフリースタイルに挑戦する選手にとって一回のミスが命取り。あっという間にゼロ点になってしまいます。

難しい技をやるのは良いですが、最低限ミス無く跳べるような技を入れましょう。

ただ・・・ミスがなく減点を免れても、キレイに跳んでいないと演技点は伸びません。

熟練度の低い技はミスしないために集中する必要があります。すると音楽を聞けなくなります。さらにギリギリで通過するレベルだと姿勢やフォームも汚い。跳びながら移動なんてもってのほか。

つまり演技点で評価を受ける項目で、軒並み点数が取れないんです。

難度点を狙うのはあと回しで良い


nawatobi

粕尾将一の考える、競技で勝つためのフリースタイルの演技で必要なのは以下の順番です。

  1. ルールを理解して演技を構成すること
  2. 演技でやれる十分な熟練度の技を入れること
  3. ミスなく演技をとび切ること
  4. できる技を増やして難度点を高くすること

難度点を狙いに行くのは一番最後で良いんですよ。

難度点を取るには「四重跳びの交差を足の下で入れて...」とか「後ろ回しの背面で交差する技を三重跳びで...」といったレベルの技が必要です。これ、初心者には無謀です。

だったら演技点をしっかり取れる構成を作るコツを掴んだほうが良い。入れたい技があるなら、熟練度があがってから演技に入れれば良いんです。

さいごに


Youtubeにはたくさんのフリースタイル演技が公開されています。でも勘違いしちゃいけないのは、自分の演技をアップするレベルの人は相当なハイレベルだってこと。ハイレベルだからこそYoutubeにアップしてるともいるんです。

この辺の彼らは上に挙げた1-3を既に達成して、4の部分を突き詰めている段階です。

この記事で縄跳び演技の作り方の入門を紹介しているので、興味のある人はここからスタートしてください。

くれぐれも、トップ選手に面食らって難しい技ばかりにビビらないでくださいね。

(2016年6月6日 「なわとび1本で何でもできるのだ」より転載)