いくら上手でも「マネタイズ」が出来ない人はプロにはなれない

マネタイズはパフォーマーにとっては死活問題。プロであり続けるための欠かせない要素とも言えます。

エゴサーチをしていたら、面白いツイートを見つけました。

本当にそのとおりなんです。技術や実績があるとかは関係ありません。マネタイズが出来ない人は、プロで居ることが出来ないのです

マネタイズとは何か?

そもそもマネタイズとは、

無収益のサービスを、収益を生み出すサービスにすること。無料ネットサービスの収益化、無償コンテンツの有料化や広告収入モデルの確立など。

出典:http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/209330/m0u/

ようは如何にしてお金を生み出すか?ということ。パフォーマンスをする人にすれば、如何にして演技を換金するか?を考えることです。

たとえばどこかのステージで演技をして謝礼を貰ったとします。これは立派な換金です。あなたの演技に対して謝礼分の価値が発生したことになります。

こうした仕事が常にあれば何の問題もありません。しかし現実はそう仕事が無い。。。

つまり、マネタイズはパフォーマーにとっては死活問題。プロであり続けるための欠かせない要素とも言えます。

マネタイズは何故か嫌われる

ところが、中にはマネタイズを毛嫌いする人が居ます。決まり文句は「金儲けの事ばかり考えたくない」。どうやらお金のことを考える=ズルい金儲け、という方程式があるようです。

ですが必要なお金を得れず、どうやってパフォーマーであり続けるのでしょうか?

明日のご飯が食べられなければ、生活は出来ません。お金の話を反射的に拒絶をする気持ちも理解できますが、これはプロ失格。自分の生活基盤を整えられずして、パフォーマンスなど出来ません。

別に悪徳でお金を儲けるワケじゃありません。生活に必要なお金を如何に稼ぐか、その方法を考えるのがマネタイズです。

どうしても嫌悪感を抱く人は、こう考えてみてはどうでしょう?

あなたの演技を見ることで幸せになれる人が居ます。今後もあなたがプロとして演技を続ける事が、多くの人々の笑顔にしていきます。しかし、お金を得て生活しなければ演技を届けられません。あなたの演技を1人でも多くの人に届けるため、1回でも多くの演技を披露するため、マネタイズは人々の幸せを作るための手段です。

マネタイズは市場を考えることから始まる

では具体的にどうやってマネタイズすればいいのでしょうか?それはまず誰が必要としているか?・どこに買ってもらえるか?を考える事から始まります。

あなたの演技はどこに売れるでしょうか?

その専門性は誰が必要としているでしょうか?

これらの回答にズバッと答えられるのであれば、迷わず売り込みましょう。売れる先が分かっていれば、マネタイズの半分は完了したと言っても過言じゃありません。しかしマネタイズが苦手な人の殆どは、どこに売れるかをフワッとしか認識していません。

まぁ。。。小学校とか?あとはお祭り?サーカスとかも出てみたいなぁ・・・

間違いではないですが、イマイチ具体性が無い。

小学校と言っても、正課の授業に入るのかイベントに入るのかでは大きく違います。私立と公立の小学校では財政的な事情も異なります。お祭りと言ってもどこのお祭りですか?そのお祭りは、本当にお金を出してまであなたを呼びたいですか?

どこに売るのか?を見つけるのが実は難しい。考えた売り込み先にもお抱えの人がいたり、思っていたほど必要とされなかったり...一朝一夕で良い市場を見つけることは出来ません。

マネタイズは想像力の勝負である

マネタイズは、売る相手をどれだけ具体的に想像できるかで決まります。

例えばつくば市の「まっちゃんのなわとび教室」はなわとびが苦手な子どもと、なわとび得意すぎる子どもに需要があると考えて開催しました。苦手な子には上手になる練習を、上手過ぎる子には更に発展的な技術を教える。このような学校では拾いきれない需要がなわとび教室にあると確信していました。

他にも例えば、ダブルダッチをコミュニケーション研修で使えないでしょうか。社員同士のチームワークは、多くの企業が求める重要な要素。身体を動かし、お互いに協力しなければ出来ないダブルダッチ。特に若い新入社員向けに、チームワークを育む研修として需要がありそうです。

こうして専門性を掘り下げて考えていくと、思いがけない市場に気付くことが出来ます。まだダブルダッチコミュニケーション研修は聞いたこと無いので、興味がある方は是非取り組んでみてくださいww

まとめ

輝かしい経歴や素晴らしい技術を持つ人はたくさん居ます。しかしそれだけではプロにはなれません。これらの能力をマネタイズし、お金を生み出す事が出来る人こそがプロなのです。

マネタイズが上手な人は、本人すら見えていなかった要望を見つけられる人。こんな人が増えれば、もっと社会に笑顔が増えていくのではないでしょうか。

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(2015年3月27日「なわとび1本で何でもできるのだ」より転載)