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東日本唯一の聴覚障害児専門入所施設・金町学園が閉鎖の危機!児童たちの生の声を直接聞いてきた

2016年02月06日 00時36分 JST | 更新 2016年02月06日 00時36分 JST

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

今日は葛飾区金町にある福祉型障害児入所施設、

金町学園

http://www.kanamachigakuen.com/

の視察に斉藤りえ区議、いとう陽平区議らと共に伺いました。

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看板に「ろうあ児施設」とあるように、

ここの最大の特徴は「聴覚障害児専門」の施設であること。

金町学園には、本人や家庭の事情による課題を抱えた児童が入所し、その解決や改善をめざして生活しています。また、聾学校から大学進学をめざす児童や、ろう学校で調理師や様々な資格を取得して社会自立をめざす児童の支援もしています。

(『日本聴力障害新聞』2015年12月1日号より抜粋)

なぜ聴覚障害児だけが、特定の場所に集まる必要があるの?

と疑問に思う方もいるかもしれません。以前から何度か取り上げている通り、

手話は「言語」であり、ろう者たちは独特の「文化」を形成しています。

実は日本には言語が2つある。日本語と、もう一つは...◯◯?!

http://otokitashun.com/blog/daily/8761/

同じ言語や文化を持つ人々が集団生活を営むように、

聴覚障がい児同士の共通のコミュニケーション手段(手話)が確保され、

また彼らに特化した学習方法などが確立されている入所施設は非常に有益です。

わが国では伝統的に「手話」が不当に虐げられてきた歴史があり、

特別支援学校でも充分な手話による教育を受けられない地方などが存在します。

知能にはなんら問題がないにも関わらず、

「耳が聴こえない」

というだけで、進学の機会が奪われることがあるのです。

自分にふさわしいコミュニケーション・文化・学習環境を、「居場所」を求めて、

東京都以外にも全国から多くの聴覚障がい児たちが金町学園に集まっています。

ところがこの金町学園、平成30年3月末をもって閉園される方向で進んでいます。

この施設は公立ではなく、あくまでいち社会福祉法人によって運営される民間施設であり、

彼らに「採算が厳しいので、もうやめます!」と言われれば、強制的に止める術はありません...

とはいえ、これまで多額の公金が投入されてきた施設ですから、

おいそれと閉園を認めるわけにもいきません。

「今いる子どもたちに、不利益が被らないように猶予期間を設けて...」

ということで、平成29年度末までということにはなりました。

新規の入所児童の受け入れも、現在は停止しているようです。

しかし、果たしてそれで本当に良いのでしょうか?

施設長からの説明を受けた後、

食堂に集まった入所児童たちとじっくりと意見交換をさせていただきました。

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中学・高校の子どもたちが多く、

手話で必死に自分たちの思いを伝えてきます。

「地方出身だが、私の地元には手話で教育を受けられる学校がなかった。

 金町学園に入所できたおかげで、東京のろう学校に通うことができている」

「いま中学3年生。平成29年度末で閉園したら、高校3年生で追い出されてしまう...」

「ここで高校卒業まで生活したい。卒業後も、ろうあ者のために存在していて欲しい!」

入所児童の中には、小学生の子どもたちもいます。

緩和期間を設けたからといって、居場所を失う児童が皆無になることはないのです。

もちろん金町学園を存続するために、あらゆる手段が検討されています。

当初は別の社会福祉法人に事業を委託するつもりでしたが、条件面が折り合わずに頓挫。

通常は社会性が高い事業・施設は引き継ぎ先が見つかるので、

「移譲先が見つからず、存続できないことはほとんど前例がない」

ということで、東京都も対応に苦心しているようです。

金町学園の関係者や支援者はこの事業を受け入れるための

新たな社会福祉法人立ち上げを模索しているものの、実績のない新社会福祉法人が

施設運営を行う事業で認可・補助を受けるためには、多くのハードルが存在します。

「東京都が引き取って、公立で運営すれば?」

「新たな社会法人に、特例で支援をしてあげれば良い」

と思われるかもしれません。しかし、これにもなかなか難しい理由があります。

平成18年に「障害者自立支援法」が施行されて以来、

三障害の一元化

=身体・知的・精神の障害種別サービスの一元化

が進められており、「聴覚障害にサービス特化する」というのはむしろ

この法律の方向に反するものであり、行政としては積極的に進められない状態なのです。

確かに障害種別で特定の事業・施設に押し込められるのではなく、

汎用性が高いサービスがすべてをカバーできるのは、

ある意味で素晴らしいことかもしれません。

一方で前述の通り、聴覚障がい者・ろうあ者には独自の「言語」「文化」があり、

音声言語の施設で共に生活し、様々な課題を解決していくことには限界があるのです。

「どうして特定サービスにだけ、財源を投資するのだ?」

「法律の趣旨と逆行するではないか!」

という人々の疑問を払拭するためには、

ろう文化・手話言語に対する一層の理解を広げることが欠かせません。

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「私たち議員も、学園の存続のために議会や行政に提言をしていく。

 でも、実はわれわれ政治家の力だけでは、物事を変えることはできない。

 手話言語・教育環境への理解のため、ともに頑張って声をあげていきましょう!」

これから18歳で選挙権・参政権を得る子どもたちも多く、

そんなメッセージを私からは最後に伝えさせていただきました。

とはいえ、残り2年という緊急事態でもあります。

金町学園のなんらかの形での存続・引き継ぎに向けて、

私も関係者の皆さまと知恵を絞り、東京都に協力を仰いでいきたいと思います。

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ちなみに入所児童たちは、とっても歓迎モードでした!

やはり斉藤りえ区議は、彼らの中のヒーロー(ヒロイン?)なんですねえ。

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斉藤区議は帰りにサイン、写真撮影攻めにあってました(笑)。

そしてTwitterでエゴ・サーチするとこんなつぶやきも。

彼ら・彼女たちのためにも、力の限り頑張ります!

それでは、また明日。

(2016年2月5日 「おときた駿オフィシャルブログ」より転載)