元LGBT失言炎上議員だけど、東京レインボープライド2016の応援に行ってきた

パレードの出発地点には、細野豪志代議士や渋谷区の長谷部区長の姿も。5月7日は、自民党の保守論客・稲田朋美代議士が参加したこともニュースになりました。

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

政策的な注目度が高まるにつれて、LGBT関連で失言をして炎上する議員が増えていますが、

2013年にすでに大炎上をしていた政治家が私になります(懺悔)。

未だにネット上では当時の記事が掘り返されて批判をされる中で、

自らもこうして折にふれて取り上げるのは、未熟だった自分に対する自戒と

継続したLGBT支援への誓いを新たにするためでもあります。

というわけで本日は、

TOKYO RAINBOW PRIDE

こちらのパレードの応援に足を運びました。

「東京レインボープライド」は、LGBTをはじめとするセクシュアル・マイノリティが

差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく・前向きに生きていくことができる

社会の実現を目指すイベントの総称です。

概ねゴールデンウィークの期間を「レインボーウィーク」とし、

最終日の二日間にはステージやパレードなど大規模な企画が行われます。

パレードの出発地点には、細野豪志代議士や渋谷区の長谷部区長の姿も。

昨日は、自民党の保守論客・稲田朋美代議士が参加したこともニュースになりました。

私も毎年参加をして定点観測しているわけではありませんが、

マスコミや関係者の方にお話を伺うと、

「参加者は毎年、確実に激増している」

とのことで、この問題がいかに大きな社会課題となり、

政治家たちも無視できないものになっているかを示しているのではないかと感じました。

折にふれて取り上げることですが、

よく言われる

「政治家は、人の話を聞かない」

というのは、100%ウソです。

正確には、

「票(もしくはカネ)にならない話は聞かない」

の間違いです。

ある問題が社会現象化し、問題解決に取り組むことが「票になる」ことがわかれば、

政治家たちは自分の手柄にしようとこぞって動き出します。

その良し悪しはここでは論じませんが(ダメだと思うけど)、

それが政治家という生き物の合理的な生存戦略なのです。

その点、近年のLGBTに対する機運の高まりは、

確実に「票になる」一歩手前まで来ています。

これまでは当事者や左派政治家たちが目立っていたイベントに、

保守と呼ばれる政治家たちが足を運び始めたことは、

その証左であるともいえます。

ここからが本当の勝負であることは言うまでもありませんが、

まずはここまで社会意識を情勢させてきた当事者の皆さま、

支援団体の方々の努力には、ただただ敬意を払うばかりです。

左からセクシャルマイノリティの当事者議員である、

石川大我区議(豊島区)・上川あや区議(世田谷区)・石坂わたる区議(中野区)たちと。

私としてはこれまでLGBTに関連して、

東京都の各種行政機関の「男女」を前提とした表記の改善、

最近では同姓カップルに里親資格を認めるための政策提言などを行っています。

残念ながら都市外交に熱心な舛添都知事は、

セクシャルマイノリティやLGBT問題に対して熱心とはいえませんが(海外から学んで欲しい)、

東京五輪という契機に向けて、革新的な取り組みがなされるよう働きかけを続けていきます。

ちなみに炎上事件以来、こうした大規模なイベントに顔を出すのは初めてで、

若干ビビリながら参加をしてきたんですけど、

予想以上に多くの方から

「ブログ読んでます!」

「オトキタさんのように、『改心した議員』というのもむしろ必要ですよ」

という温かいお声がけをたくさんいただき、感謝に堪えません。

私が言うと非常に恐縮なのですが、議員も人間、間違いを犯すもの。

LGBTに関するものは差別や偏見より、「無理解」であるケースが多いようです。

そうした影響力のある人々を啓蒙して、味方につけることができれば、

よりいっそうこの社会課題の解決は早まるのではないかと思います。

レインボーカラーの意義が示すように、参加者の皆さまはとても寛容でした。

この寛容の精神が、日本社会にますます満ちて行くことを願うばかりです。

「改心議員」の一人として、わたしも引き続き頑張ります!

それでは、また明日。

(2016年5月8日「おときた駿 オフィシャルブログ」より転載)

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