言語聴覚障害者が利用できない?!「警視庁遺失物センター」の対応が改善されます

警察消防委員会の所属議員として、日々当て逃げ犯の検挙などに協力している私ですが、小さなこと(かな?)でまた一つ、提案していたことが実現されそうです。とある携帯電話を落とした都民の方から、その「取得のお知らせ」とともにご意見をいただきました。

警察消防委員会の所属議員として、

小さなこと(かな?)でまた一つ、提案していたことが実現されそうです。

とある携帯電話を落とした都民の方から、

その「取得のお知らせ」とともにご意見をいただきました。

雑ですいませんが、赤で強調した「問い合わせ先」にご注目ください。

東京都管轄の警視庁遺失物センターがその窓口になっていまして、

その連絡手段として、電話番号しか記載がありません

この何が問題かというと、こちらの通知書を受け取った方は、

実は言語聴覚障害をお持ちの方だったんですね。

すると彼は事実上、問い合わせをすることが不可能なので、

何か気になること...例えば本当に自分の携帯電話か否かも確認できず、

直接この住所に尋ねるしか連絡手段がないことになります。もしくはお手紙。

様々な事情でお電話という手段が使えない方々のために、アクセシビリティの観点から

行政の窓口としては当然、ファックス番号かメールアドレスを記載するべきです。

言語聴覚障害をお持ちの方たちにとって、

ファックスやメールは重要な通信手段であることは、言うまでもありません。

これはいかんと担当者に問い合わせたところ、

「いや先生、これはあくまでNTTドコモが出している書類ですので...」

と言われ、あやうく騙されそうになったのですが、

ホームページ等を確認しても、ばっちり電話番号しか記載しておりません。

そりゃ、本体が掲載してないものを、NTTドコモが書けるわけがないですよね...。

というわけでこのご意見をいただいた6月から、

改善の申し込みを何度も強く申し入れていたんですけれど、

9月になってようやく改善の確約が取れました!

メールアドレスが掲載される方向だそうです。

うーむ、それくらい短時間でできそうなものですが、

これが行政、特にあらゆることに慎重な警視庁の実情なのですね...。

こうした「ウェブアクセシビリティ」の問題については警視庁に限らず、

東京都が運営するウェブページ全般に言えることで、

以前にも取り上げさせていただきました。

「お問い合わせ窓口」に電話番号だけでは、

連絡ができない人がいます【ウェブアクセシビリティ】

警視庁だけでなく、全体が順次改善されていくよう、

引き続き提言と働きかけを続けて参ります。

議員の仕事は大きなことから小さなことまで

色々とありますけれど、こうした「指摘するまで動かないこと」を見つけて、

改善させるのも大きな役割の一つではないかと思います。

やっぱり、普通の人が正攻法で行政の窓口に問い合わせるより、

議員から直接いった方が早い・確実・強いことは間違いないですからね。

特に今回のように、当事者からエビデンスをいただけると、

非常に有効かつ話が早いです!(それでも、3ヶ月かかってるけど)

皆さまも行政と関わる中で身近な疑問点・矛盾点を感じたら、

ぜひお気軽にお近くの議員まで意見を届けてみてください。

もしかしたら、まだ誰も気づいていないことかもしれませんよ?!

それでは、また明日。

◼︎おときた駿プロフィール

みんなの党 東京都議会議員(北区選出)/北区出身 30歳

1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。

twitter @otokita

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