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すべての「規制」には理由があるが、時代と状況にあった見直しが必要。例えば、保育所の基準

2017年04月30日 22時27分 JST

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

あっという間に4月も最終日ですね。少し前のニュースになりますが、都の待機児童対策で新たな動きがありました。

都、保育所の採光規制緩和を国に提案:日本経済新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXKZO15554080Q7A420C1L83000/

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東京都は20日、保育所の採光に関する規制緩和を国に提案した。部屋ごとに窓を必要とする建築基準法の規制を緩和し、一定の条件を満たせば窓のない部屋も保育室に使えるようにする。待機児童を解消するため、都市部の既存ビルの保育所転用を促す狙いだ。

都内で同日開いた国家戦略特区の会合で、小池百合子知事が表明した。

保育室は現行規定で床面積の5分の1以上の大きさの採光窓が必要。建物がほとんど隙間なく立ち並ぶ都市部では窓がなかったり小さかったりする部屋も多く、保育所への転用が難しい建物があった。

規制緩和案では隣り合う複数の部屋を一室とみなすことを認める。全体として必要な採光窓面積が確保できれば、窓のない部屋も保育室として使えるようになる。

(上記記事より抜粋、強調筆者)

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「あらゆる規制は、生まれたそのときには意味があったものである。しかしながら、時代や状況に合わせた不断の見直しを行わなければならない」

というのは、先日の勉強会で講師を務めていただいた八代尚宏さんの言葉です。今回の小池百合子知事の提案は、それを地で行くものと言って良いでしょう。

上記の記事にあるように、保育所として使う建物には一定以上の大きさの「窓」が必要でした。光をいっぱいに入れることが、子どもの健全な育成のためには必要というわけですね。

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(写真は一日保育士体験を行った時のもの)

もちろん、あったほうが良いとは思うものの、全国一律でこのような基準を杓子定規に運用する弊害があります。また、保育所には絶対に園庭が必要だとする。

「園庭論争」

でも良く見られる光景ですが、都会の家にはかつて国が保育園に一律求めていたような広い庭は存在しませんし、同様に、光が入ってこない間取りの家で子育てしている家庭も多いことでしょう。

だからといって、子どもが健やかに育たない、などということはありません。

保育の質のことは十分に考慮しつつも、代替案で運用できる部分に関しては、積極的に見直しを進めていくことが重要ではないでしょうか。

こうした「窓」に関する規制緩和が議論の遡上に上がったことは一歩前進ですが、事業者の方々からヒアリングを行うと、もうひとつ要望があるのは「避難経路」についての規制緩和です。

現行の保育所は、通常の出入り口の他にもう一つ以上、避難経路として出入り口が実質的に確保されていなければなりません(二方向避難)。

しかしながら都心にある建物、特にマンションの一室などで、出入り口が2つ以上ある間取りの部屋は極めて少ないでしょう。

となると、空き家を使った小規模保育の拡充などが、インフラの面から頓挫してしまうわけですね。

もちろん、避難経路がなくて良いわけではありません。そこでアイディアとしてあがっているのが、

「一階であれば、窓を代替ルートにする」

というものです。保育所側としては窓にかける階段のような器具を常設することで、避難経路を一つ確保しておくわけですね。

適用できるのは一階部分だけですし、窓の外の状況にもよりますが、一考に値するアイディアではないでしょうか。

このように既存の考え方に囚われず、あらゆる可能性を模索し、保育所に転用できる空き物件が一つでも増えれば、保育所の開設=待機児童の解消につながります。

私も議会側から様々な政策提言を行っていきたいと思います。

それでは、また明日。

(2017年4月30日「おときた駿 公式サイト」より転載)