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【内科医がズバリ】かぜは「抗生物質」で治る?処方された経験者は6割だけど...

2015年11月30日 01時22分 JST | 更新 2016年11月18日 19時12分 JST

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©iStock.com/targovcom

もっとも身近な病気のひとつである「かぜ」。みなさんは、かぜについて正しい知識をお持ちですか?

■そもそも「かぜ」って何?

かぜは、正式には「かぜ症候群」や「感冒」と呼ばれます。症候群とは、ある原因によって引き起こされる一連の症状のこと。

空気が通る経路を気道といいますが、鼻や口に近い、気道の上の方の感染であれば、鼻水、くしゃみ、咽頭痛などが主となり、より下の方まで感染が及ぶと、咳や痰がみられるようになります。

発熱、頭痛、全身のだるさも、かぜの一般的な症状です。こうした症状がいくつか存在し、病原微生物による急性炎症と考えられれば、かぜ症候群が診断名として挙がります。

つまり、かぜ症候群というのは総称的な病名ですので、原因となる微生物の種類によって治療法は異なります。

■抗生物質(抗菌薬)が効くのはかぜの1割ほど

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©iStock.com/KatarzynaBialasiewicz

かぜ症候群の原因は、8〜9割がウイルスで、残りが、A群β溶連菌などの細菌であるとされます。抗生物質は、細菌にしか効果がないため、かぜのほとんどでは無意味であり、副作用の点からも、むやみな投与は推奨されていません。

抗生物質の具体的なデメリットとしては、薬剤耐性菌を生じる可能性があること、腸内細菌などの常在菌(良い菌)を殺してしまうことが挙げられます。

常在菌が減ることで、下痢になったり、女性の場合は、膣真菌感染症にかかったりするリスクが増えます。また、抗生物質に限らず、すべての薬剤はアレルギー反応を引き起こす可能性がありますので、「不要な薬は使わない」が大原則です。

■6割が「かぜ」で抗生物質を処方された経験アリ

ところが、全国20〜60代の男女1381名に聞いたところ、およそ6割が「風邪で抗生物質を処方されたことがある」と回答しました。

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かぜ症候群で、ウイルス性でない残りの1〜2割、すなわち細菌が原因のケースでは抗生物質の処方を考慮します。

副鼻腔炎、中耳炎、肺炎など、細菌感染症の合併が疑われる場合や、仮に細菌感染症であったときに重症化するリスクの高い素因を持つ患者さんについても、使用することがあります。

今回の調査結果から判断すると、実際にはウイルス性と断定できなければ念のため抗菌薬を処方する医師が多いのかもしれません。

■「かぜ」の治療と予防は?

ウイルス性の普通のかぜであればマストな薬はなく、安静、水分、栄養補給で自然治癒します。症状がつらいときには、総合感冒薬や解熱剤の使用もアリですが、いずれの薬も、飲んだからといって治りが早くなるものではありません。

かぜの予防法には賛否ありますが、日本呼吸器学会は「手洗い、うがい、マスク着用」を推奨しています。また、十分な休養もよくいわれるところです。

頻繁にかぜをひく人はまだ習慣化していなければ、ためしに手洗いから取り入れてみてください。

(文/しらべぇ編集部・青木マダガスカル

【調査概要】

方法:インターネットリサーチ「Qzoo」

調査期間:2015年10月23日~2015年10月26日

対象:全国20代~60代の男女1,381名

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