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【デング熱】で敵視される蚊...この世から蚊がいなくなったらどうなるのか?

2014年09月15日 21時38分 JST | 更新 2014年11月14日 19時12分 JST

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日本中で感染者が広がっているデング熱。その媒介者として注目されているのが蚊です。一体、蚊はどれほど危険な生き物なのでしょうか。もしも世界中から蚊がいなくなったらどうなるのでしょうか? イメージが先行しがちな蚊について、様々な角度から調べてみました。

●世界中で最も危ない生物は「蚊」

WHO(世界保険機構)のデータ等をもとに、ビル・ゲイツ氏が自身のブログ上で「World's Deadliest Animals(人間を死に至らしめる世界で最も危ない生物)」を発表しています。これは、ある生物が年間に何人の人間を死亡させたかをまとめたランキングで、例えばサメは年間10人、ライオンは年間100人と意外にも(?)少ない数字になっています。

3位はヘビで年間5万人が犠牲になっており、2位はなんと人間でした(年間47万5000人が人間によって殺されています)。そして1位は、蚊。年間72万5000人が亡くなっており、そのうち約60万人はマラリアが原因で死に至っています。蚊はマラリア以外にも、デング熱や黄熱病、日本脳炎を媒介する危険な生き物です。小さな身体からは想像できない恐ろしさですね。

●血を吸うのは「メス」の蚊だけ

すでにご存知の方も多いかもしれませんが、血を吸うのはメスの蚊だけ。オスの蚊は樹液や花の蜜を吸って生きています。メスが血を吸うのは産卵のために栄養をとる必要があるという理由で、産卵のとき以外はメスの蚊もオスと同じように樹液や花の蜜を吸って生きています。

●蚊は「冬を越す」ことができる

「夏の虫」というイメージのある蚊。多くの人が冬を越せない生き物だと思ってるでしょうが、日本で一般的に生息しているイエカは成虫で冬を越すことができます。寒くなると蚊は活動せず落ち葉の下などでじっとしているので、冬はいなくなったように感じるのですね。ちなみに、デング熱で注目されているヒトスジシマカは卵で冬を越します

蚊が活発に活動する温度は26~31度くらい。高温になると成虫が活動しないだけでなく、卵を生む水たまりが干上がってしまうので、蚊の数が減ります。猛暑は人間だけでなく蚊にとってもつらいものなのですね。

●家の中でボウフラが孵化する可能性がある

蚊の幼虫であるボウフラは、屋外のバケツや小さな池などでよく見られます。屋外にいるイメージの強いボウフラですが、実はヤブカなどは家庭の台所の排水溝やお風呂場にも卵を生みます。わずか1ccの水でも数匹は孵化できるので、家庭の水回りはなるべく乾拭きしたり、排水溝に殺虫剤をまくと発生を防ぐ効果があります。ちなみに、デング熱の原因であるヒトスジシマカは屋内で発生することは通常ないようです。

●蚊がいなくなったらどうなるのか?

調べれば調べるほどやっかいな蚊。しかし、自然界において蚊はとても重要な役割を果たしています。

・役割1:水を浄化して生物が住める環境を作る

蚊の幼虫のボウフラは水中の有機物を分解し、バクテリアを食べています。バクテリアも有機物を分解するのですが、排泄物で水を汚してしまいます。さらにバクテリアが増えすぎると水中の酸素がなくなり生物が住めなくなってしまうことも。ボウフラは、バクテリアを食べ呼吸は空気中から行うので、水を浄化しながら生物が住める環境を作っているのです。

・役割2:受粉の手助け

蚊は花の蜜を吸って生きており、植物の受粉を手助けしています。蚊がいなくなると受粉できない植物が増えて、果実ができないという困ったことにもなりかねません。

以上、今回は蚊について調べてみました。筆者は知らなかったことが多く驚きましたが、みなさんはいかがでしたか? まだまだデング熱の感染拡大が続いているので、緑が多いところにお出かけされる際は虫除けスプレーなど十分な対策をするようにしましょう。

(文/しらべぇ編集部・河津愛美)

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