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【元はハエ取り紙メーカー?】オシャレ文具「マスキングテープ」の誕生秘話

2015年02月27日 15時55分 JST | 更新 2015年04月28日 18時12分 JST

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Photo by cotaro70s on flickr

みなさんは、「マスキングテープ」というオシャレ文具をご存知でしょうか。このマスキングテープ、オシャレなデザインもさることながら、手触りも和紙のように、どこか優しい。しかも、貼った後も簡単にキレイに剥がせる

たとえば、こんなふうに使うことができます。

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ノートや手帳に貼ったり、パソコンのキーボードをデコレーションしてみたり、切って折り曲げて本のしおりにしてみたり。若い女性の間で人気のこのマスキングテープ、実はその誕生の過程は、とても意外なものだったのです。

■生みの親は創業1923年の老舗「ハエ取り紙」メーカー?

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画像はスクリーンショットです

数あるマスキングテープの中で一番人気があるのが、この「mt」。mtとは、"masking tape"の略です。この「mt」を生産しているのが、岡山県倉敷市に本社を構える「カモ井加工紙」さん。1923年創業で、今月で92年目を迎える老舗メーカーです。

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画像はスクリーンショットです

このカモ井加工紙、初めはなんとハエや虫、ねずみ取り製品を主力商品としていました。かつての食料品店には、「カモ井のリボンハイトリ」といって、金色のリボン型のハエ取りがよく店頭からぶら下がっていたそう。

そんな「ハエ取り」メーカーが、どのようにしてこんなオシャレ文具を発売するに至ったのでしょう?

■「ハエ取り」メーカーから「工業用粘着テープ」メーカーへ

1950年代をピークに、ハエ取り駆除の需要が減ったことから、カモ井加工紙は1961年から工業用粘着テープ(現在のマスキングテープの前身)の分野に進出しました。ハエ取り用の粘着剤で培った粘着技術を、工業用粘着テープに活かしてのことでした。

工業用粘着テープというのは、車両や建築の塗装の際、色を塗らない部分を保護するために一時的に貼られるテープのこと。はがしやすいため、工業用途によく使われていました。

■マスキングテープ誕生の裏に、3人の女性の先見の明あり!

これに目をつけたのが、都内のとあるギャラリーカフェのオーナーの女性と、コラージュ作家の女性、そしてグラフィックデザイナーの女性の3人。2人の女性は、そのカフェの常連客でした。

ある日、ペンキ塗りが半ば趣味だったカフェオーナーの女性が、普段、壁やオートバイの塗装に使っていたマスキングテープを、店に持っていったことがきっかけだったそうです。

お客さんに渡す紙袋に、セロハンテープではなくマスキングテープを貼る。そうすれば、跡を残すことなく、きれいに剥がせます。また、作家や他のギャラリーから届くダイレクトメールを店内に貼るのにも、マスキングテープが使われました。

■新しいマスキングテープの使い方を広めたい!

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マスキングテープの新しい使い方に気付いた3人は、当時工業用のマスキングテープを生産していたメーカー8社に、彼女らが作った新しいマスキングテープの使い方についての自主制作本を送りました。その8社の中で、工場見学にも応じ、唯一受け入れてくれたたのが、モ井加工紙だったのです。

そこから3人の女性とカモ井加工紙は数々の試行錯誤を重ね、2007年11月、工業用品としてではなく、雑貨としてのマスキングテープ「mt」が世に出ました。

是非みなさんも、近くの雑貨屋さんでマスキングテープのデザインとその質感の良さを、手にとって確認してみてください。

(文・しらべぇ編集部/阮

参考文献:東洋経済新報社『一橋ビジネスレビュー2012年秋号 第60巻2号』 一橋大学イノベーション研究センター編

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