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【震災をバネに】東北で増える社会課題に挑戦する起業家とは

2016年01月01日 16時06分 JST | 更新 2016年12月31日 19時12分 JST

今、東日本大震災をきっかけにして、東北では社会課題の解決に向けて奮闘している起業家が何人も現れている。

彼・彼女たちに共通するのは、「どうせ個人の力では無理」「国や県などの行政がやるべき」「大企業がやってくれる」などの言葉に流されず、目の前に立ちふさがる社会課題の解決に向かって、自ら一歩踏み出し行動していることだ。

日々の仕事に忙殺されている方へのビタミン剤として、そしてなかなか踏み出せない人の「きっかけ」となることを願い、東北でエネルギーあふれる起業家の活動をご紹介したい。

■課題先進地域となった被災地・東北

東北は、震災をきっかけにして日本が抱える様々な社会課題が顕在化した地域となった。特に沿岸部では震災後に若者がどんどん流出して、一気に高齢化が進んだ。

また、仮設住宅への移転などにより地域コミュニティーが消失し、地域に根付いていたお互いに助け合う文化も無くなってしまった結果、結果貧困問題や引きこもり問題も増加している。

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(2012年の女川 Photo By  しらべぇ編集部)

①茶色の町・女川に色を取り戻す起業家

女川は2011年3月11日から色を失った。震災直後は津波のために灰色に。そして現在はダンプカーが巻き上げる土煙によって、茶色に染まっている。

この女川にスペインタイルを使って色彩を取り戻そうと活動しているのが、みなとまちセラミカ工房代表の阿部氏である。

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(セラミカ工房で制作したスペインタイル Photo By  しらべぇ編集部)

阿部氏は震災前までは、陶芸を趣味にしていた普通の主婦だった。震災後、様々なご縁がつながりスペインタイルと出会い「高温で焼いたスペインタイルは400年経っても色あせない」ということを知って、この活動を開始。

カラフルなスペインタイルを自ら制作し、女川町のさまざまな箇所に貼り付けることで、色鮮やかな女川町を作り出すと意気込んでいる。

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(スペインタイルを街中に貼り付けたイメージを語る阿部氏 Photo By  しらべぇ編集部)

阿部氏の夢は、スペインタイルを使って色を取り戻すだけでなく、女川に「スペインタイル作り」という新しい産業を創りだすこと。現在はセラミカ工房でスペインタイルを使った表札や、オーダーメイドの時計などを制作している。

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(セラミカ工房の商品の一部 Photo By  しらべぇ編集部)

このビジネスを少しずつ拡大していくことで、ここ女川に女性が働く事ができる仕事を創り出し、女性の笑顔で町を彩りたい。それが私の夢ですと、阿部氏は笑顔で語った。

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(笑顔で語る阿部氏 Photo By  しらべぇ編集部)

②三陸から世界に挑む

続いては、南三陸や女川を中心に石けんを製造・販売している株式会社アイローカル代表取締役の厨氏だ。

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(株式会社アイローカル 代表取締役 厨 勝義氏)

厨氏は三陸地域の特産品である、ワカメ・アカモクなどの海藻や、コメ・ホウレンソウなどの農作物などを材料として、オーガニック石けんを作っている。

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(厨氏がつくるカラフルな石けん Photo By  しらべぇ編集部)

厨氏の夢は、このオーガニック石けんの製造・販売を通して、南三陸や女川で女性が働くことができる職場を増やすこと。

そしていつかこのオーガニック石けんを世界に向けて輸出することで、地方からでも世界と対等に勝負ができると証明することだ。

南三陸や女川に世界と勝負できる仕事があれば、仙台や首都圏に出てしまった女性達はきっと戻ってくる。そして地域に面白い女性達が増えれば、男性も一緒に増えて、南三陸や女川はきっと元気になる。

そんな大きな夢を描きながら、厨氏は日々奮闘している。

■女川のプロムナード商店街が面白い!

今回取り上げた阿部氏のセラミカ工房と、厨氏の南三陸石けん工房は、12月下旬に完成する女川駅前のプロムナード商店街に出店する予定。ぜひ女川に、この2名の起業家に会いに来て欲しい。

あなたの応援訪問が起業家を勇気づけ、東北・日本の社会問題を解決する一歩になるはずだ。

(写真・文/しらべぇ東北支部・本多智則)

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