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Google アナリティクスを急速に学ぶには、自分が実験台になればいい

2015年06月25日 17時06分 JST | 更新 2016年06月23日 18時12分 JST

4月に部署が異動になってWebマーケティングに関わるようなった方や、入社して自社サイトのアクセス解析を任された方は、Google アナリティクスというGoogleが提供する、高機能な無料アクセス解析ツールに出会っているのではないでしょうか。

Google アナリティクスは無料で使えて、しかも高機能なのでとっても嬉しいのですが、初心者には少々とっつきにくいツールだったりします。

私自身も4月に入社したばかりの新入社員。はじめてGoogle アナリティクスを使い始めて、「なにこれ?」「どうなっているの?」と悩みながら、奮闘してきました。同じように苦労されている方も多いと思うので、今回は「Google アナリティクス引き継いだけど、使い方がよくわからない。何から見ていけばいいの?」という人向けに、私が数か月実践してきたことをお話します。

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絶対外せない用語を3つだけ覚える

Google アナリティクス初心者がまず覚えておきたい単語が3つあります。

1:セッション

セッションとは、ウェブサイトに訪問、接続、ログインしたユーザーが、サイト内を閲覧し、離脱、切断、ログオフするまでの一連の行動をまとめたもので、セッション数とはその数。「ビジット数」や「訪問数」は同義語です。一般的には最後のアクセスから30分たつと切れます。

2:ユニークユーザー

ユニークユーザーとは、一定期間のうちにウェブサイトを訪れた「重複のない訪問者」を示します。同義語として「ビジター数」「訪問者数」があります。ユニークユーザー数が増えれば、新規のユーザーがウェブサイトを見るようになったと推測できます。

3:ページビュー

ページビューとは、1つのユニークな(たった一つの)URLで判別できるページが、ユーザーにどれだけ見られたかをカウントした値です。

参考:WACA初級ウェブ解析士 認定試験公式テキスト第6版

ポイントはこの3つの用語を覚えれば、いきなり何かができるようになる。という訳ではなく、Google アナリティクスについての書籍やウェブの文章が読みやすくなるということです。

私は、文字だけで説明されているものではなかなか頭に入って来なかったため、図で理解するようにしました。この三つの用語に関してはこちらのサイトが分かりやすいです。

初心者必見!Google アナリティクスの基本用語21個を覚えよう

自分のサイトを実験台にして、学習速度を上げる

Google アナリティクスを前任の方から引き継いだ場合、すでにある程度の必要な数字は確認できるように設定されていると思います。しかし、Google アナリティクスは使えば使うほど仲良くなれるツールとも言えるため、まずは失敗してもよい環境に導入し自由に色んな機能を試すことをオススメします。

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具体的に二つのメリットがあります。

その1:失敗しても大丈夫と思えることで、思う存分実験できる

自社サイトでは、新たなトラッキングコードを入れたり、マイレポートを作成する作業など、「ここ、触ってもいいのかな...」「なんだか、取り返しのつかないことになっちゃいそう...」と不安になってしまうもの。自分のサイトなど失敗しても良い環境であれば、なかなか大胆に挑戦しにくいことも思い切って試すことができます。

私は、自分のサイトを実験場にしています。頭では理解できたことも、実際やってみれば「あれ?うまくいかない...」ということがあるかと思えば、その逆パターンもあります。実際に経験を積むことが自信につながってきます。

その2:自分のサイトを分析するとなると、「何が知りたい」から「どこを見る」という考え方ができるようになる

数字を見つめているだけでは、「それが何を示しているのか」を最初から理解することは難しいです。しかし、自分のウェブサイトにGoogle アナリティクスを入れるようになってから、「これが知りたいのだけど、何をして、どこを見ればいいのだろう?」という見方ができるようになり、知りたいことから数字を見るので、数字の意味を理解するスピードが上がりました。この考え方ができると、前任の方の意図がGoogle アナリティクスの中から少しづつ見えてきます。

Google アナリティクスを入れて、思う存分いじり倒す

数字が見れる環境が準備できれば、今度は数字に動きが欲しいですよね。動きを見るためには、そこにどうすれば人が来てくれるかを考えるようになり、更に自分の行動が数字にどう影響するかということも気になってくるはずです。すると自分のサイトで実際に色んな事をトライする必要が出てきて、ウェブサイトのデザインや、コンテンツについて考えるきっかけにもなります。

このように、Google アナリティクスを入れた自分のサイトを積極的に運営することで、目的を意識しながらサイトを作り、その結果をGoogle アナリティクスで解析する......という流れをつかめるようになります。

ウェブサイトを運営したことがない人からすれば、「え?わざわざこのためにウェブサイトを準備しなきゃいけなくて、おまけに運用なんて...大変だ...」と思うかもしれません。私も、もともと自分のウェブサイトは持っていませんでした。そして実際、少し大変です。(笑)

大変な作業ではありますが、楽しみながら気楽に始めることが出来るという利点もあります。私の場合、お菓子やアイスクリームが好きという理由から、自分が食べたものや、食べたいものを紹介するサイトを運営しています。好きなことや、内容を思い付きやすいことであれば、更新も気軽に行うことが出来ます。

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自分のウェブサイトを運営し始めると、そもそも簡単には人に読まれないことを身をもって痛感します(笑)。するとGoogle アナリティクスが早く使えるようになりたいという当初の意図を越えて、ウェブデザインのことや、記事の書き方、SEOなど、自分の視野が広がっていくように思いました。

運営で迷ったら胸に手を当てて「なんのためにやっているのか」と問う

企業が自社サイトのアクセスを解析するのは、数字を見るためではなく、事業施策の結果測定や、ユーザーのニーズを発見するなど「目的」があるはずです。そこで、主要な数字が見れるようになったら、改めてしっかり意識したいのが、

  • 「何が目標で」
  • 「何がしたいのか」
  • 「どんな人に見て欲しいのか」
  • 「どこにどの情報が掲載されていて」
  • 「一番どこのページを見てもらいたいのか」

などを一通り整理することです。

この作業で困ったら、製品開発の人や周りの人に意見をもらいながら取り組むのもいいかもしれません。そして目的と目の前の数字が合致していないのならば、改善案を考えるなど、あくまでも現状把握と意思決定の材料としてGoogle アナリティクスの数字を見ていくということを念頭に置きながら分析する習慣をつけていきます。

自分事になると、当事者意識が芽生える

3か月間Google アナリティクスを触ってきて、とにかく初心者は数字の変化を自分事としてとらえていくことが大切だと感じました。引き継いだばかりで、自分では自社サイトを触るのはまだ怖い...という人こそ、ぜひ一度自分のサイトにGoogle アナリティクスを入れてたくさん実験することをお勧めします。少し億劫に感じる工程もありますが、「ここの数字知りたい!」「これってどうやったらわかるのかな?」と思い始めたらこっちのものです。

最後に、オススメの書籍をご紹介

Google アナリティクスについての書籍はたくさん出ていますが、私のオススメを紹介します。

丸山耕二(2013)『無料でできる!世界一やさしいGoogle Analyticsアクセス解析入門』秀和システム

Google アナリティクスとはどんな役割をしてくれるものなのか?また、Google アナリティクスの数字をどう活かせばよいか?初心者にありがちな勘違い。などをストーリー形式でわかりやすく解説しています。アクセス解析初心者が一番初めに読む本としてオススメです。

山浦直宏₍2014₎『Google Analyticsパーフェクトガイド 増補改訂版 Ver.5/ユニバーサルアナリティクス対応』ソフトバンククリエイティブ株式会社

全体的に網羅しているだけでなく、一つひとつのトピックを丁寧に解説しているので、初心者でもいろんな箇所を抜粋して読むことができます。「どうしてその数字が大切なのか」「その数字からわかることは何か」「わかったらどういう施策が打てそうか」というヒントやアイデアが詰まっており、少し慣れ始めたときに辞書的な使い方で手に取るのがオススメです。


以上がGoogle アナリティクスと出会って3か月の私が実践してきたことです。まだまだ分からないことだらけですが、少しずつ使いこなせるように勉強していこうと思います。オススメの勉強法があればぜひ教えてください♪

(2015年6月23日「Six Apart ブログ」より転載)

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