「製品サイトを脱却し、いかにメディア化させてファンになってもらうか?」ーオウンドメディア勉強会第九回より

2月下旬にオウンドメディア勉強会の第9回を開催しました。今回は、「単なる会社・製品紹介サイトからオウンドメディアへの転換についての悩み」などの議論をしました。

こんにちは、Six Apart ブログなかやまです。

2月下旬にオウンドメディア勉強会の第9回を開催しました。

参加メンバーのみなさんが口コミで広げてくださるお陰もあって、会を重ねるごとに勉強会グループの参加者が増えてきています。ありがとうございます。

今回は、「単なる会社・製品紹介サイトからオウンドメディアへの転換についての悩み」という課題と、「社内複数サービスのメディアやソーシャルを実際に運営して、それぞれ異なるサービスごとにぶつかっている課題」についての議論をおこないました。

懇親会のように見えるかもしれませんが、れっきとした勉強会です(笑)。

参加メンバー

LTを発表してくださったredfoxの上原さんは、「製品サイトを脱却し、いかにメディア化させてファンになってもらうか」で奮闘されてらっしゃるとのことでした。目的を明確にし、ペルソナやKPIを設定していく過程って、自社メディア立ち上げ時のすべての担当者が味わう産みの苦しみです。

「自社のメディアなのだから自由にやればよい」のは正論ではあるんですが、かといって好き勝手にやってよいという意味ではないですからね。成功しているメディアが表面上は自由奔放に運営しているように見えても、企画と設計はしっかりと練り込んで、計算ずくだったりするものです。

目的がはっきりしていると、迷いが生じたときに北斗七星のような道標(みちしるべ)になってくれます。「それって◯◯◯◯という目的に沿っていないよね?」とか、「こう切り口を変えれば、目的が達成できるね!」といった立ち返りの話し合いが社内でできるようになると良いと思います。

ゴールが社内で統一されていないと、誤解やすれ違いが発生します。メディア立ち上げ前は、数日間缶詰になって徹底的に突き詰めたいものです。けっしてムダな作業にはなりません(経験済み)。これをやり切ると、自信を持って社内説得にも臨めます。

上原さん、発表ありがとうございました!

次に発表してくださったのはLINEの金子さん。

LINEという巨大なユーザを抱えるサービスに加え、さまざまなLINE関連サービスを加えると、コミュニケーションする対象のユーザもルートもさまざま。日本語と英語のブログ、サービスごとの公式のSNSアカウントでのニュース発信やサポートを海外担当者と連携しつつ行っているそうです。

知名度の高い大規模サービスの公式ニュースやお知らせを発信するメディアゆえ、的確に正しく伝えることに加え、サービスごとの色を出すために知恵を絞ったり、内容ごとにピンポイントに届けたいといった課題があるそうです。

サービスのターゲットごとに、活用するソーシャルメディアやトーンをどのように変えているかの各社の事例を多く聞くことができました。

金子さん、発表ありがとうございました!

今回は、ちょっと人数が多かったためか、心なしか普段より真面目(笑)な会になってしまい、お菓子が進まなかったのが残念。※勉強会の盛り上がり指数は、お菓子の消費量に比例すると思っています(笑)。

次回はもっとざっくばらんにテーマを絞って各社での実践したことをギブ&テイクできる会にしようと思っております。また、いつもの少人数でのぶっちゃけトークの勉強会の枠を飛び出しての企画もいくつか進行中です。ご期待ください。

オウンドメディアを検討中の方、始めてはみたものの試行錯誤されている方、他社での実践や方法論にご興味があって勉強会参加希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

関連記事

(2015年3月10日「Six Apart ブログ」より転載)

注目記事