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その「しつけ」「甘やかし」は虐待かも?あなたの毒親度チェック

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虐待により子供が命を落とす事件のニュースが後を絶たちません。最近では、大阪で難病を患う3歳の女の子が食事などを満足に与えられなかったことで衰弱死し、腸内にアルミ箔や玉ねぎの皮が入っていた、といった事件がありました。この女の子の頭や顔には打撲傷などがあり、日常的に虐待を受けていたとみられています。

実際、厚生労働省が2014年8月に発表した報告によると、2013年の児童相談所での児童虐待相談対応件数は7万3千件を超えており、年々増加の一途をたどっています。

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児童相談所の虐待対応件数は年々増加しています。

■「毒親度」チェック

身体的に暴力をふるったり、衰弱死させるようなところまで至らなくとも、ストレスが多く、子供を育てるのに適した環境とはいえない現代の日本では、誰でも子供に対し、知らない間に虐待をしている可能性があります。「躾」「教育」を言い訳に子供の健やかな成長を妨げる「毒親」になっていないか、チェックしてみましょう。

・イライラしていると、普段だとあまり気にならないような些細なことでカッとして子供を叱ることがある

・躾は「叱ること」だと思っており、誉めたり、諭したりなどはあまりしていない

・叱っても効果がないのに叱り続け、段々とエスカレートしている

・「~してはダメ」など、否定的な言葉を使うことが多い

・他の兄弟など、他人と比べて劣っているというようなことを子供に言ってしまう

・子供が納得しない場合、言葉で説明するのではなく、強い言葉や力でねじ伏せてしまう

・何度言ってもできないのは、子供が怠けているせいだと思う

・叱りすぎた後、罪悪感に駆られていつもより優しくすることがある

・子供がかわいそうで、悪いことや危険なことをしても叱れない

・子供が失敗しないよう、前もって「こうしなさい」「こうするべき」と指示をすることが多い

・兄弟姉妹や他人の子供、育児書などと比較し、自分の子供にできないことがあると焦燥感にかられる

・お金や夫婦関係など、深刻な問題を抱えている

・夫や妻、祖父母などがいきすぎた躾をしているのを見て見ぬふりをしている

・自分も厳しくされたが我慢してここまできたので、子供も当然そうするべきだと思う

以上のうち、3つ以上当てはまるものがあれば、今すぐに子供に対する態度を見直す必要があります。

■躾とは何か

辞書によると、躾とは「礼儀作法を教えて身につけさせること」とあります。躾というと、子供を甘やかさず、言うことを聞かない時は「厳しくする」「叱る」といったことが連想されますが、「礼儀作法を教えて身につけさせる」ということが躾であって、その手段には誉めることや諭すことなども含まれており、不必要に厳しく叱ったり、ましてや暴力をふるうこと自体が躾ではありません。いくら叱ったり暴力をふるっても、子供に礼儀作法が身に付かなければ、躾とは言えないのです。

また逆に、甘やかして子供が社会で生きていく上で必要な常識が身に付かないのはもちろん、失敗させないようにレールを敷き、子供が自分で考える力が身に付かない、守り過ぎて小さな失敗でも乗り越えられないなど、子供の成長や自立を妨げるような行為も、間違った躾や教育をしていると言えます。

公立小学校の教師として23年間子どもたちに接してきた教育評論家の親野智可等氏によると、「しつけには厳しさが必要だが、この厳しさを多くの大人たちが誤解している」とのことです。

親野氏のいう躾の厳しさとは、「継続性」「一貫性」「身を持って示す」の3点で、親自身がお手本として身を持って示す、気分や感情に流されず一貫性を持って子供に接する、決めたことを子供が継続できるよう、誉めたり、「守れる工夫」を考案し、実施し続けることです。

子供は親の言葉ではなく背中を見て育つので、いくら厳しく接したところで、親自身の人格や振る舞いが良くなければ効果はありません。また、一貫性がなく、感情に任せて怒っているのでは、「イライラしているから怒っているんだ」というのが子供に伝わってしまいます。そうすると、例え非が子供にあっても「しつけ」だとは思わず、行動は改まらないばかりか、親への不信が高まってしまいます。

■虐待が発生しやすい状況

痛ましい虐待のニュースが流れると、親に人間失格の烙印が押され、「あんな親だからこんな事件が発生したんだ」で終わってしまいがちです。しかし、児童虐待につながる家庭の状況について、全国児童相談所長会「全国児童相談所における家庭内虐待調査」(複数回答)をみると、虐待が発生した背景として「経済的困難」が45%と最も多く、「親族、近隣、友人から孤立」が40%、夫婦間の不和が28.6%と続きます。

虐待が起きる時には、親に心の余裕がなく、切羽詰まった心境が背景にある場合が多いといえます。「金銭的に苦しいので、何とか働き口を見つけて仕事をしている。遅刻を理由に会社で嫌味を言われるので、朝は定時に行かないといけないが、子供が保育園に行くのを嫌がり、いつもグズる。今日は特に嫌がって暴れ、朝食をまき散らした。」などといった状況が、感情を爆発させてしまいやすい状況の例です。

また、時間や金銭的に余裕があっても、自分自身が幼少期から親にストイックに追い詰められてきた人は子供のちょっとした失敗が許せなかったり、子供が発達障害など育てるのが難しい子供の場合、ずっと一緒にいる親に大きなストレスがかかり、虐待を発生させてしまうケースもあります。

もし育児に悩み、「子供を叱りすぎているかも」「妻/夫の躾がいきすぎている」などと思う時、サポートが必要な時は、早めに信頼できる人や児童相談所に連絡をするようにしましょう。一度カッとなって感情を爆発させてしまうと、「子供の気持ちを無視して怒ることや暴力で行動をコントロールする」ということが癖になる場合があります。さらに、そんな自分に対して罪悪感を持つと、そのストレスで自暴自棄になり、虐待がエスカレートする危険性が高まります。

また、虐待されているかもしれないと思う子供が周囲にいる場合も、ためらわずに児童相談所に連絡をするようにしましょう。冒頭で記載した虐待を受けて死亡した3歳の女の子は、近所の人が真冬にベランダに粘着テープで縛られている姿を見かけるなど、虐待の可能性は色濃く感じられる状況でした。しかし、誰も児童相談所に通報せず、最悪の結果となってしまったのです。子供は自分でSOSを出すことができないことが多く、気がついた大人が救い出してあげる必要があります。

■児童相談所全国共通ダイヤル:0570-064-000

電話をかけると、発信された電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄する児童相談所に電話が転送されます。携帯の場合は、ガイダンスの案内を聞き、該当地域の郵便番号を入力すると、管轄する児童相談所に電話が転送されます。

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