VR、ARを発展させた技術「MR」、どんな技術?

2017年09月01日 13時48分 JST | 更新 2017年11月16日 17時35分 JST
chombosan via Getty Images

注目を集めるVR、AR

近年、話題となっているVR(Virtual Reality)や、AR(Augmented Reality)。

VRはコンピューター上に人工環境を作り出し、本当にそこにいるかの様に感じさせる技術です。2016年はヘッドセットを用いてVR体験できる製品の発売が相次ぎ、ソニーがゲーム機を発売したことでも話題となりました。

ARは現実の世界にデジタル情報(画像・動画・音声など)を重ね合わせる技術です。2016年、ARの分野では「ポケモンGO」が話題となりました。ポケモンGOは、スマホのカメラを通すと、現実の風景にポケモンが出現。現実世界を舞台にしてポケモンが楽しめることで大きな人気を集めました。

VRとARを発展した技術MR

そして今、VRとARの技術を発展させたMR(Mixed Reality)という技術が注目を集めています。

MRは複合現実と呼ばれ、コンピューターで作られた仮想世界の中に、カメラを通して受け取った現実世界の情報を反映させていく技術です。仮想のモノと現実のモノのどちらかに影響を与えれば、MRの世界に反映されます。MRでは空中にキーボードが現れて操作するなど、SF映画のような体験が可能となります。

MRを活用した歯科治療サービスが登場

2017年4月、通信業界大手のソフトバンクグループと、医療機器メーカー大手のモリタ がMRを活用した歯科治療支援システムを発表しました。

このシステムの特徴は、患者の上部に複数のカメラを設置し、その映像にCTなどで事前に得たデータを重ね合わせられる点です。専用のゴーグルを装着すると、患者の歯に神経や骨、血管などの映像が重ねて表示。傷つけてはいけない部分を視認して治療を行なうことが可能です。また穴を開けたり削ったりする際、深さや方向が計画通りに進んでいるかの確認もできます。

今回のシステムの使用で期待されているのは、経験と感に頼っていた部分を可視化できるということです。そのため、経験の浅い歯科医でも質の高い治療が可能になり、歯科サービスの向上につながると期待されています。

システムの実用化には医療機器として公的に認可を受けることが必要です。そのためソフトバンクとモリタは、まず歯科治療トレーニングシステムとして提供し、開発を進めていくとしています。

今後もMRは様々な分野で活用が進み、私たちの生活を変えてくれそうですね。

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