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社員21人の小さな会社が、フリーアドレスをやってみた。 〈効果測定・社長インタビュー編〉

「フリーアドレスって実際のところ、どんな効果があるの?」

2018年01月31日 16時57分 JST | 更新 2018年01月31日 16時57分 JST
SFIO CRACHO - stock.adobe.com
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ソフィアでは、2017年3月21日にオフィスをリニューアルし、フリーアドレス制(自分の席が決まっておらず、日によって流動的に席が変わる仕組み)を導入しました。

〈効果測定・社長インタビュー編〉となる今回は、「フリーアドレスって実際のところ、どんな効果があるの?」という疑問に応えて、ソフィアが約1年間フリーアドレスを実施してみた結果を社長へのインタビューとあわせてご紹介します。 (前編となる〈企画・実践編〉はこちらをご覧ください

大公開! ソフィア全社員アンケート

そうしてソフィアにフリーアドレスが導入されてから約1年。社内もかなりフリーアドレスに慣れてきましたが、はたして本当にフリーアドレスは効果があったのでしょうか? もしかして、何か重大なデメリットがあるのではないでしょうか?

そこで今回はソフィア全社員にアンケートを取り、フリーアドレスに関する率直な意見を集めました!

Q1.ソフィアのフリーアドレス制について、あなたはどう感じますか?

AOL

「とてもよい」「まあまあよい」を合わせると、95.3%がフリーアドレスについてポジティブに捉えており、社内での満足度は非常に高いことがわかりました。フリーアドレスのメリット・デメリットについて詳しく聞いてみたところ、「毎日いろいろな人と会話ができる」「毎日が新鮮」「書類が溜まらなくなった」というメリットがある一方、「荷物や郵便物の受け渡しがしにくい」「誰が出勤しているかわかりにくい」「席に当たりはずれがある」といったデメリットもあげられました。

Q2.あなたはぶっちゃけリモート推進派? オフィス大好き派?

AOL

ソフィアでは意外にも7割以上がリモートワーク推進派。理由として「通勤や移動の時間を削減できる」「オフィス以外の場所のほうが作業がはかどる」という意見があがりました。これだけリモートワーク推進派が多いなら、オフィス環境を改善しても意味がないのでは......とも思われますが、「オフィス環境が変われば答えも変わる」という意見もあり、一概に「リモートを推進するからオフィス環境は注力しなくてよい」ということにはならないようです。

また、オフィス大好き派からは「顔を合わせたコミュニケーションが大切」「会社にいないと相談しにくい」という意見が多くありました。

Q3.今後オフィス・会社に取り入れてほしい制度は?

この質問については、「オフィス撤廃」「社内通貨」「電話ボックス」といった大胆なアイデアから、「ノー残業デー」「家賃補助」という現実的なものまで実にさまざまな回答がありました。世の中には実にたくさんの働き方や制度があり、まだまだソフィアにも改善の余地がありそうです。

社長インタビュー:フリーアドレスとこれからの働き方

実にさまざまな意見が明らかになったフリーアドレスアンケート。この結果をもとに、社長の廣田に話を聞きました。

――アンケートを見ると、フリーアドレスに関する社員満足度はかなり高かったようです。廣田さん自身はフリーアドレスになってみてどうですか?

当初の目的どおり席不足が解消されて、非常に効率的にオフィスを使えるようになったと思います。さらに席が近くなることで、必然的にいろんな人と話すようになる。これは意識していてもなかなかできないことなので、個人的にはよかったですね。

そういう状態のオフィスが受け入れられているという意味で、フリーアドレスがポジティブに捉えられているのは嬉しいです。<

――席不足問題を解決しようと思ったとき、フリーアドレス以外の選択肢もあったのでしょうか。

席をぎゅうぎゅう詰めにして増やすことも不可能ではありませんでしたが、健全じゃないなあと思っていました。だからフリーアドレスになったのは自然のなりゆきでした。

正直、以前はフリーアドレス反対派だったんですよ。今まで「仕事にあわせて席があるべきだ」という考え方で、プロジェクト状況に合わせて半期ごとに席替えを行ってきたし、自分自身も社長として毎日全員と話そうと努力していたから、「それで問題ないだろう」と思っていたんです。でも今はフリーアドレスのほうがずっといいと思うし、昔のやり方に戻すつもりはありませんね。

一番の魅力は、当初の予想以上に社内でのコミュニケーションの機会が増えたこと。ぼくは基本的にいろんな人と会話して仕事をしたほうがハッピーだと思っているんです。

AOL

――今回のアンケートではリモート推進派が7割近くになりました。

ぼくはオフィス大好き派だけれど、逆にリモート推進派が多いほうが、バランスが取れていていいと思います。社長の意見と多数派が分かれていたほうが、社内の多様性が引き出されるんじゃないでしょうか。

逆にリモートワークという選択肢があることで、オフィスの意味や価値に思いをはせるきっかけにもなって、よりオフィスでのコミュニケーションが研ぎ澄まされていくと思います。

――今後どんなオフィスにしたいと思いますか?

そうですね・・・・・・たとえば、片道一時間半かけて通う社員がいたとして、そのエネルギーコストを補って余りあるバリューがオフィスにあると思える場所にしたいと思います。以前、社内でリモートワーク制度を検討するプロジェクトのメンバーに 「リモートワークという遠心力が働くとき、その分求心力も必要なのだ」と言われました。オフィスがその求心力になってほしいです。

働き方は常に変わっていくべきものだとは思いますが、オフィスをなくすつもりはありません。「組織をデザインします」と言っている以上、自分たちもいろいろな実験をして、考え続けていきたいと思います。働き方についてもまたこんなふうにアンケートをしてみて、社内で討議してみたいですね。


ソフィアではフリーアドレスを通して、席不足の問題を解決するだけでなく、新しいコミュニケーションの形が生まれました。一方、アンケートの結果、郵便物の受け渡しやリモートワークとの兼ね合いなどの課題が残っていることも明らかになりました。

私たちが組織としてともに働くとき、何が大切で何が課題になるのか――ソフィアではこれからも実験を重ね、元気な組織のあり方を模索していきます。

(Yamaha Okada)

2018年1月29日「Sofia ブログ」より転載