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「フラッシュモブの新しい可能性を」 サークルは急成長

2014年08月17日 16時33分 JST | 更新 2014年10月16日 18時12分 JST

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取材・執筆・撮影:渡邊 直史

 街中で突然、たくさんの人が踊りだしたり静止したりして、その場にいる人を驚きの渦に巻き込んでいく。フラッシュモブと呼ばれるこうしたパフォーマンスを提供するサークル、早稲田大学フラッシュモ部の幹事長を務めるのは早稲田大学商学部の2年生、西出(にしで)健司(けんじ)さん(22)だ。「フラッシュモブをもっと多くの人に広める」ために、日々、フラッシュモブの新たな可能性を模索している。

 「与えられたものをこなすだけでなく、自分で新しいものを開拓したかった」。大学入学当初から、複数のサークルに所属していたが、決められた活動を漫然と続けているように思えて物足りなさを感じ始めていた。そこで高校時代から続けていたブレイクダンスを生かせること、また話題になりつつあったフラッシュモブのパフォーマンスを行うサークルが早稲田大学になかったことから、フラッシュモ部の設立を思いついた。昨年8月末にサークルを立ち上げ、SNSなどで呼びかけると話は伝わり、設立から10か月余りで所属部員数が170人のサークルにまで成長した。

 ただ、「決して最初から順風満帆というわけではなかった」と西出さんは言う。所属する部員の数は急増したものの、実際に練習をする段になると、参加者はその1割にも満たないこともあった。「モチベーションに決定的な差がある」と危機感を募らせ、部員一人ひとりに連絡を取り、練習への参加を促すこともあった。「あきらめの悪さかもしれませんね」。次第に練習に集まる部員の数も増え、昨秋の早稲田祭では、サークルを立ち上げて初のイベントを迎えた。約30人の部員が観客席に紛れ込み、合図とともに一斉に踊り出すパフォーマンスで、会場全体を湧かせた。フラッシュモブは、公衆の中で前触れなくパフォーマンスを始め、関心を集めることで話題になってきたが、結婚式やプロポーズのサプライズ演出や、舞台やステージを盛り上げるためのパフォーマンスにも応用されている。

 しかし、「もっと新しいことに挑戦していきたい」と野心を見せる。「フラッシュモブという文化自体が新しいから、ほかの団体とは違う新しいことができる余地がたくさん残っていると思う」。今後は、フラッシュモブの動画コンテストを主催したり、様々な団体とコラボレーションをしたりして、フラッシュモブという「文化」を広める牽引役をめざす。

(2014年8月12日「Spork!」より転載)