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今年のGWはこれで決まり 映画「ビリギャル」公開まで一ヶ月と少し。2014年の大ベストセラーの原作ストーリー全文公開

2015年03月28日 14時53分 JST | 更新 2015年05月26日 18時12分 JST
STORYS.JP

今年のGWの予定はもう決まりましたか?

2014年の大ベストセラーとなり、今なお売り上げを伸ばし続ける「学年ビリのギャルが一年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」通称ビリギャル。有村架純主演で映画化が決定した昨年から数ヶ月。

ついに今年の5月1日GWからロードショーとなります。

今日は、映画公開まで約1ヶ月と迫った中、映画の公開に先立って、この長編物語の原点でもあるSTORYS.JPに投稿された原作ストーリーを公開します。

映画公開までに本を読む時間がない!という方も、気軽にスマホで読めるこの原作ストーリー(完結しています)なら空いた時間で楽しむことが出来ます。

2014年の大ベストセラー、多くの感動と賞賛を呼んだ奇跡の実話、その原作ストーリーをぜひお楽しみ下さい。

"あなたには、「自分にはゼッタイ無理」っていつしかあきらめてしまった夢がありませんか?

この物語は、そんなゼッタイ無理に挑んでみたある女の子のお話です。"

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学年でビリだったギャルが、1年で偏差値を40あげて日本でトップの私立大学、慶應大学に現役で合格した話

初対面は、正直、「何しに来たの?」と思った。

彼女は、金髪を巻いたギャルでした。

「ギャル」以外の表現は見つかりません。

「名古屋嬢」という表現がありますけど、まさにそんな感じ。

某私立女子高に通っている。上の大学にそのままエスカレーターでは行きたくない。

でも外部進学するほどの学力がない。そんな理由で、紹介を受けて塾に来たとかそんな感じでした。高校2年生の夏。

学力が現在どれくらいかを判断する指標としては、学年でビリ。偏差値30以下。

受験の動機として、「同じ学校に行くのは飽きた」的なノリでスタートしてもなかなか伸びるはずもない。

最初、「志望校をどうするか?」という話の中で、「良く分からん」ということだったので、「じゃあ、東大にする?」というと、

「東大は男の子たちが、なんかガリ勉ですんげー厚いメガネしてそうでダサいからいやだ」

という。なるほど(笑)と思い、

じゃあ、慶応にする?「慶応ボーイって聞いたことない?君が慶応とか行くと、超面白いじゃん」ということを言った。

「おお。確かに。超イケメンいそう!しかも、さやかが慶応とか超ウケる!」

そして、偏差値30、学年でビリだった女の子が、日本最難関の私立大学、慶應義塾大学合格を目指すことになった。

偏差値30以下の子が慶応大学を目指すという意味

偏差値30というのは、全国で下位2%にいるという状態のことだ。受験生が約70万人いるので、大体68.6万番目より下にいる状態といえる。

なお、慶應義塾大学の合格可能性A判定は偏差値70以上。それは上位2%という意味なので、1.4万番以内にいないといけない。

つまり、彼女はこの1年半で67万人以上をごぼう抜きしないといけないことになる。

当たり前だが、普通に考えると、「不可能」なことへの挑戦以外の何者でもない。市民ランナーがオリンピックで金メダルを取ろうと言っているのに近い。

受験というのは、「マラソン大会」に似ている。小学校から義務教育がはじまり、6年。中学で3年。高校で3年。計12年間毎日のように学校に行き、塾に通い、コツコツと勉強し、知識を増やし学力を高めてきた人間が、いわゆる難関大学を受験する。それでも、合格する可能性は限りなく低い。だって上位2%に入らないといけない訳だから。

逆に言えば98%は無理といえるわけだ。

例えば、赤ん坊が生まれて、「残念ですがあなたのお子さんは98%の確率で近いうちに死にます」と言われたら、絶望するだろう。

そう、上位2%にいないと慶應に受からない訳なので、日本人全員が赤ん坊として生まれた瞬間に「あなたは98%の確率で慶應義塾大学には合格できません」と、言われているのと同じなのだ。

しかも、実際は、大学進学率が50%程度なので、学力的には全日本人の同学年の上位1%と言う方が正確だろう。

しかも、大学受験の場合、どれだけ頑張っても結果が伴うのは限りなく難しい。なぜなら、「みんな必死で頑張る」から。そう。すでに10年以上マラソン大会をやってきているわけで、残りのラストスパートはみんな必死。ということは、そこでどれだけ頑張っても、厳しいものがある。上位層は必死になり、下位層は諦めていけそうなところを探す。これが大学受験の実態なのだ。

例えば、

偏差値70の子たちは、時速30kmで走っている。

偏差値50の子たちは、時速20kmで走っている。

偏差値40の子たちは、時速20kmで走っている。

偏差値30の子たちは、時速15kmで走っている。

こうして集団ができあげるわけだけど、偏差値30の子が、40を目指すとする。

1年で偏差値を10あげるのですら奇跡と言われる所以がこれだ。

現在時速15kmで走っている偏差値30の子が、40の子たちに「追いつく」ためには、偏差値40の子たち以上のスピードで走らないといけない。つまり、時速20km以上で走って、やっと40の子たちと同じになる。感覚的な話だけれど、偏差値50の子たちと同じだけのスピードで走って、やっと偏差値40になれるわけだ。

じゃあ、それができるかというと、現実的ではない。

なぜなら、時速15kmで走る能力しかないから、偏差値30なのだ。これまでに培ってきた筋力や持久力、精神力で今走っているわけで、時速20kmで走りなさい!といったところで、走れるわけがないのである。走れるんだったらとっくにその上位集団の中で走ってる。

では、偏差値30の子たちが偏差値70になるというのはどういう子とかというと、時速30km以上で走ることを求められる。時速15kmでしか走れない子に時速30kmで走れというのは、50メートル走を10秒で走っている子に、5秒で走れば受かるよ。だから走りなさい。というのと同じだ。

やはり、「不可能」といえる。

彼女は最初バカだったけど、とにかく素直だった。

彼女は、校長先生から、「お前は人間のクズだ」と言われたことがあるそうです。でも、僕にはキラキラと輝くダイヤモンドの原石にしか見えませんでした。どういう点がそう見えたかというと、「とにかく素直」だったこと。

普通の人間は、変な先入観というか、中途半端な小賢しさというか、まぁ一言で言えば頭悪いんですけど、「自分の常識でものを考える」わけです。

偏差値30を70にするなんていうのは、理論理屈から言えば、ほぼ不可能。だから、ここで打算的になれば、「まあやってもあまりメリットなさそうだよね」となる。あるいは、そんなのウソに決まってるとかね。つまり、できそうなことしかやらない。当たり前だけど、そこからの進歩はない。

でも、彼女は「からっからのスポンジ」だった。「私は慶応を目指す! 私はきっと合格する!だって、先生そう言ってるし。ああちゃん(お母さん)も応援してくれてるし!」みたいなノリだった。

もちろん、100%の自信があったかといえばそうじゃないと思う。悩んだ時もあったし。でも、そもそものスタートを考えれば、「自信がある方がおかしい状態」なわけだ。

偉大なことを成し遂げる人は、必ず、「自信なんて後からついてくる」ものなんだ。

やれそうなことをやる。これって全然大したことじゃない。

無理そう。みんなやめとけっていう。バカだっていう。でも、やってみないとわかんないじゃん!

 

こういうノリと勢いが常に大事なんだ。

今まで、偏差値が30から70になるような子を何人か見てきた。全員に共通しているのが、この、ある種、決めたことに対する盲目さと、+αの工夫。

「先生が言ったことは必ずやる。そしてプラスαで自分なりになにかやる」

これができる人間は成功する。

あ、そうそう、それと「心から信じてくれる応援者の存在」。これが大事。彼女の場合は、「ああちゃん」と彼女が呼ぶ、お母さんだったのは間違いない。もちろん、僕も信じていた。でも、あのお母さんの愛にはとても及ばない。

とはいえ、聖徳太子が分からない。

あるとき、彼女は僕に質問をしてきた。

「せんせー、あのさ、この女の子、超かわいそうじゃね?」

彼女の人差し指には、「聖徳太子」の文字がある。

聖徳太子、現在は、「厩戸皇子」と表記されているが、当時はカッコの中に「聖徳太子」と書いてあった。

女の子という認識をしたのは、まだ分かる。だって、「子」だからね。

非常に論理的。

でも、この人はたぶん日本史上トップ10に入るほどの偉い人のはずだ。

決して、「超かわいそう」な人ではない。どこをどうよんだらそうなるんだ。いったい。

「あのさ、なんでかわいそうだと思ったの?」

「だって、この子、きっと超デブだったからこんな名前付けられたんだよ。せいとくたこって」

せいとく たこ

聖徳 太子

なんだそれは。どんな無駄なオリジナリティー発揮してるんだお前は。

「ちょっと待て。さやかちゃんさ、君、一応私立中学受験してるんだよね? だから、今の女子高行ってるわけだろ? おかしくないか? その無知っぷり」

「あー、さやかね、中学受験、国語と算数だけなんだよね。今は4教科らしいんだけどさやかのときまで2教科だったの。だから社会全然わかんないんだ。しかも、小学校の時あーちゃん(お母さん)から、さやかここで合格したらあとずーっと勉強しないで大学まで行けるんだよ?だから頑張ろう!って言われて頑張ったの。だから、中学入ってから今までの5年半、全く何もしてないから、算数も国語も全部わからないの」

なるほど。君の知識のピークは、小学6年生で、しかも算数と国語、でそれも全部忘れている訳か。なるほど。なるほど。

にしても、せいとく たこ って。。。。。

【余談ですが、私の講師人生で1000人以上を個別指導してきましたが、過去彼女以外に「聖徳太子」を読めなかった子は一人もいません。】

偏差値30の子の日本史の最高知識

「よーし、分かった。じゃあ、君の日本史の最高知識を教えてくれ」

「いやー、私何もわからないって」

「なんか一つぐらいあるだろう?何でもいいよ。考えて」

「んー、ないけどな。。。。。あっ!わかった! イイクニ作ろう・・・・・」

「おおおおおお!すげー。それ、いいね!」

「ヘイアンキョウ」

ズコーっていう音が聞こえそうになりました。

でも、僕はポジティブでした。歴史関連のことを2つ"も"知ってるじゃないか!!!ははは。

(イイクニ作ろう  と  ヘイアンキョウ)

しかし、そのポジティブさは、彼女の次の一言で奈落の底に落とされました。

「あのさー、先生、でもさー、ヘイアンキョウさんって何した人?」

え?

え?

人?

「あ、そっか、イイクニ作った人か!」

いやちょっとまて、勝手に自己完結するな。俺は今唖然としてるんだ。

ちなみに、彼女が1年後に目指すべき慶應の過去問で、平安京関連の問題はこんな感じ。

【2011年度慶應義塾大学 文学部 日本史入試問題】

問7 ( A )に入るのは、平安京の正門である。あてはまる語を漢字3文字で記しなさい。

(二)治安三年六月十一日、 上達部及び諸大夫、法成寺の堂礎を曳かしむ。或いは宮中諸司の石、神泉苑の門ならびに乾臨閣の石をとり、或いは坊門、(A)、左右京職、寺々の石を取ると云云。嘆くべし、悲しむべし。言うに足らず。

答え、

羅城門。

遠い。ここまでの道のりは遠すぎるぞ。

続きはこちらから

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この後、彼女が書いた日本地図が、衝撃的で笑えます。

東西南北すら分からなかった彼女が、なぜ慶應に合格することが出来たのか?

彼女も、ずっと前向きに頑張れたわけではありません。

彼女も一度、あきらめかけています。

"「やっぱり私、無理だと思う」"

挫折や努力、目標、夢。

何かに懸命に、全力で取り組んだことのある人なら、自然と涙がこぼれてくるかもしれません。

5月1日、映画「ビリギャル」公開。

一人のバカな女子高生の物語は、ついにここまできました。

【ストーリー全文】学年でビリだったギャルが、1年で偏差値を40あげて日本でトップの私立大学、慶應大学に現役で合格した話

(ストーリー紹介:STORYS.JP編集部 川延幸紀)