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時代と共に変化する「家族の形」、共働き世帯の調査・実話ストーリーから見る「家族との過ごし方」の重要性

2016年02月06日 02時40分 JST | 更新 2017年02月04日 19時12分 JST

「家族とは何か」という問いには、どんな答えが返ってくるのでしょうか。

wikipediaで「家族」を調べると、"血縁集団を基礎とした共同体"であると出てきます。

ロジカルに家族を説明すると、上記の説明で充分です。

しかし、家族という言葉には、様々な想いが込められています。

その想いの数だけ「家族とは何か」という質問への答えが存在するのではないでしょうか。

また、時代の移り変わりと共に、ライフスタイルも大きく変わり、家族の形も変化しています。

戦後から現代へ、どのような変化をしてきたかをまとめました。

■ライフスタイルの変化と家族の移り変わり

両親と息子夫婦が同居することが一般的だった日本の家族という形が大きく変わったのは戦後のことです。

戦後の急激な経済成長で、地方から多くの就業場所がある都市部への人口移動が、若い世代を中心に大量に起きました。これが核家族世帯を増加させた原因ともいわれています。

就業の場が増えたことで就業構造にも大きな変化が起きました。

全就業者に占める雇用者の割合は戦後から増加の一途をたどり、ほとんどの国民が居住地と職場が離れている「職住分離」の営みになりました。職住分離は、家庭の中心である父親の"働く姿"を他の家族が目にしなくなり、家庭内での地位が低下し、家族から省みられなくなるという状況を生み出します。子どもが学習塾などに通う割合も増え、家族がそれぞれ個別に行動する傾向が強まっているのが現代の家庭像です。

長時間労働などで、家には眠るだけに帰るという人も少なくありません。

核家族世帯の増加はもちろん、近年では単身世帯も急激な増加(高齢者の単身世帯も含め)をしており、家族そのものの規模を縮小させています。

このような家族環境の変化は、子どもと親、子どもと祖父母の日常的なコミュニケーション機会の減少にもつながります。

大人や高齢者が持つ人生経験に耳を傾ける機会、優しさや穏やかさに触れる機会が減ることは、子どもに思いやりや理解といった道徳観念を自然に育てる機会も減るということです。

■共働き家庭の子どもとの過ごし方

女性の社会進出が進んだことで共働き世帯も増加し、家庭での「親子の関わり方」に悩みを抱える人も少なくありません。

共働き世帯の約半数に及ぶ52%が、子どもの家庭学習について悩みを抱えているという調査結果もあります。

共働き世帯の母親が、1日のうちに子どもと接する時間は約99分。

家庭学習が「うまくいっている」と答える人と「うまくいっていない」と答える人、どちらもほぼ同じくらいの時間でした。

子どもと関わる時間に差は無いのに、なぜ回答が分かれるのか。

家庭学習の取り組みが「うまくいっている」層は、「うまくいっていない」層よりも、会話や遊びといった日常の基本的な生活の場面を子どもと共に過ごしているという結果が出ています。

過ごす時間は同じでも、過ごし方によって回答に差が出る。家族で一緒に過ごす時間が少ない現代だからこそ、過ごし方をしっかり意識したいものですね。

どのような過ごし方があるのか、人生の物語が集まるサイト『STORYS.JP』に投稿されたストーリーから、家族や親、子どもへの想いが綴られたものを一部紹介します。

■「つながっていく」これが、「家族」ってことなんだろうな。

喫茶店を営んでいた両親は、休日もなく働いていた。

物静かな母は、趣味もなく、友達と遊ぶこともない中、数年に一度、私と姉を海外旅行に連れて行ってくれた。

「あなたたちと海外旅行に行きたい。その目標で、毎日を生きていける。少しづつ、頑張って貯金するね。」

公言通り、まさに母の「生きがい」だった。

「で、とうちゃんはなんで家族で海外旅行に行きたいの?」長男は、目をキラキラさせた。

30代の父となり、「将来の夢=職業」に、違和感があった。何を対価にお金を得て、それをどんな理由で使いたいのか。夢って、「生き方」のことなんだと思った。

「一番好きな奴らと、一緒に感動したい。一番楽しくて、一番嬉しかった思い出なんだ。」ほうほう、とそうたろうは納得したように続けた。

「とうちゃん、行きたい国があるの?」思い浮かぶのは全て、母と姉と行った場所だった。

「伝えたい。」心が、そう言っている。

きっと、こうやって続いてくんだよな、母ちゃん。あなたが少しづつ、貯めてくれたのは、お金でも、旅行でもなく、想いだったんだよな。

カタチがないから、世代を超えてつながっていけるんだよな。

「つながっていく」これが、「家族」ってことなんだろうな。

家族って、守るものじゃなく、「伝えていくもの」なんだろうな。最近、そう思う。

■いろいろなことを見せてあげたい

うちの父親は少し変わった人でした。性格や見た目が変わっているとか変人という意味ではなく、世の中の少し先を考えている様な感じの人でした。 

親父の目論見通りというか、成長した兄貴と私は二人とも料理好きで、包丁研ぎもすればパソコンも使いこなすという大人に成長しました。特に兄貴はパソコンにはまりSEとして仕事をしていた時期もありますし、私の方は刃物研ぎにどっぷりはまり一時期小学校から家に帰ると毎日小刀の刃研ぎを1時間くらいするという人間になりました。(このため、この小刀は与えられて3年後くらいに研ぎすぎで刃がなくなってしまうのですが)

自分も大人となり、晩婚でしたが子供もでき、その子供が成長していく中で考える様になったのは、子供の可能性は無限大に広がっているので、出来れば何でもいろいろ経験させて自分に合うこと、自分が興味を持てることを探すために、いろいろなことを見せてあげたいということです。

子供のとき、特に小学校低学年くらいまでは、自分で得られる知識というものは微々たるもので、小さな情報の中でしか生活していません。だから、いろいろな場所に行ったり、いろいろな遊びをしたり、いろいろなものを見たりすることで、子供が得られる情報を増やしてあげることが親の仕事の一つなのでは?と考える様になりました。

■人それぞれにある「家族」というもの

・安心する場所

・ふるさと

・守りたいもの

・育てていくもの

家族には色んな言葉が当てはまります。

人によっては、帰りたくない場所であったり、温かみのないものかもしれません。

自分の命よりも大切なものだと答える人も居ることでしょう。

あなたにとっての「家族」とは、どういうものですか?

(文=STORYS.JP編集部・阿部仁美)

■関連リンク

STORYS.JP

国民生活白書

~共働き世帯「家庭学習」に関する調査~