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「僕は・・・ゲイなんだ」20歳を過ぎて、僕はカミングアウトした。

2016年06月10日 00時14分 JST | 更新 2017年06月10日 18時12分 JST

仕事仕事仕事。

無理して笑って、「お世話になっております!」

メールの文章を書く時でさえも疲れがこみ上げてくる。

休日は気晴らしに出かけてみる。しかし、どんなにいいと言われる映画を見ても、どんなに美味いと言われるレストランへ行っても、なぜか心が晴れない。

これは何だ。このモヤモヤは。

そんなことはありませんか?

人生のストーリー共有サイト「STORYS.JP」に投稿された、あるストーリーをご紹介します。

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今年の4月に20年ぶりに訪れた北海道大学。

1996年4月に入学しました。

大学に入っても、ゲイであることは隠していて、高校の時からずっと一生隠し続けて死ぬんだと心に決めていました。

大学に入ると飲み会もあり、「彼女いないの?」とか、「どんな女の子がタイプなの?」という話になるのですが、僕はゲイだということは隠して、

優しい人がいいとか、友だちみたいな関係でいくのがいいとか、適当に話をあわせていました。

「Tって女の子にあんまり興味ないんだねー。」

と言われても、

「うん、別に付き合わなくても、一人で生きていけるしー。」

って答えていました。

でも本音は全然違っていて、男の人に魅力を感じていて、付き合ったりとかできるのであればしてみたいな、そんな気持ち。

それが言い出せなくて、異性愛者のふりをずっとしていたのでした。

20歳を過ぎて、少しずつゲイの人との出会いが始まり、

初体験をしたりとかいろいろあった中で、

ある日ある男の人を好きになりました。

その人の家にいって泊まったり、一緒にごはんを食べたり、

はじめて人と付き合うということができて、それは本当に楽しい時間でした。

しかしその時間もあっという間に終わりを迎えました。

相手からあまり連絡も来ず、なんだかしっくり来ない感じの二人の関係。

そしてある日、地下鉄の駅で、別れ話になりました。

人の迷惑にならないところに座り込んでの話し合い。

(といっても、周りは人が往来していて、20代の男がふたり地べたに座って話をしているのですから、ちょっと異様な光景ですよね、笑)

結局、彼にとっては、僕と付き合うのが負担だったみたいで、「別れよう」ということに。

僕の人生で初めての"付き合う関係"はあっけなく2週間程度で終わったのでした。

お互いに家に向かって歩き出す僕達。

「はー、終わってしまった」という寂しい気持ちと、

「やっぱり相手に負担だったのかー、しっくり来ない感覚はあたっていたんだなあ」

と納得する気持ち。

僕はテクテク家に向かって歩き始めました。

その時、ふっと自分にもやもやした気持ちが生まれ始めました。

あれ、なんだろう。。。

そのもやもやはだんだん大きくなっていきました。

そしてふと気付いたのが、

「僕って、自己防御ばかりしてないか?」

ということ。

もちろん彼にも「いいかげんな気持ち、軽いノリで付き合おうとした」という非はあるかもしれないけど、

彼の気持ちに見向きせず、つっぱしっちゃった僕もいました。

しかし、僕は悪くない、とばかり考えるようになっていて、

自分を守ろうとしているんだと気付きました。

「『ごめんね』って何でいえなかったんだろう。。。」

その気持ちがどんどん大きくなりました。

ようやく念願の人生初の付き合えた人。そんな大切な人に、もしかしたらもう一生会わないかもしれなくなるその別れの時に、ちゃんとごめんねって言えない。

短期間にせよ好きになった相手にごめんって言えない僕ってなんなんだろう。

「何やってんだ僕!」

「ぜんぜんだめじゃん、こんなんじゃだめじゃん!」

っていう気持ちになりました。

いい高校を出て、北海道大学っていう有名な大学に入って、

いい成績を取って、って

そんなことをやっていても、

好きな人に「ごめん」って言えない。自分を防御しようとする。

それってどうなの??

こんないい大学来たって意味ないじゃない!

心の中はそんな声でいっぱいになりました。

家まで帰る間に、そんなことを考え始め、

家でも自分の事を振り返ってみると、

「よく見せよう」

「いい子でいよう」

「間違いのない、周りの期待を裏切らない子でいよう」

そんな自分であるように思えてきたんです。

これじゃだめ。人生全然だめ。

「変わりたい!」

という気持ちがとても強くなったのでした。

そして、じゃあ、

「よく見せよう、いい子でいよう、周りの期待を裏切らないようにしようとしている僕ができていないこと」

「よく見せようとしていて、期待に応えようとしてやっていること」

って何だろう。

「そうだ、自分がゲイということが言えないことだ」

と思いました。

周りは僕を女性が好きな異性愛者だと見ている。

その周りの目にあわせて行動していて、周りの期待に応えようとしている。

ここの部分を変えれば、好きな人に「ごめん」って言えなかった僕は変われるんじゃないか。

そう思ったのでした。

こうして、僕はゲイであることをカミングアウトすることを決断しました。

そして、その後、仲がいい同級生の男性I君にカミングアウトをするのでした。

「家でごはん食べない?」

とI君を家に誘い出した僕。

本当はゲイであることをカミングアウトしたくて呼んだのですが、それは隠して。

夕方6時くらいにはI君は家にやってきて、作ったご飯を食べて、

いろいろたわいもない話をしたりして、気付くと9時くらい。

本当はゲイだってカミングアウトしたくて呼んだのに、いざとなると怖くて全然言えない僕。

10時、11時......。

深夜1時、2時......。

時間はどんどん過ぎていくのに、「ゲイ」っていうたった2文字が全然いえなくて、どうしよう、どうしようとなる僕。

3時、4時......。

となって、

「もう寝ようか......。」

となってしまい、

今日は言えないかな、と思いつつ、

電気を消して、雑魚寝のように床に二人寝て。

その真っ暗な部屋で、

「実は話があるんだけど......。」

と切り出した僕。

「あのさ......。」

「言ってなかったんだけど......。」

「僕......。」

「ゲイなんだ......。」

心臓が口から飛び出そうとは正にこの感じで、

「ゲイなんだ」というたった5文字を口から出すことに心臓はバックバク。

そして、しばらく沈黙があって、

I君が、

「そうなんだ?びっくりしたけど、わかったよ。」

って言ってくれました。

彼は特に大きく驚くそぶりも見せず(後日談によると、本当は相当驚いたそうなのですが)、

うなずいてくれたのでした。

彼に、どうしてカミングアウトしようと思ったか、先ほどお話したストーリーもシェアして、

僕変わりたいんだ、って言うことも伝えました。

「じゃあ、これからどうするの?他の人には内緒にしておくの?」

って聞かれて、

「いや、誰か近い人に入ってみようかな。○○部の友だちには言おうと思っている。」

と、実は僕もI君も同じ○○部に入っていて、その仲良い人たちには言いたいと伝えました。

すると、そこからはどんどん急展開!

後日すぐ部の友だちが家にあつまり、

「Tから話があるらしいぞ!」

「なんだなんだ?」

という感じでたくさんの友だちが家に。

そして彼らにも、

「僕ゲイなんだ」

と伝えました。

I君に一度話したあとだったので、そこまで緊張せず、話せた僕。

「へー」

「そっかー」

見たいな感じで、みんななんか特に大きなリアクションもなく聞いてくれたのでした。

こうして僕の人生初のカミングアウトが終わったのでした。

その後は、大学の研究室の友人にもしたり、指導教官にもしたり、

当時通っていたNPOのみなさんにも伝えたり、

どんどんカミングアウトをしていくようになった僕でした。

「ごめん」って好きな人に言えなかった。

これじゃ全然だめじゃんって思って、

周りの期待にこたえようとばかりする自分を変えたくて、

ゲイだということをカミングアウトした僕。

言うのには本当に勇気が要ったのですが、

それをきっかけに僕と周りの関係はもっとちがうものになって行きました。

僕はゲイということで周りも認識してくれるようになり、

正直な気持ちで周りに接すると、周りも僕にとても正直に接してくれるようになりました。

これまでずっと隠して、フリをして生きていたことが、

もうしなくてもよくなったことは僕にとって大きな変化でした。

カミングアウトをして本当によかったなって、僕は思っています。

(だからといって、みんながカミングアウトした方がいいとは思いませんし、ケースバイケースですが。)

ただ、一つ言えるのは、

隠していたゲイということをオープンにして、ゲイの部分をより受け入れられるようになったということ。

そして、その後の僕の人生でも「自分らしく生きる」ということが、いろんなところでテーマになるのでした。

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あなたに、隠していることはありますか?

以上、人生のストーリー共有サイト「STORYS.JP」に投稿いただいたストーリーを紹介しました。

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