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世間から評価される人生が、正しい生き方なのか。~大手銀行の内定を辞退して見つけた、人生のレール~

2015年06月13日 16時24分 JST | 更新 2016年06月10日 18時12分 JST

国内主要業100社を対象に行われた2016年度春の採用アンケート調査で、「新卒の採用数を前年度より増やす」と答えた企業が3割を超えるとなる35社に上ったそうだ。

いわゆる売り手市場となっている今の就活前線。日本のこれからを支えていく若い力に大きな期待が寄せられる。

しかし、就職活動で「内定を得ること」は通過点に過ぎない。

入社後に満足の得られる社会生活を過ごせるかどうかが重要なポイントだ。

就職活動は期待や楽しみもあるあろうが、不安や疲れが大きいのも事実。

目の前の「内定」に焦り、その後のビジョンを見据えることができない学生さんも多いのではないだろうか。

2016年度春の就活がスタートして3カ月と少し。

今日は、怒涛の就職活動の末に大手銀行から内定を得た就活生が、その内定を辞退して新たな道へ進んだストーリーを紹介しよう。

このストーリーがこれからの社会を担う人たちへのエールとなることを願って。

2500時間の就職活動をして手に入れた大手銀行の内定を辞退し、親不孝で買い物依存症の僕が起業した話

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(以下、STORYS.JPより転載)

大学3年生の春。

僕は就職活動の話をテレビや学校でたびたび耳にするようになった。

就職活動をするまで一年を切っていたが、まったくリアリティを感じなかった。

というのも、人生を大きく変わる就職活動でさえもとりあえず時期が来たらやらなければいけないこのくらいにしか考えてなかったからだ。

そんな僕でも、大企業に就職したいというのはなーんとなくだがあった。

給料よさそうだし、モテそうだし、知名度も高そうで入ったら安定・安心なんだろうなと何も調べもせずにそう妄想していたからだ。それとどうせ同じ時間を働くなら色々と得なほうがいいというすごく単純な動機があるくらいだった。

根拠はないが大手企業=勝ち組というだとも勝手に思い込んでいた。

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大手に勤めているというだけで社会的ステータスが上がるといういのは事実だろう。

収入や将来性や安定性。人柄よりも手っ取り早くその人の価値が測れてしまうのだ。

著者が就職活動をした時期は、まさに就職氷河期、と言われる時代だった。

そういった社会情勢の中でいかに楽をして内定を貰えるかを考えていた筆者は、内定を得ていた先輩に相談することから始めた。

その先輩は第一志望から内定を得ることはできず、地方の中小企業から内定を得ていたそうだ。

授業にもきちんと出席し、早くから就活の準備をしていた真面目な先輩ですら大企業から内定を得られなかったという事実に、筆者は焦りを感じたという。

そこで筆者がしたことは、その先輩よりも早く就職活動の準備を始めることだった。

面接スタートまで1ヶ月を切ったある日、志望理由を聞いてもらうためOB訪問に行った筆者。

準備万端だと自信に満ち溢れていた筆者に、就職活動の厳しさが立ちはだかる。

OBさんに志望理由を聞いてもらい、返ってきた言葉は

「全然ダメだね。君この仕事向いてないね。エントリー辞めたほうがいいよ」の一言だった。

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(以下、STORYS.JPより転載)

僕はパニックになった。

考えても考えてもあと一ヶ月での面接が受かる方法なんて思いつかなかった。

このときの僕なら面接の攻略法の情報が売っていたなら100万でも200万でも買っていただろう。

ただ、買いたくても本屋にもネットにもどこにも売っていないのが現実だった。

面接まで泣いても笑ってもあと一ヶ月。

なにをしたらいいのかの答えはなかった。とにかくがむしゃらにやるしかなかった。

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いくら準備万端とはいえ、そこは所詮社会経験の無い学生が準備できる範囲に他ならない。

実際に社会で働く人から見れば、まだまだ甘い内容だったのであろう。

しかし、死ぬ気のラストスパートが功を奏し、無事、大手の銀行から内定を獲得した筆者。

無理を言って大学へ進学させてくれた親に、友達や先輩に、色んな人に報告をした。

「人生で1番嬉しかった」と語る筆者だが、そんな時間も長くは続かなかったそうだ。

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(以下、STORYS.JPより転載)

内定を獲得してから、

今まで仲良かったわけでもない人から話しかけられたり、

連絡を何年もとっていなかった友達から急に連絡がきたり、

まったく知らない女性から電話が来たり、

「知り合いだっけ?」と思わず言ってしまいたくなる人達が、急に親友のように僕に接するようになってきたのだった。

最初はそのことも大企業の内定の威力はすごいな、内定のおかげで知り合いの輪が広がったとすごく嬉しかった。

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大手からの内定を得ると、後輩からの就活相談も多くなるだろう。

「大手から内定もらったすごいやつ」という付加価値に食いつく人も多いだろう。

内定を得てから順風満帆な日々を送る筆者であったが、

そこには違和感もあったという。

なぜ銀行を就職先に選んだのか?

なぜ大手企業に就職したいのか?

なぜそもそも就職活動をしたのか?

その問いかけに、自分が自信を持って言える答えが見つからなかった。

「大手企業にこだわり過ぎるあまり、完全に自分を見失っていた」と、筆者は語る。

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(以下、STORYS.JPより転載)

いつの間にか世の中の常識や評判を気にし過ぎて、世の中で評価が高い道を選ぼう選ぼうといつの間にか必死になっていた。

このことに気づいてから、僕はこの先の人生をどうするか本気で迷った。自分に噓を塗り固めたままこのまま就職をするのかどうか。それとも自分の納得いく道を今からでも見つけだすか。そのことだけを考える日々が続いた。

そして、僕は後者を選んだ。大手銀行に内定は辞退する、心に決めた。

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内定辞退を決心し、内定先の人事にも話を通した筆者。

内定の報告をしていた友人たちにも、辞退したことを伝えると、予想だにしなかった反応が返ってきたという。

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(以下、STORYS.JPより転載)

僕は友達から内定辞退を伝えた大手銀行の方のように、

「就職だけが全てじゃないよ、応援してるから頑張れよ。」

とあったかい言葉を言われると思っていた。

だが、現実は全然違った。

「はっ?!お前バカなんじゃないの。その選択は頭おかしいだろ。」

「え〜、俺友達にお前のこと自慢しちゃったよ。自慢して損した、、」

「お前クズ野郎だな、親不孝な奴め。」

という反応だった。僕は衝撃的だった。あんなに笑顔で祝福をしてくれた人達が内定を辞退したことで、180度態度が変わったのだ。僕は人間性を疑われ、クズ呼ばわりされるなんて思ってもみなかった。

このときに心底実感した。やっぱり、みんな僕自身には興味はなく、

「大手銀行に就職した」僕に興味があったんだと。。

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手のひら返しの罵倒に疲れ切った筆者は、買い物で心の穴を埋めようとするようになった。

お金という対価を払えば自分のものになる、その思い通りになるプロセスや、

「大手銀行から内定を貰った」という自分の素姓を全く知らない人から言われる、「似合っている」などの褒め言葉が支えになっていたそうだ。

何かを言われるのが恐くて、知り合いに会わないように徹底しながら買い物に夢中になった。

お金を払って得るその優しさに、どんどんのめり込んでしまった。

気がつけば300万円の借金ができていた。

アルバイトではまかないきれず、クレジットカードのローンもキャッシングも限度額まで使うドン底まできて、

やっと我に返ったという。

内定を辞退すたことをとにかく悔んだ。だからといって、昔に戻ることなどできない。

10年かかったとしても借金を返済し、人生を再スタートしよう、と心に決めたそうだ。

捨てる神あらば拾う神あり。

その頃たまたま再会した高校時代からの親友との再会が、筆者の人生を大きく変えることとなる。

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(以下、STORYS.JPより転載)

毎日毎日アルバイトばかりして、飽き飽きしていたので息抜きもかねてその親友と会って話すことにした。

話していくと、その親友と話していると今はビジネスをしているみたいだった。ただ、ビジネスとは何かを僕はよくわかっていなかった。

なにやっているかはわかんないがその親友はすごく生き生きとしていた。僕はその姿にものすごく憧れた。

「親友のようになりたい」単純な動機ではあるが僕はビジネスを始めたくなった。世界を変えたい、世の中の為になにかを残したいというカッコイイ理由なんてなかった。ほんとにそれだけの理由しかなかった。

死んだ目をして働く日々に終わりを告げる為にも、とにかく僕の生きる場所がほしかった。でも、何をやったらいいのか全然わからなかったので親友にわらをもすがる思い出ビジネスに詳しい方を紹介してもらった。

その紹介してくれた方の言葉が大きく自分の人生を変えてくれるきっかけになった。今でも印象に残っている。一つの言葉。

「誰かの作ったレールに乗って、

 うまくいく人もいればうまくいかない人もいる。

 誰かの作ったレールでうまくいってないなら、

 自分で新しいレールを作りなよ。」

心にグサッと刺さった。

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これまで進学や就職に具体的なビジョンを持つわけではなく、

なんとなく世の中的に評価の高そうな、大多数が評価しているようなレールを選んで歩いてきた筆者。

この一言をきかけに、筆者はビジネスの世界に飛び込むことを決意した。

その決意の結果は、是非、転載元のストーリーで。

2500時間の就職活動をして手に入れた大手銀行の内定を辞退し、親不孝で買い物依存症の僕が起業した話

就職活動という人生の岐路に立っている人。

その岐路が本当に正しかったのか、迷いや不安を感じている人。

今進んでいるレールに、うまく乗り込めていないと感じている人。

そして、これから新しい道を選ぼうとしている人。

世の中の評価や大多数の意見を全く省みないのは難しいかもしれない。

ただ、評価の高さや意見の数で、あなたのレールを縛る必要も、きっと無い。

(文:STORYS.JP編集部・阿部仁美)