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ライブドア事件を経験した社員が語る本音「社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意思は継続するという話」

2014年08月30日 19時56分 JST | 更新 2014年10月29日 18時12分 JST

われわれの生活に深く浸透し、日本のコミュニケーションツールの代表となった「LINE」

このツールを生み出した現LINE株式会社には、昔世間を騒がせたある巨大ベンチャー企業の遺伝子が受け継がれていることをご存知だろうか?

その企業の名は、「ライブドア」である。

世を騒がせた、2006年のライブドアショック。事件後、悪の権化のように祭り上げられたライブドア社。一般の人々には何が起こったかよく分からぬまま、社会に植え付けられたライブドアと堀江元社長の負のイメージだけが拡散されていった。

あの事件から約9年を経て、今年11月、ライブドア社を吸収したLINE株式会社がついに上場を迎え、事件前のライブドアの時価総額を超える。

今だからこそ見えてくるもの。事件当時まさにあの現場にいた元ライブドア社員が、あの事件の前後およそ10年間で見てきたこと、体験してきたことを綴った一冊の本が、「社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意思は継続するという話」で先日全国書店で発売された。

書籍紹介、筆者インタビュー

これまで堀江元社長やライブドア社を「悪」として叩いた本は数多く出てきたが、本書はこれまでにない「中の人」の本音が綴られたライブドア本である。

この一冊には、多くの人が知りたかった「あの事件の裏で本当は何が起こっていたか」それが一社員の目線から丁寧に描かれている。

本書には、多くの著名人の方から書評が寄せられ、その中にはホリエモンこと堀江元社長直々のものもあった。

それらの書評の中からいくつかとりあげて紹介させて頂きたい。

一番笑ったのは後書きにある出版にあたっての記述。

" もちろん、「堀江さんに事前許可を取ったほうがよいのか?」とも考えた。だが、きっとそうしたところで一言、「全然興味ない。どうして俺に聞く必要があるの?勝手にやりたいようにすれば」と言われるだろう(苦笑)。なので無粋なことはやめることにした。 "

よーわかっとるやんけ(笑)

━元ライブドア社長 堀江貴文氏(引用元: HORIEMON.COM

これ読んで色々考えたんですが、

「人様に迷惑をかけないように」というのが、日本の親御さんの言葉でよくある表現です。

「とにかく、人様には迷惑をかけないようにしてくれればそれだけでいい」と。

でも、それって絶対無理な望みなんですよね。

むしろ、「人にたくさん迷惑かけたけど、たくさん愛してくれる人が1人はいる。」

そんな人生こそ、目指す指標なんじゃないかなと思いました。

━青藍義塾・塾長、「学年ビリのギャルが~」著者 坪田信貴氏(引用元: 坪田氏のAmebaブログ

やはりこの本は、今だから出版できる本だと思う。(中略)...日本の情報化社会へ向けた歴史の1ページを知るには、最適の本となっている。

━元TechWave編集長 湯川鶴章氏(引用元: TheWave

それでも「あの時のライブドアがそのままの勢いで前人未到の地に到達していたら」いったいどうなっていたんだろう、と思います。当時ヤフージャパンを追いつけ追い越せ、というチャレンジ誰もできてなかったんですよね。もしかして、追いついてしまうんではないか、なんかすごいことが起こるのではないか、というワクワク感というのはものすごかったと思うのです。究極のチャレンジャーだったと思うのです、当時のライブドアさんは。

ーFringe81代表取締役 田中弦氏(引用元:Fringe81 百人力日記

本書の筆者である小林さんは、書籍のインタビューに際し、本書にかけた想いを次にように語っている。

" 事件後の社員たちの納得できなかった想いを伝えたい、ということですね。あの事件から約9年、いつか清算したいというのがずっとあったんです。だから、最初に出版が決まった時、書きたいことは山ほどありました。

その中でも一番は、事件であれだけ叩かれたけど、中にいた自分たちはまじめに仕事をしていたということ。当時はそれが認められなくて悔しかったんです。その想いを本書でぶつけたいと思っていました。

もしかしたら世間は、ヒルズ族の言葉に代表するように、僕らが豪遊するくらい金を使っていたというイメージがあったかもしれないけど、一切そういうのはなくて、むしろ貧乏だったくらいで、それこそ真面目にやっていてバカを見たみたいな感じでした。

「このまま何も言わないでいたら、負け犬になってしまう。だけど、反論したところで『虚業』だの『金の亡者』だのと全力で叩かれている中では聞く耳を持ってもらえない。」そんな気持ちから今まで言えなかった想い、それを本書でぶつけたかったんです。 "

" 昔の時代は「いい会社に入る」という目標が誰にでもありました。いい会社に入って、やりたいことをやって楽しく働く。そして後世に誇れる結果を出す。でも、今の会社はそれぞれどれだけできているのかな。

仕事が人生の全てではないけれども、もし働くということに今の子どもたちが希望を持てないとしたら、それはそれは夢がないというか、悲しいというか。

いくら仕事で頑張っても必ず何か達成できるわけじゃない。でも、自分の人生を振り返ったときに、「ああ、あの時、確かにがんばったよな」って生きた証が残せてると思うんですよ。そういう働き方、生き方が、子どもたちに夢を与えるんじゃないかなって。

この本で「小林」の人生を読むことによって、読者がその人自身の人生を振り返って、もう一度、どうして今頑張っているんだっけ?追いかけていた夢ってなんだったっけ?と立ち止まるきっかけになってほしいです。

上から目線で諭すのではなく、書き手自身(小林)が自分を振り返ることで、読み手も自分自身を振り返るっていう風に。

...やっぱり難しいと思うんですよ、自分の人生を振り返るのって。だから、自分の本が、自分の振り返りが、そういう人たちの背中を押すきっかけになればって思います。そこまでいってくれればなって。 "

筆者の小林さんがライブドアという会社で駆け抜けた、事件前後の10年間。そこには、あの会社で働いた者だけが持つ、DNAが息づいている。

そして今、その遺伝子は、LINE株式会社という新しいステージでその力を試されている。

マスメディアが作り上げたライブドアのイメージの中で、今なおあの事件は多くの人の心に「もやもやした感情」を残しているように思える。

ライブドアショックとは一体何だったのか?

ライブドアのDNAとは一体なんなのか?

多くの人が知りたかった本当のこと。そして事件のただ中にいた当事者が伝えたかったこと。

およそ9年という歳月を経て、本書はその事件の核に迫る。

今だからこそ言える、あの事件の真相に迫る一冊。中身はぜひ本書を手にとりあなた自身の目で確かめて欲しい。

社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話

書籍紹介(宝島チャンネル)

筆者インタビュー

(紹介文=STORYS.JP編集部・川延幸紀)