BLOG

【根性の無い若者たち】80年代を皮切りに変化した価値観の違いとは

2015年08月21日 16時03分 JST | 更新 2016年08月17日 18時12分 JST

大学時代は人生で一番自由が許されている時代だと感じる。

自分が勉強したいことやサークルなどを自由気ままにできる。

しかし、この時代の過ごし方次第で、残りの人生の自分がどうなるのかが決まってしまうと思われる。

一つ例に挙げたいのが、公務員試験だ。

「地方公務員」という言葉は聞いたことがあるだろうか?

地方公務員とは、地方自治体に勤務し、地域住民のために働く地方の公務員達のことだ。

地方公務員の仕事として行政事務、学校事務、警察事務の3種の事務職と、

建築、農業、保育士、畜産などの技術職がある。

公務員なので、安定した収入、充実な福利厚生、さらに、女性公務員の9割が出産後に復帰をしてきている。

公務員への門はとても狭く、公務員になるのは大変難しい。

しかし、安定を求める不景気の今、公務員はとても人気のある職業だ。

地方公務員は受験に年齢制限がされており、初級は17-20歳まで、上級は21-28歳に設定されている。

いくら他に比べて初級の難易度が低いからといって、大卒以上が初級を受けることはできないため、

初級を受けるためには遅くても大学1年生までに受験していなくてはならない。

年齢制限がある以上、それを過ぎてしまえばいくら勉強をしても努力が報われなくなってしまう。

大学時代の使い方は人によっては様々だが、悔いのないように有効活用しておきたいと思う。

大学受験を乗り越えて、楽しい時間を過ごし終えたら次は苦しい就職活動が待ち受けている。

就活は最も自分の人生を左右する、大切な選択だ。

しかし、実際は正社員になれず、パートやアルバイトのまま働いている人が多いように思う。

今回紹介するのストーリーの著者も、正社員になれずに悩んでいた一人だ。

インターネット関連の会社でそれなりに必要とされる人材ではあったものの、雇用形態はアルバイト。

将来に不安を感じることも多く、アルバイトから社員になろうと、会社と直談判したこともあったのだが、

内容に折り合いがつかず、昔のバイト先に出戻り、結局アルバイトという雇用形態のまま生活をしていた。

そんな著者は27歳で初めて正社員となる。

その会社は友人が起業して始めた会社だった。

当初は興味が無かった著者も、熱心に誘われるうちに興味を持つようになり、

そこの正社員として働くことを決意。

なんと2ヶ月半後には取締役になっていた。

27歳で初めて正社員になったキッカケ

最近は会社をすぐにやめてしまうという若者が多いと言われている。

昔は、終身雇用制、年功序列制が一般的であり、いったん就職すると、その会社に一生いることが当たり前だった。

辞めても他に就職先を見つけることは困難で、履歴書に退社した前歴が書かれているだけで、相手にされないことも多かった。

このような状況では、新入社員はいくら辞めたくても辞めることはできない。

逆に「この会社に骨を埋めるつもりで体張って頑張ります!」というモーレツ型新人のほうが歓迎されるし、出世対象にもなりやすい。

日本の新卒人事で、体育会系が重宝されてきたのにもこういった背景がある。

つまり、簡単に言えば、当時の日本は「努力、根性、忍耐」を価値観として持っている方が、社会の中で得をするような構造になっていたのだ。

個々人では、生き残りやすい戦略としてそれらの価値観に従っているに過ぎない。

しかし、価値観というものは変化する。つまりそれは、生き残りやすい戦略も変わってくるということだ。

80年代に入り、経済成長が鈍化し、三種の神器(白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫)も新・三種の神器(カラーテレビ、クーラー、自動車)も、

誰にでも入手可能になってくると、「努力、根性、忍耐」といった価値観は薄れてきた。

漫画でも、スポ根ものは次第に流行らなくなり、ファンタジーやラブコメという分野がメジャーになってくる。

すぐ辞める"ヘタレ新入社員"増殖のナゾという記事で、モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授の渡部 幹 さんは、今と10年前の若者はそもそも価値観が異なっていると語る。

価値観は時代によって常に移りゆくものだが、今の若者が根性がないと言われるのは悲しいことだ。

今の若者たちが10年前の価値観をもつことは無理だが、

せめて数ヶ月、数年で仕事を諦めるのではなく、やりがいを見つけ、努力ができるような社会になってほしいと願う。

(文=STORYS.JPライター:八木美佐子)