いつもカメラまかせになってない?写真が劇的に綺麗になる「たった3つのコツ」

カメラ任せはもったいない。脱オート撮影に向けて、カメラに関する基礎知識を紹介します。

こんにちは!フォトグラファーの上田です。

旅行先でよく見かけたのが良いカメラを使っているのに全部オート撮影をしている人たち。カメラ任せでもそこそこきれいに撮れてしまうのでとっても楽チン。

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けど、なんだか少しもったいない気がしませんか?カメラの知識を少し増やすだけでもっとカメラが楽しくなり、写真も素敵なものに変わりますよ!

今回は脱オート撮影に向けて、カメラに関する基礎知識を紹介したいと思います。

オートからマニュアル撮影に変えてみよう!

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露出?絞り?感度?シャッタースピード?ホワイトバランス?聞き慣れない単語を聞くと耳を閉じたくなりますよね。けど、大丈夫!カメラって意外と単純なんです。

まずはいつものオートからマニュアルにして色々設定を変えながらそれぞれの役割を体感して見てください。

とは言ってもむやみに設定をいじってもわけが分からないままになるので最初の一歩として、F値・シャッタースピード・ISO感度について説明したいと思います。

F値(絞り値)について

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F値とは絞り値とも呼ばれ、カメラを見てみるとF1.4、F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16、F22、F32のように設定されているものがあると思います。

F値を変えるとカメラの中にある絞りの開き具合が変わり、レンズを通る光の量が変わります。

F値を大きくするとレンズを通る光が少なくなり、小さくすると多くなります。例えば、F2からF2.8に変えるとレンズを通る光は半分に絞られて写真の明るさも半分になります。

また、ピントが合っている範囲もF値で変えることが出来ます。ものすごく簡単にお話するとF値を大きくするとより広い幅でピントは合い、小さくするとピントの合う範囲はより狭くなります。

前後のぼけた写真を撮りたい場合はF値は小さくする、という具合です。

シャッタースピードについて

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シャッタースピードとはそのままの意味でシャッターの開いている時間のこと。

1、1/2、1/4...1/125、1/250、1/500のように表記されています。シャッタースピードを長くするとカメラが取り入れる光の量は多くなり、短くすると少なくなります。

シャッタースピードが早いと、動いているものを撮影する時に動きを止めて撮れたり、手ぶれや被写体ぶれを防ぐことが出来ます。

また、星の撮影や水流などの動きを表現する時には遅くする必要があります。

ISO感度について

デジタルカメラはレンズを通して光を取り入れ、内蔵センサーにその光を当てて、なんやかんやすることで写真になります(ここはちょっと複雑なので興味ある人だけ調べてみて下さい)。

そして、ISO感度とはこの行程の間で光の量をどれだけ大きくするか、という値になります。と説明するよりもこれは見た方が圧倒的にわかりやすいので、以下2枚の画像をみてください。

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上下の写真のようにF値、シャッタースピードを全く同じ設定にしていてもISO感度を変更するとかなり明るくなるのが分かると思います。

すごい機能なんですがISO感度をあげるとその分だけノイズのある写真になってしまうので上げ過ぎには注意が必要です。

まとめ

ひとまずはF値、 シャッタースピード、ISO感度を理解すれば基礎は大丈夫!撮れる写真の幅が大きく変わると思います。

ちょっと聞き慣れない単語も出てきたので難しく感じてしまっているかもしれませんが、実際にカメラを手に設定を考えながら撮影してみてください。きっと単純な記録撮影から一歩進んだ自分だけの写真が撮れるはずですよ!

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