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お洒落に生まれ変わったアメリカンモーテル10選

2014年05月29日 21時08分 JST | 更新 2014年07月27日 18時12分 JST

車で乗り付けるアメリカならではのキッチュな宿泊施設=モーテルが、ここ数年次々とグラマラスなデザインホテルに変身中。ちょっと予期してなかった現象ですが、その見事な成果と独特な魅力には納得です。ということで、ここではモーテルとしての過去を持つ、USAの素敵なコンテンポラリーホテル10軒をピックアップ。

1. The Roxbury(ニューヨーク州・キャッツキル)

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マンハッタンから車で約2時間半、キャッツキルズ近郊にある「ザ・ロックスベリー」はとにかくファンキー。片田舎で生活するうちにちょっとクレイジーになったのか、オーナーたちは簡素なモーテルの客室をひとつずつ、『オズの魔法使い』『ティファニーで朝食を』『サタデー・ナイト・フィーバー』といった物語をテーマにリフォーム。大人も子供もワクワクできる個性派の宿が生まれました。

2. The Pearl(カリフォルニア州・サンディエゴ)

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「ザ・パール」は閑古鳥が訪れるような寂れた安宿ではありません。一泊平均100ドルを余裕で下回りながらも、スタイルに妥協はナシ。活気ある若者が集まるパーティースポットとしても知られていて、活気ある若者らしい賑やかな遊び方を楽しむ人たちの姿がよく見られます。

3. Belmont Hotel(テキサス州・ダラス)

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1946年に造られたモーターホテル「ベルモント・ホテル」があるのは、ダラス市内中心地から(もちろん車で)5分ほど離れた場所。とはいえ、高速30号線近辺のそのほかのモーテルに比べると、建築だけでもぐっとエレガント。しかも近年行われた内装改築のおかげで、さらにグレードアップ。街のスカイラインを眺める屋外プールやジャグジーもあり、市内ホテルに負けない魅力を放っています。

4. Hotel San Jose(テキサス州・オースティン)

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ミュージシャンには宿泊料10%割引サービスを提供している「ホテル・サンノゼ」だから、どんなタイプの客層が集まるかは説明するまでもないでしょう。30年代に建てられたこのモーテル。ひと休みするなら駐車場の向かいにある地元の定番コーヒーショップ「Jo's」へ。テラス席に座れば、賑やかなサウスコングレス通りのピープルウォッチングも楽しめます。

5. Jupiter Hotel(オレゴン州・ポートランド)

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60年代のモーターロッジを独特のセンスでリフォームしたポートランドの「ジュピター・ホテル」は、ごくごくカジュアルで、さり気なくお洒落で、しかも考えられないぐらいお手頃価格という、この街ならではの魅力をばっちり反映しています。隣接した「Doug Fir Lounge」は、ポートランドきってのトップ・ライブハウスのひとつ。上品なディナーを口にしながら、チープな国産ビールを飲んでたって、ここでは誰も変な目で見たりはしません。

6. Ace Hotel & Swim Club(カリフォルニア州・パームスプリングス)

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デザインモーテルというコンセプトが一番似合う町、それはパームスプリングス。LAからガソリンスタンドに寄ることなくまっすぐ向かうことができる距離にあり、最近またデザインコンシャスな若者が集まる場所として注目されるようになっている、砂漠のリゾートタウンです。さすが「エース」と思わせる、キッチュさを芸術的と言えるまでに追求したデザイン。かつてファミリーレストランが入っていた隣接スペースにはレトロなインテリアのダイナーを造るなど、オールドスクールなモーテルの風情と、現在この国を代表するデザインホテル・ブランドのスタイルを組み合わせた希少な存在です。

7. Hope Springs Resort(カリフォルニア州・パームスプリングス郊外)

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パームスプリングスから(はい、もちろん車で)20分先に行くと、辿り着くのは同じくカリフォルニア州のデザートホットスプリングス。客室数は全10室、子供とペットはお断わりという温泉リゾート「ホープ・スプリングス」はここにあります。デザインスタイルは生粋のミッドセンチュリー・モダン。プールサイドでの携帯電話の使用はやんわりと断られたり、オールドファッションな環境づくりをはかっているから、レトロで閑静な滞在が楽しめるはず。

8. The Modern Hotel(アイダホ州・ボイシー)

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米・テレビ番組と言えば、近年人気のドラマ『Mad Men』の主人公ドン・ドレイパーが訪れてもおかしくなさそうなのはここ「ザ・モダン」。まあ、彼がニューヨークでなくアイダホ州を舞台にしていたらの話ですが。かつてはチェーンの安宿だったこのホテル。ザ・モダンとなってからはランプシェードにいたるまで、ことごとくすべてが温かみのあるミッドセンチュリー・スタイルに。唯一21世紀らしいのは、どの部屋にも深めのバスタブが付いていること。ゆったりとお風呂に浸かる贅沢というのは、モーテル全盛期のアメリカではあまり考えられなかったわけです。

9. Hotel Volley Ho(アリゾナ州・スコッツデール)

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フェニックスからもそう遠くない、優雅なスコッツデール郊外にある「ホテル・バレーホー」は、自動車文化と深いつながりを持つ一軒。車も、モーテル集合帯である郊外も、高速道路拡大と共に成長したもの。フランク・ロイド・ライト風のこの50年代の建物は、ビビッドなレトロカラーとモダニスト様式の調度品、敷地内中央にある空色のプールといった要素を抱え、まるでタイムカプセルのように佇んでいます。

10. The Standard Hollywood(カリフォルニア州・ロサンゼルス)

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もともと1962年に「Thunderbird Motel」としてオープンした建物を、近代人の懐古心をくすぐる存在として再生させたのが「ザ・スタンダード ハリウッド」。モダニスト家具、眩しいほど真っ白な外壁、床と天井にあしらったシャグカーペット、プールサイドには緑の人工芝と、60年代のイメージを遊び心持たせて再現したホテルです。そんなオールドファッションなデザインながら、立地はワイルドな夜遊びシーンとヒップなナイト人口で有名なサンセット・ストリップだから、ルート66沿いの寂れた郊外の町とはほど遠い雰囲気です。

※元記事はこちら(Tablet Magazine)

Florida In The Technicolor Age