ローマで見つけた小さな高級ホテル10選

世界屈指の人気観光地だからこそ、1日の終わりは喧騒を離れ、ゆっくり過ごしたいという人も、きっと満足できるはず。

ローマは1日にして成らず、なんてことわざがありますが、近年ローマには、雨後のたけのこのごとく、次々と魅力的なホテルが登場しています。今回はその中から、客室総数10室前後(最高でも30室)のおすすめホテル10軒を厳選してご紹介。世界屈指の人気観光地だからこそ、1日の終わりは喧騒を離れ、ゆっくり過ごしたいという人も、きっと満足できるはず。

~ スペイン広場 ~

スペイン広場に面した15世紀の建物の中、3つのフロアに、2つのデラックスルームと4つのジュニアスイートを用意したこのプチ・ラグジュアリーホテル。インテリアはそれぞれ異なるスタイルで仕上げられ、どれもスタイリッシュ。また館内には、オブジェや職人の手による家具、地元アーティストの作品が置かれ、ちょっとしたアートとデザインの宝庫になっています。

~ トレビの泉 ~

ローマ市内でミシュラン星付きレストランを2軒営む二人組が仕掛けたアパート風のこのホテル。5つの客室は、それぞれ異なるスタイルで仕上げられているけれど、どれもソフトな色調とマットな質感を中心にした温かみのある空間。それにしても、ここに泊まる一番の醍醐味は、いつも大賑わいのこの観光スポットで、地元っ子気分が味わえること。買い物袋を抱えて歩き回ることなく、自由に、スタイリッシュに街散策を楽しみましょう。

~ コルソ通り ~

高級ショッピング街にある、18世紀に建てられたパラッツォを利用したこのホテル。訪れたゲストを迎え入れるのは、その名の通り、12部屋の高級感溢れるスイートルーム。洗練されたデザインセンスが光る空間には、さり気なくアールデコな要素を取り入れつつも、キレのあるイタリアならではの近代性が表現されています。館内では朝食サービスしか用意されていないけれど、この便利な立地を考えれば、それも街散策のきっかけだと思ってしまえば大丈夫。

~ 旧市街 ~

フィレンツェ、カプリに続き、ここローマにもあの「JKプレイス」が登場。ホテル界では今やお馴染みのデザイナー、ミケーレ・ボナンの手により、全30部屋の客室はどれも、この街らしい落ち着きと華やかさをバランス良く取り入れた仕上がりになっています。屋上にはテラスバー&ラウンジも。ここなら、観光客溢れる通りの喧騒を見下ろしながら、ゆったりとした時間が過ごせそう。

~ ナボーナ広場 ~

石畳の通り沿いにある、中世の建物を改造して出来た、全6室の「カーサ・デ・コロナーリ」。アーチ型の天井や、テラコッタの床、木梁の天井といった雰囲気たっぷりのディテールはそのままに、客室ではさわやかな直線を多用した近代的なデザインを完成。バスルームや客室アメニティもとってもモダンで快適。観光で疲れた後は、イタリアの歴史と現代性を上手に表現したこんな空間がほっとするものです。

~ オペラ座 ~

15部屋の客室空間でも、公共空間でも、知り合いの家を訪れたような、温かみある雰囲気が広がる「ザ・フィフティーン・キーズ・ホテル」。その秘密は、たっぷりと差し込む自然光と、カラフルでもソフトな色調と素材感。そして、住宅地として歴史あるモンティ地区にあるこの立地。スタッフもフレンドリーで、居心地の良さは抜群です。地元っ子気分を楽しむなら、ホテルが用意しているレンタル自転車またはベスパで観光へ。

~ テスタッチオ地区 ~

どこにいたって、高級ホテル並みのサービスやディテールは絶対外せない、という人でもきっと納得できるのがこちら。「ザ・コーナー・ルーム」は全11室。でも館内には、人気シェフが手がけるレストランや、秘密のドアを抜けてアクセスする地下のお洒落なカクテルバーといったダイニング施設も。ゲストサービスは24時間対応。ディテールに高級感が溢れるスマートなデザインの客室では、華やかなアクセントカラーが気分を明るくしてくれます。

~ ポポロ広場 ~

建物は、ポポロ広場から徒歩2分の場所にある19世紀のパラッツォ。もともと豪華なアパートだったという3階部分を、落ち着きある5部屋のゲストルームに改造し、ここ「カーサ・モンターニ」が生まれました。エルメスのバスアメニティや「Chelini」社の家具など、高級感溢れる空間ながら、気取らないサービスが魅力。部屋によってはポポロの扉をはじめ、見事な景色が眺められるし、思わず部屋に入り浸りたくなりそうですが、ここはローマ。街散策もお忘れずに。

~ トレビの泉 ~

パンテオンとトレビの泉のちょうど真ん中あたりで、ショッピングにも便利な理想の立地にあるのがここ。美しいプリントの壁紙や、グレーを基調としたインテリアが魅力的な客室は、どれもローマらしくシックで、心落ち着く空間になっています。全16室の内、テラス付きの客室は2つ。それ以外の部屋を選んだ場合でも、あたりの屋根と同じレベルに造られた公共テラスがあるからご安心あれ。素敵なカクテルで喉を潤しつつ、その景色と空を楽しみましょう。

~ ナボーナ広場 ~

ベネチアのアバンギャルドなデザイナーズホテル、パラッツィーナGがローマに進出。ここでも、そのたぐい稀なるセンスで、メタリックな質感にベルベットやレザーといった素材を見事にブレンド。シャンデリアや猫足のバスタブといったロマンチックな要素も上手に取り入れ、10部屋のゲストルームはどれも不思議なぐらいしっくり居心地良い空間に。いつもとはちょっと違う滞在経験を求めるなら、迷わずここへ。