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「認知症」って病気?

2014年06月23日 16時27分 JST | 更新 2014年08月22日 18時12分 JST

「ボケ」「痴呆」と言う言い方が普通だったのが、2004年3月の「日本老年医学会」での「差別的である」との問題提起を受け、厚生労働省老健局が2004年12月24日から行政用語を「認知症」に変更。この「症」が付けば「症状」の「症」なので、「病気」。そこから「早期発見」「早期治療」を促されてきた感があります。<薬>とは無縁だった高齢者に「進行を遅らせる」というあやふやな言い方で、すがる思いの家族が医師処方の薬を飲ませ始めたのでした。

自身の家族の「介護」の3人目の父は「ボケ」てましたが、その約2年前には<薬>を飲むことなく旅立ちました。

11年前から始めさせてもらった「つどい場さくらちゃん」に来られる本人・介護者・介護職の口から、<薬><徘徊>と言う言葉が盛んにきかれるようになり、いつも<?><?>の連続でした。そもそも、<徘徊>という言葉も“ヘン“です。「あてもなくうろつく」とありますが、本人は「会社へ行かなあかん」「子どもたちが帰ってくるのに晩ご飯の買い物行かなあかん」理由があって飛びだし途中でわからなくなっている「迷子」状態。<薬>を飲んだ後、形相が変わり幻覚が見え興奮して飛び出す・・等、本人をちゃんと観察できる家族はその変化をキャッチして飲ませるのを止めて元通りに落ち着いたと何人もの家族から聞いています。

「若年性認知症」といわれている方々の<薬>はわかりません。

「高齢者」とくくられている方々の身体的変化は、目は見づらく、音は聞きづらく、瞬時の運動機能も落ち・・・それが、「加齢」。 「頭」の中の機能も落ちるのが自然。しかし、世の中こぞって加齢によるもの忘れと「認知症」は違う・・早期発見・早期治療=薬投与。自分の中の変化は自分が一番解っていらっしゃいます。その不安を身近な、大切な家族にこそ知られまいと心配かけたくないと「取りつくろう」のです。高齢になると、自分の状態が正しく伝えることが出来にくくなる、その方々への多剤投与はいかがなものでしょうか。「つどい場さくらちゃん」に連れて来られた方の最高は20数種類の薬を飲ましているという家族に思わず怒りを覚えました。伝えられない本人の代弁者は<家族>です。医師に伝えないと・・・高齢になっていろんな「科」を受診すれば必ず<薬>がセット、年齢・体格・排出機能差に関わらず同じ1錠・・ヘンだと思う。臓器別に細分化、専門分化されている今の医療に高齢者は合わない。ひとりのからだを総合的にみてくれる「科」=「長生き科」が必要では?

「徘徊」による「行方不明者」が1万人を超える!というニュースをみるとそこに<薬>を想うのは私だけでしょうか?

みなさん、<不安>なんです。自分が<不安>なんです。

そこで必要なのは、<安心>できる<ひと>がそばに居てくれること。そっとそばに居てそっと手をにぎってくれて「大丈夫だよ」の声かけだと思います。決して「向精神薬」ではないです。身体が動かず、意識がクリアは辛すぎます。“ボケ”ることは人生の辛い出来事からの開放・・・神さまのプレゼントだと思います。ただ、初期の「不安」な時に寄りそってくれる<ひと>がいる。多くの「つどい場さくらちゃん」に来て下さった本人・介護者から学ばせていただきました。

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※2014.06.27 16:29 記事の追加修正を行いました