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寺村貴彰 Headshot

10代が見た伊勢志摩サミット「一つのことを追いかける記者の姿が格好いい」

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三重県志摩市で26日にスタートした主要7か国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)を、三重県出身の朝小リポーターの服部楓子(はっとり・ふうこ)さん(小6)と朝中高特派員の山本さな子(やまもと・さなこ)さん(中3)、内海麻華(うつみ・まはな)さん(高1)が取材しました。10代が見たサミットはどんな姿なのでしょうか? 体験したばかりの思いを発信します。

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午前9時前、3人は伊勢市の三重県営サンアリーナに設置された国際メディアセンター(IMC)に到着しました。サミットの会場となる賢島から北に約30キロ。ここから首脳たちの姿や、記者の動向を見守ります。入り口にはG7の国旗が掲げられ、風になびいています。外務省によると報道陣は登録の段階で約6千人。臨時の入場証を首から下げ、「自分が記者になったようで、気持ちが引きしまる」と山本さん。外務省や国内外の記者への質問を用意し、準備万端です=どれも26日、三重県伊勢市

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入り口では持ち物検査を受けました。空港と同じように、すべての荷物がスキャンされ、ペットボトルは中身まで調べられました。

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IMCは、大きく3つのブロックに分かれます。メディア関係者が待機する「メインアリーナ」と「サブアリーナ」、そして日本の最新技術や三重県の伝統工芸などを展示する「アネックス」です。「サブアリーナ」には、海外からの記者も大勢いました。フランスの新聞「ル・モンド」のフィリップ・メスメール記者にサミットで注目していることを尋ねると「行き詰まった世界経済の対策。合意は難しいでしょうが、見守りたい」

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巨大なディスプレイに安倍首相がG7の首脳たちを迎える映像が映し出されました。

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「メインアリーナ」には、海外の放送局や日本のメディアが個別ブースを構えています。カナダのテレビ局「CTV」のカメラマン、ジム・マクドナルドさんが気になるのは「低迷する世界経済」。「日本の安倍首相とカナダのトルドー首相が24日に会談したように、経済をどうするか世界中で考えている。サミットの結果どうなっていくか、きちんと報道したい」

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「アネックス」では、日本が誇る最新技術が披露されました。縦4.3メートル、横15メートルの2枚の壁に、自然をテーマにした映像を映し出すのはデジタルアート集団「チームラボ」です。タイトルは「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」。浮かび上がった「蛍」の文字に服部さんが近づくと、センサーが服部さんの影に反応し、蛍が飛び回るかのような映像が流れました。

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伊勢志摩サミットのテーマの一つである環境問題に興味がある内海さんと山本さん。「アース・リテラシー・プログラム」のブースで、地球温暖化をシミュレーションするデジタル地球儀「触(さわ)れる地球」を見つけました。地球儀に映し出されたのは、1990〜2100年までの地球の温度変化です。産業革命時の地球と比較して、9度以上高くなる地域は白く、3度前後あがる地域は赤く変わっていきます。内海さんは「時間の経過とともに見ると、深刻さがよくわかります」

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三重県の伝統工芸「伊勢型紙」の伝統工芸士、小林満(こばやし・みつる)さんの技に、3人は引き込まれました。刃物を使って紙を細かく切り、着物などの模様を出す型紙を作っています。伊勢型紙を知らなかった内海さん。「サミットは三重県のことを知ってもらうチャンスでもあると再確認しました」

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ソフトバンクが開発した人型ロボット「Pepper(ペッパー)」もサミット仕様。3人に、伊勢志摩の伝統工芸に関するクイズを挑んできました。

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サミットの取材で訪れていた池上彰(いけがみ・あきら)さんに、取材相手の本音を引き出すコツを聞いてみました。「まずは心のバリアを外すことが大切。雑談から入って打ち解けるとか、相手の正面に立って質問すると堅い話になってしまうので、少し斜めの位置に立つだけでも全然違うのですよ」とアドバイスをもらいました。

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外務省の伊勢志摩サミット・広島外相会合準備事務局の菅原清行(すがはら・きよゆき)さんに運営の注意点を訪ねると、「世界中から訪れるメディアの方々が迅速・正確に情報を発信できるよう、環境を整えることが最も大切」と語りました。

記者の仕事を体験した内海さんは「一つのことを追いかける記者の姿が格好よかったです。『伝えたい』という熱い思いが感じられ、将来は記者になることも選択肢に入りました」。