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無駄撲滅PT 委員派遣を適正化せよ

2013年10月25日 15時01分 JST | 更新 2013年12月24日 19時12分 JST

グローバル化するなかで、議員外交の必要性は高まっています。

その議員外交のツールとしての委員派遣は、今後、ますます重要になります。

しかし、無駄撲滅PTの調査の結果、現在の衆議院の委員派遣の派遣先の選定が、やはり恣意的に行われていることがはっきりしました。

これを改め、今後は戦略的に派遣先を選定することが必要です。

また、三権の長として、プロトコール的にも高位にあるはずの衆議院議長が外交のツールとして機能していないのも問題です。

過去10年間に委員派遣で訪問した国は72か国・地域。

その72か国をのべ270回訪問、平均すると1か国あたり3.72回訪問したことになります。

しかし、実際には、72か国のうち10年間に1回しか訪問していない国が30か国あります。

他方、過去10年間に4回以上訪問した国が22か国あり、そのうちの11か国は7回以上訪問しています。その11か国は、アメリカを除くとすべてヨーロッパ。

同じ過去10年間に4回以上訪問した国の中でアジア・中東はインドネシア、トルコ、クウェート、シンガポール、タイだけで、アフリカ、中南米、大洋州にはないことがわかりました。

委員派遣で過去10年間に32回もフランスに訪問しているのに対し、、同じG8でもカナダのように過去10年間に、委員派遣で3回しか訪問していない国もあります。

G20の大半にも過去10年で3回以下しか訪問していません。

この10年間に国会議長が衆議院を訪問した国は42か国あるが、そのうち、衆議院議長が答礼に訪問したのは1か国だけです。

衆議院議長は、外交上の重要なツールのはずなのに、会期中は海外出張ができないという理不尽なルールのせいで、議長外交が機能していません。

議長が海外出張中は、副議長で対応できないのでしょうか。

また、議院運営委員会の委員派遣は、議長外交を補完するべきではないでしょうか。

同様に、会期中の海外出張が難しい常任委員長、特別委員長の海外出張についても同様の検討が必要です。

また、委員派遣の報告書が一般に公開されていないのも大きな問題です。委員派遣の目的を事前に明確にして、報告書をネットでも公開すべきです。

すべての委員会が、2年に1回というように、同じように委員派遣をしているのはニーズからではないのは明白で、必要に基づいた委員派遣になるように、派遣の仕方を改めるべきです。

さらに委員派遣のコストおよびその負担方法も検討課題です。

以下、過去10年に委員派遣で訪問した国ごとの訪問回数です。

フランス 32

ドイツ 17

イギリス 14

イタリア 14

アメリカ 12

スペイン 10

スウェーデン 8

チェコ 7

フィンランド 7

ベルギー 7

ロシア 7

インドネシア 6

ギリシャ 6

デンマーク 6

オーストリア 5

トルコ 5

ハンガリー 5

クウェート 4

シンガポール 4

スイス 4

タイ 4

ポルトガル 4

アイスランド 3

ア首連 3

ウクライナ 3

オーストラリア 3

オランダ 3

カナダ 3

韓国 3

中国 3

ニュージーランド3

ノルウェー 3

ブラジル 3

ベトナム 3

アフガニスタン 2

エストニア 2

スーダン 2

ペルー 2

ポーランド 2

マレーシア 2

南アフリカ 2

メキシコ 2

アイルランド 1

アルゼンチン 1

イスラエル 1

インド 1

エクアドル 1

エチオピア 1

オマーン 1

カザフスタン 1

キプロス 1

キューバ 1

キルギス 1

サウジアラビア 1

ザンビア 1

ジブチ 1

シリア 1

スロバキア 1

タジキスタン 1

チュニジア 1

バーレーン 1

フィリピン 1

ブータン 1

ブルガリア 1

ミャンマー 1

モロッコ 1

ヨルダン 1

ラオス 1

ラトビア 1

リトアニア 1

ルーマニア 1

ルクセンブルグ 1

訪問回数合計 270

(2013年10月24日の「河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり」から転載しました)