政府の事業にタグをつける

自民党の行政改革推進本部長としてやりたいことがいくつかあります。一つは、各省庁が作成する事業のレビューシートにタグをつけること。レビューシートというものをご覧になったことがありますか。

自民党の行政改革推進本部長としてやりたいことがいくつかあります。

一つは、各省庁が作成する事業のレビューシートにタグをつけること。

レビューシートというものをご覧になったことがありますか。

各省庁のホームページの行政事業レビューなどと書かれたページに掲載されていますが、省庁の事業を一事業、一枚の形式でまとめた書類です。

国のお金がどのように、どこを通じて最後は誰のところに流れていくかを明確にしたものです。

もともと独立系シンクタンクの構想日本が自治体の事業仕分けをやるために、自治体の事業の概要を記入してもらったシートが出発点です。

福田内閣のもとで、自民党の無駄遣い撲滅プロジェクトチームが国の事業の事業仕分けを始めたときに、構想日本と一緒に国の事業用のレビューシートを作り、各省庁に記入をしてもらい、それを基にして事業仕分けを始めました。

民主党政権になった時にレビューシートごと事業仕分けの手法を民主党にお譲りし、国の仕分けを続けていただきました。

自民党政権に戻った時にも当時の稲田朋美行革担当大臣が、いち早く、レビューシートは継続すると宣言し、今日に至っています。

非常に便利なレビューシートですが、各省庁ごとに記入するので縦割りになっています。

これに一枚ずつタグをつけて、「子育て支援」というタグで検索すると子育て支援に関するあらゆる役所の事業が抜き出せる、「地方創生」というタグで検索をかけると政府全体で地方創生にいくらの予算を使っているのかすぐにわかる、「領土・領海」で検索すると安倍政権が領土・領海に関してどんな事業をやっているのかわかるというようにレビューシートを使えるようにします。

各役所ごとの予算額というのはこれまですぐにわかりました。しかし、宇宙とか難病対策などといった政策群でどれだけの予算が投入されているか、どんな事業が行われているのかということも、わかりやすく見られるようにしたいと思っています。

政府の行革推進本部とも打ち合わせをしながら、作業が進んでいます。

また、地方創生を担当する平将明内閣府副大臣から、各役所が挙げてくる地方創生事業については、党の行革推進本部の無駄撲滅チームでもきちんと無駄がないように目を光らせてほしいとの要請がありました。

木原誠二事務局長、福田峰之事務局次長等を中心にチームを組んでしっかりと取り組んでいきたいと思います。

(2014年9月20日「ごまめの歯ぎしり」より転載)

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