スウェーデンへの留学がおすすめしづらくなってる理由3つと、それでもなんとかして留学する方法

ノルウェーやフィランドと同じようにスウェーデンも留学生でも学費が無料でした。(スウェーデン人、EU圏の学生も同様にもちろん無料)しかし、政府の方針転換を受け、EU圏以外の留学生からは学費を徴収するようになりました。

お金です結局!

留学生への学費有料化

まずは2010年から始まった学費有料化です。こちらの記事でも書きましたが、それまでは現在のノルウェーやフィランドと同じようにスウェーデンも留学生でも学費が無料でした。(スウェーデン人、EU圏の学生も同様にもちろん無料)しかし、政府の方針転換を受け、EU圏以外の留学生からは学費を徴収するようになりました。

不幸なことに僕が初めてスウェーデンに私費留学をすることになった年から学費が導入されたので、僕自身も学費を負担しました。その額半年のプログラム(30単位)で45000SEK(今の円で約64万円です)。学費は、単位数に応じて変わるようです。例えば、大学入学の窓口であるUniversityadmission.seによると、

  • 7.5単位の授業で 10,625 SEK =約15万円 (Policy processes, implementation and evaluation, Linnea University)
  • 15単位の授業で 35,000 SEK =約50万円 (Global Climate and Environmental Change, Stockholm University)
  • 30単位の授業で 45,000 SEK = 約65万円 (Political Science I, Stockholm University)
  • 60単位の授業(1年修士)で 91,896 SEK = 約131万円 (Master [One Year] Programme Journalism Connected)
  • 120単位(修士)で 285,600 SEK = 約407万円 (Master's Programme in Business Creation and Entrepreneurship in Biomedicine, University of Gothenburg)

って感じですね。専攻によって若干の差異はありますが目安はこのくらいでしょうか。

スウェーデンは二学期制で、一学期(約半年間で、前期:9月から1月、後期:1月から6月に分かれる)あたりに、最大でとれる単位は、30単位です。ので、一年間がっつりフルタイムでフル単なら、130万円近く学費がかかってしまいます。

スウェーデン政府奨学金の廃止

さらに痛いのが、これです。毎年スウェーデン政府と日本の二国間間協定の「スウェーデン政府奨学金」が用意されていました。サイトによると「15,000スウェーデンクローナ(博士課程)」(約21万円)を支給してくれます。昨年僕も申請したのですが博士課程と書いてあっても、修士でも申請できました。結局、補欠合格だったものの、辞退者はでず奨学金を受け取ることはできませんでした。

そして先日再び今年度の奨学金を申請しようとしたら、

「募集なし」という決断をここに拝見したのです。ということで、この有力な奨学金への道も閉ざされました。

円安効果

地味に痛いのが、円安効果です。1スウェーデンクローナ(sek)=14円となった今(2015年3月現在)、日本円を使うウェブサイトで何か購入した時(例えばKindle本とか)、スウェーデンクローナでの出費に響きます。1000円の本だったら140sek なわけです。4000sek の家賃なら、5.7万円 となるわけです。日本円を貯めてこちらにきても、その出費の早さに驚きます。

それでもなんとかしてスウェーデンに留学する方法

日本の大学生または大学院生で、その大学にスウェーデンへの交換留学制度があるなら、活用しましょう。その場合、学費は日本の所属している大学への学費を払うだけですむはずです。

大学院への入学を予定している人は、なんとかして奨学金を捻出しましょう。日本学生支援機構のサイトでは、返済不要の給付型、民間、地方自治体の出費する奨学金、などがリストアップされています。僕もこちらからいくつか申請をしました。また世界銀行の奨学金制度も以下の条件を満たしていれば、申請できるようです。

  • 日本国籍を有すること
  • 学士号 (BA) を取得後、3年以上経過していること。
  • 学士号取得後、最近までに3年以上25年以下の職歴(フルタイムかつ有給)があること
  • 開発関連分野で2015年5月15日までに修士課程あるいは博士課程への入学許可取得、もしくは既に在籍していること

また、自費負担してスウェーデンの大学や学校のコースをとる私費留学者も同様です。デンマークでは両併設型の市民大学で英語のコースを履修して留学をする方法があります(費用などについてはこちらの記事参照)が、僕が2012年に留学を検討していた際はスウェーデンではこれができませんでした。しかし、スウェーデンの市民大学のポータルサイトで検索すると英語の授業もあるので、もしかしたらこちらから市民大学の英語の授業に申請して、許可をもらったら学生ビザをもらえるかもしれません。これは個別で問い合わせる必要があります。

デンマークでこれが可能なのは、ワーキングホリデーがあり、多くの人がワーキングホリデーを利用しながら市民大学に通っているからなんです。スウェーデンにはワーホリがないので、学生、ワークビザを取らない限り3ヶ月以上は滞在できません。

そんなわけで、今スウェーデンへの留学を検討してる方は、道は険しいですが何とかして費用を捻出しましょう。スウェーデンに特にこだわらないという人は、留学生でも学費が無料なフィンランドノルウェーを検討することもオススメします。

僕が知ってるのは今のところこれくらいですが、さらに情報を収集したい方は、留学情報を30社以上の厳選された留学専門エージェントから一括資料請求できるサービスの留学Style

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