ホイミスライムの就活論 〜 面接で伝えるべき事は、この3つ

就活って聞かれた質問に答えたら受かるとおもってませんか?

就活生の皆さんは、就活って聞かれた質問に答えたら受かるとおもってませんか?

残念ながら、それが通じるのはゲームの中だけです。

ドラゴンクエスト5では、主人公がモンスターを倒すと時々モンスターが起き上がって、仲間にして欲しそうにこちらを見てきます。

ここでプレイヤーであり主人公であるあなたが「はい」を押すと、ホイミスライムが仲間になってくれます。

ゲームの中では、ホイミスライムを仲間にしてもデメリットはなにもありません。だから、ホイミスライムは仲間にして欲しそうにみているだけでも、あなたは気軽に「はい」をおしてくれます。

しかし、就活の面接で「仲間にしますか?」「はい」としてしまうと、毎月20万円以上の給料が下手すると向こう40年間合計2億円以上発生してしまいます。だから、そんな簡単に「はい」を押すことはできません。

それでも、「はい」を押してもらうことが、就活のひとつの目的なのです。

ドラクエの中で、仮にモンスターを仲間にするとお金が減っていくのであれば、仲間にするモンスターを厳選する必要があります。あなたが主人公(プレイヤー)だったらどうしますか?

まず、攻略サイトをみますよね。

攻略サイトには、今ホイミスライムがどんな呪文を唱えることができ、レベルが上がればどんな呪文を覚えるかが書いてあります。「ふにゃふにゃしてるからすぐ死ぬんじゃねえか?」という疑問をもったらHPの欄を見れば、現在、未来の最大HPもわかります。

「今、回復できるメンバーがたりないんだよね」

「Lvあげたらベホマとか覚えるし、意外とHPもあるから、最後まで使えそう」

なんてことが分かると、こいつを仲間にしようということで「はい」を押すわけです。

皆さんが就活をする時の問題点は、この「攻略サイト」がないことです。

あなたが今なにができるか、これからなにができるようになるかが書かれたサイトはどこにもないので、自分で説明しなくてはならないのです。

ホイミスライムだったらこんな感じです。

「私は、回復魔法・ホイミを使って、パーティーのメンバーを回復することができます。

将来は、より強い回復魔法・ベホマやベホマラーを使って、皆さんのパーティーの回復役をお任せ頂けます。だから私を仲間にしてください。」

ただし、攻略サイトがない世界だとこれだと「ホントかよ?」と言われてしまいます。

そこで、過去の実績を話す事でこの言葉を証明する必要があります。

「先ほどの戦いで、私の仲間であるおおきづちさんが血まみれになってましたよね。彼に私がホイミをかけたことによって、回復し、おおきづちさんは次の攻撃で、あなたのパーティーの魔法使いさんを血祭りにあげましたよね。

このように、私は味方のピンチを救い、逆転するための手助けをおこなうことができます。

だから、私を仲間にしてください」

と、言うと、攻略サイトなしでも、ホイミスライムを仲間にする理由がでるのです。

つまり、仲間にして欲しいときに話すべき事は

「現在」今できること

「未来」これからできるようになること。やりたいこと。

「過去」上記を証明するための実績

なのです。

これを就活生に当てはめてみましょう。

「私は、コミュニケーションが得意です。

将来は、マーケティングをやりたいです。」

陳腐ですね。100人の就活生のうち60人くらいがいいそうな言葉です。

そこで、ここに実際に彼がカンボジアインターンで体験した実績をくっつけてみましょう。

「私は、2年生の春休みに、カンボジアのカレー屋で寿司を売りました。」

「カンボジア人は酢の匂いが嫌いで、試食会で出したら「これは腐っている」と言って誰も食べてくれませんでした」

「そこで、カンボジアのレストラン50件の競合調査をし、100人のカンボジア人に聞き取り調査をしました。」

「その結果、作ったのがテリヤキソースで炒めた豚肉をご飯に巻いた、サムライ寿司。

これをサッカースタジアムで販売したら200個完売しました」

体験の裏付けがあれば、陳腐な言葉もキラーワードに

こんなことを言ったら、陳腐な「コミュニケーション力」「マーケティング」なんて言葉が、「ホントに外人とコミニュケーションできる」「マーケティング部門で即戦力になれるかも」とおもってもらえるキラーワードになるわけです。

つまり、就活生の皆さんは、面接で「仲間にして欲しそうにこちらをみている」だけではダメなのです。

そして、今の話や将来やりたいことの話をぼんやりしているだけでもダメなのです。

「現在と過去の話をして、どのように相手の会社の役に立てるかを説明する」

「その根拠となる過去実績を説明する」

「だから、仲間にしてください」と力強く伝える。

これさえ出来れば、かなりの高確率で内定はとれるわけです。(ちなみに、社会人になってからの営業も社内稟議も一緒です)

だから、学生のうちにやるべきことは

「自分が今できることを把握する」

「自分が将来やりたい、できそうなことを見つける」

「それを証明するための実績を作る」

の3点になるわけです。

逆に、これがあやふやなまま就活に望むと、就活100社落ちになりかねません。

こうやって、自分で行動し、自分がやりたい仕事を実績ベースで考えて、選択することは、就活後の社会人生活を有意義にするためにも重要です。

学生のみなさん、大切な大学生生活を大事に使って下さいね!

注目記事