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美しきラオス雑貨の世界

2015年06月01日 17時59分 JST | 更新 2016年05月31日 18時12分 JST

東南アジアの雑貨といえば、まず思い浮かぶのはベトナム雑貨。特にホーチミンのドンコイ通り沿いにはチープでかわいい独特の雑貨店が立ち並び、世界的に有名な雑貨スポットとなりました。そんななか、今密かな人気を集めているのがラオスの雑貨たち。農業国らしい竹細工や織物などがメインですが、細かな手仕事とシンプルで落ち着きのある佇まいが、雑貨好き心を捉えているらしいのです。

今週のタビィコムは、派手さはないけど品がいい、ラオス雑貨の世界をご紹介します。

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●山の恵み、土の恵みとともに生きる人々

東南アジアの人気スポットがひしめくインドシナ半島にあって、唯一海と接しない、国境のほとんどをタイとベトナムに囲まれた内陸の国、ラオス。民族的にはタイとルーツを同じくし、言語もタイ語に近い一方で、仏領インドシナから共に独立したベトナムと同じ社会主義国でもあります。北部の山岳地帯にはミャンマーやタイ北部、中国と同じく様々な少数民族が暮らしていて、料理の味の基本はタイ風だけど、ベトナムと同じくフランスパンの美味しい国。一見すると、ラオス独自の文化が分かりにくい国でもあります。

ラオス文化があまり外に知られていない理由のひとつに、90年代まで鎖国状態であったことがあるのですが、実はそのおかげで、ラオスは東南アジアの原風景のような牧歌的な雰囲気と、山岳民族の持つ精緻な手工芸技術がそのまま残っている、文化的に貴重な国となったとも言われています。

メコン水系の肥沃な土地に恵まれたラオスは、国民の80%が農業従事者であり、また国土の半分以上が山岳地帯という、豊かな自然に守られた国でもあります。その中から得られる手工芸品や作物は、土地の恵みに溢れた、あたたかみのある独特の表情を持っているのです。

●素朴なラオス雑貨たち

ラオス土産にぴったりの雑貨たちは、ほとんどが竹や繊維などの自然素材から作られるものです。これからラオスの街で見つけたかわいい雑貨たちを、ほんの一部だけですがご紹介します。

竹細工

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ティップカオ

ラオス雑貨と言われて1番親しみやすいのがティップカオと呼ばれる竹かごです。これはラオスの主食であるカオニャオ(もち米)を入れておく「おひつ」。このなかに一人分ずつご飯が入って配られます。持ち帰ってどんな風に使うかワクワクします。

竹で編んだボールも人気です。大きさも様々あり、鞠として子どもたちが遊んでいたりします。

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こちら、繊細な編地と飾りが美しいティップカオ。

竹細工のお茶こしもおしゃれです。

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竹製のざる

本当に様々な大きさ、形のざるを見つけることができるのですが、これは小さな取っ手を壁に打った釘にひっかけて、実際に小物いれとして使われていたもの。さすが竹細工の国、使い方まで参考になります!

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上記の雑貨はすべておじさんの手作り。こだわりの素材や編み方について熱く語ってくれました。

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コースター

薄く削った竹編みコースターのボックスセット。そのままテーブルに置いておていてもおしゃれです。昔ながらのものを今風にアレンジした小物もいっぱいあって、雑貨探しの楽しみは尽きません。

農産物

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フレンチコロニアル風の瓶がなんとも可愛らしいお酒。

赤と白の甘いライスワインは、お米から作られる日本酒のような醸造酒です。透明なものは「ラオラーオ」と呼ばれる蒸留酒。ラオスで最も親しまれている地酒ですが、アルコール度数は40度。かなりキキます!。

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はちみつと塩

現在は内陸地であるラオスですが、4億年前は海でした。その海の名残である岩塩層から組み上げた塩水で作る天然塩も、人気のお土産のひとつ。山岳地ならではの100%ラオス産はちみつも人気です。どれもパッケージがかわいいところが嬉しい。同じく名産品であるコーヒーやお茶のパックもお土産用によく売られています。

小物類

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ポーチ

山岳民族の技を活かした現代雑貨。ステンレスの円に白いビーズの縁取りのものは、少数民族の衣装に使われるものです。ネット地の物は、裏布がシルク織。小さくてもラオス!なのです。

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お米袋のポーチ

こちらうってかわって東南アジアらしいジャンク風。象のマークの米袋を使ったトートバッグやポーチは、チープなお土産ものの定番です。

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サンダル

旅のお供のビーサンも、い草敷でとても履き心地がいいのです。

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クッションバッジ

ピンバッジじゃなくてチクチク手縫いなのがかわいいところ。ヘタウマの動物を見ているだけで顔が緩みます。

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民族衣装の子供服

ミャンマーやタイとの国境付近からくる少数民族のスカートなど、ラオスの様々な少数民族の子供服。レプリカなので値段も安く、子供に着せると本当にかわいいのです。

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民族衣装風の髪飾り

シュシュのような髪ゴムです。子供の頭に使うと大ぶりでゴージャス。浴衣に合わせてもテンションが上がりそうです。

●ラオスは織物の国

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ラオスには政府も把握できないほどの民族がいると言われていますが、その大半が山間部に住む少数民族。それぞれの民族によって独自の織物文化が発達しており、特にシルクの綾織はラオスを代表する手工芸品です。他にも木綿織、ろうけつ染め、刺繍、ビーズやパッチワークなど種類は大変多彩で、伝統的パターンも民族によってそれぞれ違います。ラオスの織物は、世界中のバイヤーが買い付けに来るほどの品質と技術を誇っているのです。

最近では、伝統の技を使って作られた現代的テイストのクラフト雑貨が、ヴィエンチャンやルアンパバーンなど大きな街のショップでよく見かけるようになりました。

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シルク綾織のタペストリーとビーズ刺繍のスカート生地。

伝統的な柄から作家のオリジナル物まで、とにかく美しくて目が惹きつけられます。

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シルクの綾織が出来上がるまでには、気の遠くなるような複雑な作業と熟練の業が必要なのです。

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代表的少数民族、モン族のろうけつ染めスカート。当然ながら模様は全て手描き!

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奥深いラオスのクラフト文化のほんの触りしか紹介できませんでしたが、その素晴らしさが皆さんに伝わることを願っています。実は東南アジアで最も素敵な工芸品や雑貨が手に入る国、それがラオスなのかもしれません。

東南アジアへ行かれる方は、タイとベトナムの間にあるのんびりとした国で、雑貨探しの旅をしてみてください。

(写真・文 松下祥子)