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東京唯一の村へぶらり滝あそびに出かけよう

2015年09月12日 15時54分 JST | 更新 2016年09月06日 18時12分 JST

東京に「日本の滝100選」に入る名瀑があるのをご存知でしょうか?

そこは東京唯一の村・檜原村を代表する名所「払沢の滝(ほっさわのたき)」。特に冬の氷爆の美しさが有名なのですが、実はすぐ近くにいくつも遊べる場所があるので、夏の日帰り避暑スポットとしても大変優秀な場所なのです。

今回のタビィコムは、都民必見!車がなくても、アウトドアの装備がなくても楽しめる避暑地「払沢の滝」と、徒歩圏内のおすすめスポットをご紹介します!


●東京で最も美しい滝「払沢の滝」へ行ってみよう

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払沢の滝は4段に分かれた落差約60メートルの滝です。下から見えるのは4段目の26メートル部分だけですが、吸い込まれそうな深緑色の美しい滝壺をすぐそばで見られ、小ぶりながらも息を呑む美しさを堪能できます。

奥多摩エリアには美しい滝がいくつもありますが、トレッキングの装備がないと近づけなかったり、場所が分かりづらかったりと、気軽に行ける雰囲気ではないところがほとんど。でも払沢の滝は違います。日本の滝100選に選ばれたとあって周辺がよく整備されており、公共交通機関でもアクセスしやすいのが魅力なのです。

JR五日市線終点の武蔵五日市駅から西東京バスで約20分。滝の登り口までバスが通っています。車でのアクセスは中央道八王子インターから。新滝山街道というバイパスが整備され、渋滞がなければ都内から1時間半程度で行けるようになりました。

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バス停や駐車場から滝までは、木陰の整備された遊歩道を歩いて15分程度。入り口には檜原陶芸館・ギャラリー喫茶「やまびこ」が。滝を訪れる人が雰囲気よく休める場として長く親しまれてきました。

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なかでは檜原窯で作られた陶芸作品の展示販売も。檜原村は陶芸の村でもあるのです。お店の前では、檜原村名物のこんにゃくが売られていました。このこんにゃくは、駐車場の下にある「ひのはら四季の里」でも味わうことができます。

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沢の涼し気な音を聞きながらの緩やかな上り道はウッドチップが敷いてあるので、小さな子どもやお年寄りでも問題なく歩けます。

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ゆっくりのぼること15分。小さな木の橋がいくつかかかった沢の向こうに現れました、払沢の滝。春には新緑、秋には紅葉、冬には氷爆と通年を通して楽しめる、いつ来ても美しい滝なのです。

岩の階段を登り切って、そこから岩伝いに下に降りると滝壺。マイナスイオンあびまくりです!

●滝から徒歩5分圏内で外せない場所3つ

知る人ぞ知る本格派イタリアン「ヴィッラデルピーノ」

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ちょうど払沢の滝入口から無料駐車場のほうへ坂を登って2分ほどの木立のなかに、雰囲気のよい木造の建物が見えてきます。それが今や檜原村を代表するグルメスポットとなったイタリアンレストラン「ヴィッラデルピーノ」です。

数年前に移住してきたシェフ兼ソムリエの若いオーナーによる料理は、都内で人気のイタリアンと遜色ないほどの出来、しかもとっても手頃な値段なのも嬉しい。檜原村と五日市周辺の地場野菜を使い、旬の食材の地産地消にこだわった料理は、素材の滋味を存分に味わえる大満足の逸品なのです。

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「檜原豆腐ちとせや」

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払沢の滝入口のランドマークとして昔から親しまれているお豆腐屋さん。しかしここ、ただのお豆腐屋さんではなく、滝を見に来た人が必ず立ち寄るお店でもあるのです。

名物は、うの花ドーナツに豆乳ソフトクリーム。夏の休日には店の前に人だかりができるほどの人気です。もちろんお豆腐も、多摩川の源流水に北海道の高級大豆、赤穂の天然にがりと、素材にこだわりまくった名品。払沢の滝に来たら一度は味わっておきたい檜原の味です。

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「北秋川遊歩道」

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払沢の滝入り口から駐車場方向に歩いていくと、先ほど紹介したヴィッラデルピーノのすぐ手前に「ドッグランはこちら」と書かれた手作り感あふれる小さな看板があります。見ると切り立った下り坂に手すりもない細い階段が伸びていて、右手にまたもや手作り感あふれるドッグランを見ながらさらに雑木林へと続いています。これが「北秋川遊歩道」です。

遊歩道と言っても払沢の滝に続くものとは雲泥の差、途中で崩れていたり太い木の枝が横切っていたりと、お年寄りにはちょっと厳しい感じなのですが、この道から何箇所か、北秋川渓谷に降りられる小道があるのです。ここが知る人ぞ知る川遊びの穴場!水は冷たくきれいで木陰もいっぱいあって、夏の水遊びには持ってこいの場所なのです。

整備された河原でないかわりに特にルールもなし。大型犬を水遊びさせる人もいれば、フライフィッシィングを楽しむ人、淵をプール代わりにして水泳とバーベキューを楽しむ家族連れなど、皆それぞれに空気を読みながら遊んでいるのです。

こういう大らかな川遊びができるところが実は払沢の滝周辺にはいくつかあり、地元の人に聞くと行き道を(かなり難易度の高い道ながら)教えてくれたりします。もちろん禁止されているところにこっそり入り込むなんて状態ではなく、遊歩道を通すぐらいですから観光の一貫と捉えられているようです。

滝を観てから極上イタリアンでランチ、午後は水着を持って川遊び。ドーナツとソフトクリームでおやつと、一日中遊べてしまう、だから払沢の滝は素晴らしいのです!


●檜原街道をひとつ曲がって鍾乳洞へ寄り道

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さらにアクティブに払沢の滝周辺を楽しみたい人にオススメなのが、滝へ向かう檜原街道から近い「大岳鍾乳洞」。奥多摩の鍾乳洞というと日原鍾乳洞が有名なので、少々マイナーなこちらは連休でも混まないのが嬉しい。

マイナーとは言いますが、こちら公開されているだけでも全長300メートル、全体では1000メートルの規模になる鍾乳洞で、学術的にも貴重であることから都の天然記念物にも指定されているほど。発見者の奥様である看板おばあちゃんも有名で、鍾乳洞についていろいろ説明してくださいます。

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こちらの鍾乳洞、整備されているけれども狭い!ヘルメットは必須、太めの方は通れないという名前の道もあるほどです。しかしちょっとした探検隊気分でちびっ子は大喜び。夏でも内部は10度程度なので猛暑の日には特にオススメです。

鍾乳洞の下の沢には大岳キャンプ場もあり、鍾乳洞から伸びる大岳山への登山道に入ると見応えのある「大滝」へと足を伸ばすこともできます。元気なちびっ子連れのファミリーは、キャンプ場を起点として鍾乳洞、大滝へのハイキングと、一泊二日のステイも楽しいかも?

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こちら車だと檜原街道を十里木交差点で右に折れ、途中から砂利道の林道に入って10分ほど。公共交通機関では、JR武蔵五日市駅から「上養沢」行きバスで「大岳鍾乳洞入口」下車。採石場の豪快なトンネルを通る林道を25分歩いて到着です。バス道路沿いにはもうひとつ「三ツ合鍾乳洞」という鍾乳洞もあるので、大岳、三ツ合と梯子することも可能です。

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いかがでしたか?

東京には大自然が感じられる豊かな観光資源がたくさんあって、都会としての楽しみだけでなく手軽で本格的な山遊びもできるのです。

都民の皆さん。東京には何でもあるとよく言いますが、その通り。鍾乳洞も美しい渓谷も山もいっぱいあります。本当の意味で「なんでもある」東京に住んでいる恩恵を、思う存分楽しみましょう。

(写真・文 松下祥子)