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赤ちゃん連れの旅だからこそ、ラオスが選ばれる理由

2015年05月18日 16時06分 JST | 更新 2016年05月17日 18時12分 JST

小さいお子さんをお持ちの皆さん。特に赤ちゃん連れは旅そのものが不向きに思えますが、「それでも海外旅行がしたい!」と思った時、どういう場所を選びますか?近場ならグアム、サイパン?もう少し足を伸ばして東南アジアのビーチリゾート?でも実は今、赤ちゃん連れの旅で密かに人気を集めている場所が「ラオス」にあるのをご存知でしょうか?

今週のタビィコムは、親子旅の行き先として意外な穴場である、ラオスの「ルアンパバーン」という街をご紹介します。すでに街には日本人の親子連れも増えつつあります。もしかしたらこれからブームが来るかもしれません!

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●ルアンパバーンってこんなところ

ラオスといえば「東南アジア最後の桃源郷」と言われた国。とても貧しく観光資源もあまりないせいか、人々が観光ずれしておらず、まだ手付かずだった頃の東南アジアを体験できるとバックパッカーの間で支持されてきましたが、今はその人気もミャンマーに移って忘れられた存在となりつつあります。でもだからこそ、人々は素朴で温かいまま。貧しいといっても、国民の80%は農業従事者なので「豊かな最貧国」などという言われ方をするぐらい、食べるのにも困るような貧しい人は見かけません。とにかく空気がのーんびりしている。それがラオスです。

なかでもルアンパバーンは別格で、街全体が世界遺産に登録されてから20年が経過した今、ラオスというよりも「ルアンパバーン」という地名が世界的知名度を持つようになりました。観光客は増える一方で、オンシーズンはホテルを取るのも難しいぐらいなのです。

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●ルアンパバーンが赤ちゃん連れ旅に適している理由

1:街が美しく、小さい

ルアンパバーンは1353年から1975年まで、首都や国王の居住地であった長い歴史を持つ街です。古都に相応しい美しい街並みにフレンチコロニアルの雰囲気が合わさって、ヨーロッパのしゃれた通りのようなメインロードにオレンジ色の袈裟を着たお坊さんが歩く姿はなんとも異国情緒を感じさせます。

街はとても小さく、細長い街の周囲をぐるりとメコン川と支流のナムカーン川に囲まれています。大きな通りがないので信号もなく、気候に恵まれれば全て歩いて回れるほどの広さなのです。そこにレンガ敷の歩道があり、赤ちゃんをバギーに乗せて観光するのにも適しています。実際バギーを使って散策している欧米人親子もよく見かけます。

カフェやレストランの数がとても多く、ほとんどのお店にはローカルフードだけでなく西洋料理もメニューにあります。ローカル料理は日本人の口にも合う、シンプルで気取らないものばかり。一方で、本格派フレンチに韓国料理や日本料理も楽しむことができます。お店の佇まいが美しいのも嬉しいポイントです。

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2:静かで落ち着いている

東南アジアで人気の観光地といえば、タイのビーチリゾートかベトナムのホーチミンシティーにハノイ。でもラオスは他の東南アジア諸国に比べてずっと人口が少ないせいか、タイやベトナムのような激しい雑踏や渋滞がないのです。ルアンパバーンも有名な観光地でありながらとっても静か。街を歩いていても呼び込みの人を見かけることもなく、トゥクトゥクのドライバーからのしつこい勧誘もありません。そのトゥクトゥクで使うバイクも、タイやベトナムで見かける「2スト」と呼ばれる音の大きなものではなく、日本と同じ4スト仕様。音がずっと静かです。ほとんど音のしない電動カートも見かけます。レストランでもウエイターさんの声はささやくようで、大きな音楽をかけるお店もあまり見かけません。観光客も年齢層が高めで、心の底から落ち着ける街なのです。

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3:環境が整っている

シニア世代やファミリー客も多いせいか、ゲストハウスよりラグジュアリー感のあるプチホテルが街なかにたくさんあります。郊外のほうにはプールのある高級リゾートホテルも増えてきました。食事はどこのカフェやレストランも、ローカルフードだけでなく洋食が用意されており、子供の食べ物にも困りません。ラオスの主食であるもち米も、子供の口によく合うようです。もちろんトイレも和式風のローカル仕様ではなく洋風が多く、ほとんどのホテルやカフェでWi-Fiが使えます。ラオスはデータローミングが難しいので、スマホ族には必須の環境といえます。

先ほどご紹介したとおり、トゥクトゥクが2ストではなく4ストというところもポイントです。2ストは排気ガスが空気を汚染するので、乗っていても臭いし街の空気も悪くなりがちです。でも4ストだと大丈夫。静かなだけでなく、街の空気もきれいなところがルアンパバーンのいいところです。

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Photo by Chi King

4:見どころもゆったり

ルアンパバーンは小さな街なので、見どころはそんなに多くありません。だからこそ、頑張ってあちこちまわる必要がないのです。美しい街並みをゆっくり散歩して、疲れたらリバーサイドカフェでメコン川を眺めたり、ホテルに帰って一休み。そんなペースでいられることが、赤ちゃん連れ家族に支持される大きな理由かもしれません。

子連れでも楽しそうな観光スポットは以下のとおり。

・早朝托鉢の見学

ルアンパバーンの代表的景色が、寺院からお坊さんがぐるっと街をまわる早朝の托鉢です。朝6時頃、オレンジ色の袈裟を着たお坊さん達があちこちのお寺から並んで歩いてくる様子は圧巻。お年寄りが道端にひざまずいて主食のもち米やお菓子を捧げる姿は心が洗われるようです。

道沿いに観光客が托鉢に参加するためのお米やお菓子を売る屋台も出るので、体験してみるのもいいかもしれません。街なかの宿に泊まれば、外に出るだけで、部屋によってはベランダからでも宿の前を托鉢してまわるお坊さんを見ることができます。

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・ナイトマーケット

ラオス名物の織物やコーヒー、お茶に竹細工など、様々な雑貨を売っています。夜の落ち着いた気温のなか、静かなマーケットをゆっくり周ってみるのも楽しいです。ローカルフードの屋台街も。6時ごろから始まるので、子ども時間で夕飯を済ませてからぐるっと周ってみるのもいいかも。子供用の民族服やリゾート服もたくさんあります。

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・お土産探し

街なかにはデザイン性溢れたおしゃれな織物店や気楽な竹細工屋まで、様々な雑貨系のお店がたくさんあります。なかでもハイセンスな作家もの雑貨は、日本のおしゃれなショップにおいてあっても全くおかしくないぐらいの逸品ぞろい。暑い時間を避けてお土産を探し歩くだけでも一日使ってしまえそうなぐらいです。

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・滝で水遊び

ルアンパバーン中心部からトゥクトゥクで1時間ほど離れたところにある「タート・クアンシーの滝」では、エメラルドグリーンに輝く大きな滝壺で泳げるんです。入り口で入場料を払い、ツキノワグマのシェルターを抜けて坂を少しだけ上がると、避暑で集まった観光客が嬌声を上げながら水遊びしている様子が見えます。水が冷たいので気温の高い日はすごく気持ちがいい!滝は低めですが大変美しく、滝壺にダイブできる天然の飛び込み台も。赤ちゃんや幼児にぴったりな浅瀬には魚もたくさんいて、子供にはこれ以上ない遊び場です。

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photo by yeowatzup

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筆者がルアンパバーンを訪ねた時、他に見かけた日本人観光客は、シニアの団体客以外のほとんどが赤ちゃんか児童を連れたファミリー客でした。バックパッカーの街というよりは「東南アジアの隠れたリゾートスポット」という雰囲気で、お決まりのビーチリゾートとは違う旅をしたいファミリー層にはすでに名を知られ始めているようです。

もっとたくさんの観光をしたいなら、有名寺院廻り、王宮見学、山の上のお寺へ登ってみる、ボートツアーで酒造の村や洞窟を訪ねる、市場を廻ってみる等々、ルアンパバーン本来の観光名所が数多くあります。是非とも次の旅の候補地に入れてみてください。

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(写真・文 松下祥子)