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最高のパクチー料理!ラオスとタイの国民食「ラープ」を食べてみよう

2015年06月18日 20時29分 JST | 更新 2016年06月16日 18時12分 JST

スパイシーなのに酸味や甘味、香草の香りが癖になるタイ料理は、ベトナム料理と並んで人気のある東南アジアグルメです。でもタイとベトナムの間にあるラオス料理となると話は別。一体どんな料理なのか、「辛そう」ぐらいしか想像できない方が多いのではないでしょうか?

タイ料理として知られているもののなかには、実はラオス発祥のものがたくさんあります。その代表格が「ラープ」という料理。ラオス風ミートサラダで、パクチーの効いたさっぱりとした味わいは一度食べたらやみつきになるほどおいしいのです。

今週のタビィコムは、ラオスの国民食「ラープ」を通してタイとラオスふたつの食文化をご紹介したいと思います。パクチー好きは必読です!

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●タイ風ラープ、ラオス風ラープ

ラオスの食卓に欠かせない食べ物といえば、カオニャオというもち米と今回ご紹介するラープです。ラオス料理の特徴は、東南アジアで唯一主食がもち米であることなのですが、固めにふかしたこのもち米を手にとって軽く丸め、そこにパクチーたっぷりのさっぱりとしたラープを挟んで食べるのです。このもち米こそ、ラオス料理が美味しい秘訣。世にあまたあるパクチー料理のなかで、最もお米に合うのがラーオであり、その時のお米は絶対にカオニャオつまりもち米でなければならない!そう断言できるほど、もち米とパクチーのハーモニーは絶妙なのです。

そんなラオスの国民食ラープですが、実はタイ東北部「イーサーン地方」の郷土料理でもあるのです。イーサーン地方はタイ語を話すタイ中心部とは違い、イーサーン語というラーオ語(ラオス語)と非常によく似た言葉が使われ、料理もラオス料理の影響を強く受けています。主食もいわゆるタイ米ではなくラオスと同じもち米。「タイのなかにあるラオス」とも言える場所です。

イーサーンは貧しい地域なのでタイ中心部へ出稼ぎに行く人が多く、その人々と一緒にイーサーン料理もタイ全土に広まっていきました。タイ料理として日本では有名な「ソムタム(青パパイヤのサラダ)」もイーサーン料理であり、元はラオスから来たものです。

さて、イーサーン料理の1番の特徴は辛いこと。元々辛いタイ料理のなかでも激辛で名を馳せており、ラープもやはりラオス本土のものよりも辛いのです。唐辛子の辛さは中毒になるといいますが、イーサーンのラープは辛みと酸っぱさでもち米がいくらでも入る。というかお米が一杯ないと辛くて食べられない!大汗をかきながら夏に食べたい逸品です。

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Photo by avlxyz

こちらイーサーンのラープ。一般的なタイ料理のようにタイ米とともに出されるものも。お皿におかずと一緒に盛るのもタイ風です。

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一方、本場ラオスのラープはイーサーンのラープに比べれば辛さが控えめ。竹カゴのおひつに入ったカオニャオと一緒に出てきます。酸味が爽やかで、辛みが抑えられる分、カオニャオやパクチーの香りがより引き立ち、ほんとに、美味しい!いつまでも食べていたい気持ちにさせられます。


●ラープをおうちで作ってみよう

ラープは特別な香辛料を使わなくても味を再現できるのが嬉しいところです。少しめずらしい材料があるとしたら「煎り米」を使うところ。でもこれも一手間かけるだけでおうちで作れます。

油を使わずさっぱりヘルシーなラープのレシピをご紹介しますので、是非挑戦してみてください。

材料

ひき肉(豚、牛、鶏、お好みのもので)

パクチー

ミント

玉ねぎ

レモングラス 少々

ライム果汁

粉唐辛子(もしくは生唐辛子みじんぎり)

ナンプラー

砂糖 ひとつまみ

(量の指定がないものは、すべてお好みで)

1:米を油を使わずフライパンで乾煎りして、白っぽくなったら細かく叩く。

2:鍋に水を少しとひき肉を入れ、お肉に火を通す

3:ライム果汁、ナンプラー、砂糖を入れ味付け

4:叩いた煎り米を入れて混ぜる

5:唐辛子をお好みで

6:適当に刻んだパクチー、玉ねぎ、ミントを投入

7:レモングラスのみじん切りを入れて、よく混ぜたら出来上がり。

パクチー好きな人は大盛りで投入しましょう!イーサーン風に激辛にするか、ラオス風に抑えめでいくかはその日の気分で。ここにもち米のおこわがあったら最高の「夏バテ克服料理」になります。


●もうひとつ!食べ比べ ラオスVSタイ「カオソーイ」

ラオスとタイそれぞれで有名な郷土料理で是非おすすめしたいもう一つの料理が「カオソーイ」という麺料理です。古都チェンマイを中心としたタイ北部と、古都ルアンパバーンを中心としたラオス北部の名物料理なのですが、ラープと違ってタイとラオスで全く味が違うところが注目ポイント。元々はミャンマーからやってきたものなのですが、複雑な味付けのタイとシンプルなラオス、両方の料理の特徴がはっきりと現れているのです。

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こちらラオスのカオソーイ。太い米麺に赤いスープのラオス風担々麺。パクチーとトマトが効いた、辛くて爽やかなあっさり系です。

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photo by Yasuo Kida

チェンマイのカオソーイはココナツ風味のタイカレースープに揚げ卵麺を使い、酢漬けキャベツや干しエビを使った味噌などを入れた複雑でしっかりした味わい。スープも少なめで、ラオスのカオソーイとは対極にある麺料理です。

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タイとラオス、距離も文化も近いふたつの国の、似ている部分と違う部分を料理を通してご紹介しました。実際に行ってみると、いろんな部分が似ているのに雰囲気が全く違う、興味深い旅の経験ができます。東南アジアを目指すなら、タイとラオス両方を掛け持ちしてみてはどうでしょう?

(松下祥子)