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小さい子にこそ、たくさん世界を見せよう

2015年10月13日 22時45分 JST | 更新 2016年10月11日 18時12分 JST

筆者には6歳になる娘がいますが、1歳の時に初めてソウルへ連れていって以来、娘を連れてアジアを中心に11カ国を旅してきました。行き先は、1回をのぞくとすべて街。幼児連れには最も向かないと言われる街あるきの旅ばかりをしてきました。できる限り多くの旅をするために、泊まるのは子供がいても困らない限度のエコノミーホテルがメイン。ラグジュアリーとは無縁となるとますます子連れには厳しそうですが、ちょっとした配慮で小さい子にも十分安全な旅になるし、何より国内や海外のリゾート地に行くよりずっと、かけがえのないものを得られる旅になります。

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子供は「多様性」を感じとる

街歩きの旅がリゾート旅よりも子供に向いているのは、その土地の人と触れ合うことができるからです。

知らない言葉を話す、自分とは全く違う顔をした人。それだけで子供にとっては大きな刺激です。海外には日本よりずっと子供好きな人も多いので、小さい子はその国の大人に話しかけられ、触られ、時には抱き上げられたりお菓子をもらったり。最初は怖がるかもしれませんが、そのうち、言葉のちがう、いろんな肌の色の人との触れ合いを、自然と受け入れていきます。

地元の人が集う場所へ行けば、そこにいる同じ年ぐらいの子と一緒に遊ぶこともあります。宿で出会った、同じく旅をしている外国の子と仲良くなることも。特に多民族国家に行くと民族それぞれに特徴が違うことが分かり、その人たちが、自分と同じように笑い、ママやパパのように優しいことに気づくでしょう。

日本の衛生環境が当たり前じゃないことも自然と頭にはいってきます。日本の経済水準が当たり前じゃないことも。世の中には自分たちが住んでいる国よりずっと貧しい国があって、そこにも自分たちの国と同じように、優しく誠実な人がいることを、当たり前の事実として受け入れるようになります。

「価値観が違う」「環境が違う」つまり「多様性」というものがどういうものか、大人よりずっと直感的に受け入れることができるのです。

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安全でなじみやすいのはアジア

アジアには、日本より経済的に貧しい国でも、治安も衛生状態も悪くない国がいくつもあります。こだわりさえしなければ、偏食の子どもたちが食べられるものはどの国でも大抵見つかります。そして、日本ほどタクシーの高い国はないので、子供が歩きたがらなくてぐずるという場面も意外と簡単に回避できます。時差があまりないのもポイントです。

安い飛行機チケットさえ見つかれば、子どもと行く海外の街は「多様性」を知る教室のようなものです。見た目や価値観は違っても、住む家や着る服が違っても、街の様子が違っても、そこにいる人のあたたかさ、「違う人と交流できる喜び」は同じなのだと、意識しないまま身につけられる。これが本当の国際人への第一歩ではないかと思います。

次に家族で行く旅は、思い切って海外へ飛び出してみませんか?

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(写真・文 松下祥子)