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2014年「CTO・オブ・ザ・イヤー」は誰の手に? TechCrunch Tokyo CTO Nightでその答えがわかる

2014年10月16日 19時48分 JST | 更新 2014年12月16日 19時12分 JST

昨年実施して好評だった日本でもっとも「CTO密度」の高いCTOのためのイベント「TechCrunch Tokyo CTO Night powered by AWS」を、今年もTechCrunch Tokyo 2014のイベント内で開催することが決定したのでお知らせしたい。前回は100人近いCTOが集まるという、かなり変わったイベントになったのだけど、ちょっとパネルディスカッションがマッタリした感もあったかと反省している。そこで今年は、ちょっと趣向を変えて「CTO・オブ・ザ・イヤー」を選出するピッチ・コンテスト形式として、CTOの日々の仕事の成果をシェアし、たたえ合う場にできればと考えている。

CTO Nightは、TechCrunch Tokyo 2014の初日、11月18日火曜日午後4時スタートを予定している。1人(1社)あたり5分の発表と3分のQ&Aセッションを行い、全10社に登壇してもらう。そして「技術によるビジネスへの貢献度」という観点から審査をし、2014年に最もイケてるCTOを1人選んで表彰するというのが趣旨。なお、今回の企画にはアマゾンデータサービスジャパン技術本部長玉川氏にも参画して頂いる。

審査員は、グリーの藤本真樹CTO、クックパッドの舘野祐一CTO、ビズリーチの竹内真CTO、はてなの田中慎司CTO、サイバーエージェントの佐藤真人CTOにお願いしている。審査基準はビジネスへの貢献度だが、もう少し具体的に言うと、「独自性」、「先進性」、「業界へのインフルエンス」、「組織運営」についても評価対象とする。トップを決めるといっても、厳密に点数付けが可能なモノサシが存在するわけではないし、どう評価しても意見が割れるようなことはあるとは思う。ただ、スタートアップ企業でCTOが果たす役割として「技術的視点で経営に貢献し、その結果として社会に新しい価値やインパクトを与える」というのは多くの人の意見が一致するのではないだろうか。今回特に賞金などは用意していないが、こうしたスタートアップの技術面の取り組みに光を当てることには意味があるだろう。

ちょっとここで審査員となっていただくCTOの方々を簡単にご紹介したい。

グリーの藤本CTOは初期から同社プラットフォームを支えるCTOだ。経営視点から技術でビジネスを支えるCTOらしいCTOで、このインタビューでは「コードを書く力・マネジメント力・アーキテクト力、この3つはCTOとしてはどれもある程度は必要」「CTOなら経営に携わるべきだと思います。「経営は知らない」と言って技術のことだけやるのは現実的に難しい」と語っている。ぼくが個人的に藤本CTOのエピソードで忘れられないのは、グリーでGitHub Enterprise導入を決めた時のスピード感が凄かったという話だったりする(ちなみに、このエピソードに出てくる大場氏は、いまはクラウドワークスのCTOだ)。クックパッドの舘野CTOは、Ruby界では良く知られたエンジニアで、たとえば「料理を支える技術 2012」というトークでは大規模なシステムのマイグレーションの話や自社CSSフレームワークの話をするなど大きなトラフィックのあるサービスで、バックエンドをガッツリと作ってきた人物だ。ビズリーチでCTOを務める竹内真氏には、すごいエピソードがある。ビズリーチの創生期物語ともいえる著作『ともに戦える「仲間」のつくり方』(南壮一郎著)によれば、ビズリーチベータ版リリース前に参画した竹内氏は、それまでPHPで苦労しながら作りつつあったバギーなコードベースを全部捨てる決断を経営者に迫り、2カ月という短期間で1人でビズリーチのシステムをJavaベースで開発してしまったという逸話だ。その後も竹内氏は、ビズリーチや、そのアジア版であるRegionUp、ルクサなどのプロダクトの立ち上げるなどサービスの立ち上げるなど、豊富な経験もつ。はてなの田中CTOは情報学で博士号を持つテクノロジストだ。京都大学大学院修了後にNTTネットワークサービスシステム研究所に入り、「Javaプログラム実行速度高速化のための動的コード再配置技術」のようなガチの言語処理系の研究をしていたバックグランドを持つ。2010年からは、はてなCTOとしてアプリ部門とインフラ部門の責任者も兼務しているという。田中CTOによれば、優秀なエンジニアとは「技術の原典を読める人」、そして「リーダーシップを持てる人」だという。サイバーエージェントの佐藤CTOは、大手出版社やネットメディア企業の技術部門を経て2006年にサイバーエージェントに入社。当時まだ1億PV以下だったものの高負荷のために悲鳴をあげていたアメーバのシステム基盤をオープンソースのプロダクトを使って刷新し、180億PVを超える高負荷に耐える基盤を作り上げ、サイバーエージェントに内製主義を根付かせた人物だ。

一体誰がどういう基準で「CTOオブ・ザ・イヤー」なんか選ぶのだ、そもそもそんなことができるのかというご批判はあるかもしれない。でも、多くの修羅場をくぐり抜けてきた経験を積んできたCTOたちが、今まさに限られたリソースの中で経営とエンジニアリングの交わる場所で闘うスタートアップ企業のCTOにエールを贈ることには意味があるのではないか、と思うのだ。

CTO Nightは夕方4時にスタートして1時間半程でピッチ大会と表彰を行い、そのままTechCrunch Tokyo 2014の交流会と合流する形となっている。なので、今回はドリンク・軽食込みで参加費2160円(税込み)とさせていただいた。参加者は200人規模を想定している。イベント内イベントという形なので、TechCrunch Tokyo 2014の本編チケットをお持ちの方は、そのままCTO Nightにも参加できる。ただし、参加資格は昨年同様に「CTO、もしくはそれに準じる肩書きをお持ちの方」とさせていただいているのでご了承いただければと思う。

TechCrunch Tokyo CTO Night 2014 powered by AWS

【イベント名称TechCrunch Tokyo CTO Night 2014 powered by AWS

【日時】TechCrunch Tokyo 2014初日の11月18日火曜日の夕方4時スタート(90〜100分)

【コンテスト】登壇CTOによる1人5分の発表+3分のQAセッションを10社行い、審査を経て「CTO・オブ・ザ・イヤー 2014」を選出する

【審査基準】技術によるビジネスへの貢献度(独自性、先進性、業界へのインフルエンス、組織運営についても評価対象)

【審査】CTOオブ・ザ・イヤー実行委員会による(グリー、クックパッド、ビズリーチ、はてな、各社のCTO)

【企画・協力】アマゾンデータサービスジャパン

【運営】TechCrunch Japan / AOLオンライン・ジャパン

【チケット】税込み2160円(懇親会参加費含む)

photo by dierken

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(2014年10月16日TechCrunch日本版より転載)